ブクマ
[B! 増田] 帯に短したすきに長し。命短し恋せよ乙女。←こういうの
これが「七 七」の調子のいい成句、という意味と解釈した上でつらつら書いていく。
SF作家グループ
まずタイトルの
「帯に短したすきに長し。命短し恋せよ乙女」
この二つをまさに合成してSF作家・星新一が
「命短し たすきに長し」
をつくり、仲間内でバカ受けした、というのは日本SF史で必ず出てくる話題。(はてブでも紹介さrている)
これに触発されて作家たちが多数競作し、七 七 以外でも
狂気の沙汰も金次第
筋骨りゅうりゅう仕上げをごろうじろ
等の名作を残しているが、七七だと
「言語道断 横断歩道」
が今に残っている(豊田有恒作だという)
寅さん口上
この中で、自然に七七となっている語句は多々ある。
寅さん口上、名文句集はたくさんあるから、すぐさがせるだろう
www.com1ne.com
あなた百までわしゃ九十九まで、共にシラミのたかるまで。
結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻の周りはクソだらけ。
タコはイボイボ、にわとり(鶏)ゃハタチ(二十歳)、いもむし(芋虫)ゃ、ジュウク(十九)で嫁に行く
たいしたもんだよ蛙の小便、見上げたもんだよ屋根屋のふんどし。
やけのやんぱち、日焼けのなすび、色が黒くて食いつきたいが、わたしゃ入れ歯で歯が立たないよ。
テキ屋殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の三日も降ればいい。
※「〇〇殺すにゃ刃物はいらぬ」は世相などに合わせて、いくらでも応用・新発明される言葉であります。
色が黒いか黒いが色か、色が黒くて食いつきたいが、わたしゃ入れ歯で歯が立たない。
色は黒いが味見ておくれ、味は大和の吊るし柿。
色が黒くて貰い手なけりゃ、山のカラスは後家ばかり。
白く咲いたが”ゆり”の花、四角四面は豆腐屋の娘、色は白いが水臭い。
一度変われば二度変わる、三度変われば四度変わる。
ね?淀の川瀬の水車、誰(たれ)を待つやらクルクルと。
士族反乱を知らせる電報が偶然「七七」になり、新聞社が「下の句」募集(笑)
過去に書いていた
m-dojo.hatenadiary.com
勝手に都都逸にされた話。
「名文どろぼう」にも七五調の話と別の項目で登場していたはずだが、ちょっと見つからない・・・おっと「手紙」の項目にあった。なんだこのライブ感のあるブログは(笑)
時は明治、不平士族の反乱である「神風連の乱」で、熊本鎮台の司令長官は愛人(妾)と寝ているところを襲われて殺害された。女性は軽い負傷で済んだ
命は助かったその愛妾が、安否を家族に伝えた電報(当時の最新テクノロジーだね)ダンナハイケナイ、ワタシハテキズ(手傷)
編集手帳氏、「ちょっと小粋な名文」と褒めているんだが、これには後日談がある。
同様に「うん、粋じゃないか」と感心した当時の新聞が、勝手に「都都逸用の下の句を募集!!」と大々的に公募した。
その結果選ばれたのが代わりたかった 国の為
おいおい、勝手に心境を(笑)。
あれえ?これは司馬遼太郎の「翔ぶが如く」で読んだと思っていたのだが、いま神風連の乱の巻(文庫本6巻)を確認したらこの後日談、載っていなかったな。じゃあどこでこの話を知ったんだろう?
都都逸
けっきょくこれに収斂するわいな。
♪ 二つ良いこと さて無いものよ 月が漏るなら 雨も漏る
♪ 白だ黒だと けんかはおよし 白という字も 墨で書く
♪ 薔薇も牡丹も 枯れればひとつ 花でありゃこそ 分け隔て
♪ わたしゃお前に 火事場のまとい 振られながらも 熱くなる
♪ 惚れた数から 振られた数を 引けば女房が 残るだけ
♪ さくら咲く咲く 平和の空で 野暮な原爆 ためすバカ
※これは都都逸じゃなくて西条八十の創った音頭の一節ですが
♪ こぼれ松葉を ありゃ見やしゃんせ 枯れて落ちても ふたり連れ
♪ かわいそうだよ ズボンのおなら 右へ左へ 泣き別れ
♪ 三千世界の 烏を殺し 主と朝寝が してみたい
以上、ぱっと思いつく & 過去記事を検索して出てきたたあれこれ。