INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

浅羽通明が星新一を読む「星読ゼミ」は18日と24日。『ひとつの装置』とか

そのまんま写す

第29回★星読ゼミナールのお知らせです。
>>> Aクラス08月18日(日曜)午後。13時開場13時半開始16時半まで。
>>> Bクラス08月24日(土曜)午後。13時開場13時半開始16時半まで!
>>>
今回の課題作品は、「沈滞の時代」「おみやげを持って」「ひとつの装置」「遠大な計画」。いずれも『妖精配給会社』(新潮文庫ほか)で読めます。

妖精配給会社 (新潮文庫)

妖精配給会社 (新潮文庫)


今回は初期作品から。星夫人も印象深いと語るマッドサイエンティストの装置発明ものの頂点を中心に、悠久の時間と人智とを考えさせる作品4篇。半世紀以上前に放たれた鮮烈なイメージと諷刺を、味わい考え語り合いましょう!

> いつもながら、話題は、時事問題、サブカルチャー、男女、家族、下ネタから、芸術、社会、歴史、哲学、宗教などなど、
作品から離陸して様々な方向へ自在に広がってゆくはずです…(^_^;)
>
> Aクラス:木戸銭(参加費):1500円加えてドリンク等の注文をお願いしています。(500円~)
於☆夜学バー“brat”地下鉄>>
千代田線湯島駅徒歩2分JR御徒町駅徒歩4分。台東区上野243池之端すきやビル3F
>
>
Bクラス:木戸銭(参加費):1500円のみ。セルフサービスの珈琲と水はありますが飲み物、スナック菓子など各自の持ち込み推奨です!於☆本と珈琲・あひる社絵本の国支部。新宿区四谷4丁目28吉岡ビル7F。地下鉄丸ノ内線新宿御苑前駅下車。出口2(大木戸門口)より地上へ、新宿通りを四谷方向へ左側の歩道をひたすらまっすぐずっーと歩きます。謎のイスクラ薬局を過ぎ大木戸門前、コメダ珈琲を過ぎ、なお歩いて世にも怪しい宇宙村と昭和な喫茶店騎士道を過ぎると拓ける視界は四谷大交差点。吉岡ビル一階文具屋EMOTO右脇を入り奥のエレベーターで七階まで。古本に囲まれ学習にも陰謀にも最適な天空のサロンへようこそ♪所要時間ほぼ8分。
>
> 星読ゼミは要予約。予約はasabami@piko.toまで、お早めに!
>>>
>>> A会場の詳細は、
>>> http://ozjacky.o.oo7.jp/brat/access.html
>>> https://mobile.twitter.com/brat_yagaku/
>
(課題短編は、開場~開始までにお越しいただければ読むことができます。お持ちの方はぜひご持参ください。)
>>> ◎終了以降は、物販の時間となります(^o^)
>
基本ここでしか買えない特別グッズ=浅羽通明最新時事エッセイ、評論を直販!(内容については浅羽通明Twitter参照)、闇の古本行商人セドリィ浅羽の講釈付古本即売コーナー、BAKENEKOBOOKSふるほんどら猫堂も(白熱オークションあり!)毎回大好評です(=^ェ^=)


『今回は初期作品から。星夫人も印象深いと語るマッドサイエンティストの装置発明ものの頂点を中心に、悠久の時間と人智とを考えさせる作品』
らしいのだが、自分は正直、「ひとつの装置」しか覚えていない。しかしこの「ひとつの装置」は、1000を超える星の作品の中でも、自分は一番好きかもしれない。


m-dojo.hatenadiary.com
表題にはならないが、この巻の巻頭を飾るのが、「ひとつの装置」である。
※この巻とは、「コミック星新一」3巻のこと

コミック星新一☆親しげな悪魔

コミック星新一☆親しげな悪魔

この題を聞くとき・・・自分は12歳だか11歳だったか、とにかく中学に行く前、小学生の記憶に戻る。
甲本ヒロトの歌で 
レコードプレイヤーが 「スイッチを入れれば必ずお前を十四歳にしてやる」と言ったんだ・・・という歌詞があるが、自分にとっては星新一SFがそれに当たるのかもしれない。
どういうふうに読んだかは、今でも覚えている。
何度かこのブログでも書いたポプラ社の、筒井康隆が情熱的に書いた少年向けSF入門書「SF教室」には、ブックガイドがついていた。
当時、地元の図書館は子どもルーム大人ルームが完全に分かれていた。
そのブックガイドにある名作、なまじ古典の名作なら子供用リライト版があったが、現役作家の星新一小松左京筒井康隆の紹介本は当然リライト版なんてない。
そこで「大人ルーム」にいくとSF全集(どこから出てたんだろう?)があり・・・星新一は通常出ている短編集をバラして再構成した「傑作100」というものだったはずだ。
それを図書館内で読んだとき・・・どれもが当然傑作だったが、この「ひとつの装置」に流れる哀しみ、風刺、詩情・・・すべてに度肝を抜かれたことを、昨日の様に思い出す。


世界的な名声を博している高名な科学者が、ある装置の開発に極秘に乗り出した。研究所の経費を流用し、さらに私財も投入して始まったこのプロジェクトは、のちに「完成まで、装置の内容は博士以外一切知らない」ままで、膨大な予算をつぎ込んだ国家の支援する公的事業となる。

そしてその装置は完成したが・・・

これ以上の内容紹介は、ストーリーとテーマの根幹に触れるから差し控えたい。だがこの装置の意味、そしてここに「へそがある」ことは、この原作者が<人間の本質>に関して持っていたユーモラスな諦観と愛情を感じさせて実に秀逸だった。その装置をどうビジュアル化するかって大変なところだが、なんとなく自分が脳裏に浮かべていたイメージに似てもいるし、想像しなかった斬新な部分もあるのだよ。
(この作品はNHKのショート番組でも映像化されたが、わざと映像を抽象的に作った演出がなされ、個人的には評価も低いし、そもそも番外扱いすべきものだと思っている。)

もう満員かも。詳しい質問はtwitterへ。一方の会場のあひる社もアカウントあり


twitter.com