INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

青木真也、再び「刺しに行く」と明言。剣呑なことば、および会見の記事化について。【全文革命】


Aoki Attacks the STRIKEFORCE!! - Press Conference

という動画がUPされているのだけど、記者会見一報をtwitterで(英語で)つぶやいたときはスポナビをソースにしたので、残念ながら「刺しに行く」という言葉は伝えられなかった。オフィシャル記事にも実は無い。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20100303-00000013-spnavi-fight.html
http://www.dreamofficial.com/free/news/detail.php?id=1267599060

このことが、
http://beye2.com/item_24042.htm
で指摘されている。

まあどちらも全文を載せているわけではなく、印象的なコメントを選んでのせている通常記事であって、どこを切り取るのも当然,
そこの自由といえば自由なのだが、最近始まったkamipro編集長「ジャン斉藤twitter(オフィシャルとは別に個人のアカウントを発足)
http://twitter.com/kamipro_saitou

公式サイトに「刺しに行く」発言が載ってないとブラックアイさんの指摘。
自主規制なんてUstreamで流してる団体のやることではないが、YouTubeではカットされてない。
なんかあるのかなRT @beye2sugi ブログ更新: 青木真也ストライクフォース参戦が正式決定

======
あの発言は会見のハイライトですからね。
記事に入れ込まない理由はないですから、刺激したくない人がいるのかもしれませんね。RT @beye2sugi


そこで以前、この「刺す」が問題になったという話を思い出す人もいるだろう。
http://www.src-official.com/pc/topics/fields_dynamite_2009_4/

……形式的に謝罪の弁は述べておりますが、青木選手から反省の気持ちを感じ取ることはできません。別紙のインタビュー記事にも記載の通り、青木選手は笹原氏より厳重注意を受け「反省しています」と言いながらも、その後フィニッシュした極め技のことを「笹原さんが『刺しに行け』と言って、しっかり刺してきたので『笹原圭一 2010 』です」とコメントしたり、廣田選手の腕を「確実に折りにいきました」と述べるなど、誠意と謝意は微塵も感じられない言葉を重ねております。

いずれにせよ我々は、青木選手自身はもとより、彼をその影響下におき、煽り立て、結果としてかかる振る舞いに至らしめたと推測される関係者・・・・・・

海の向こうでは
http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-date-20100225.html

ブロック・レスナーMMA史上はじめて、リング禍で死ねばいい」と発言したフランク・ミアが、「ブロックと彼の家族、UFCUFCファンに、不適切な発言を謝罪します。ハメを外しすぎてごめんなさい」と謝罪した。

ダナ・ホワイトUFC公式サイトで、ミアには失望したが、今後このようなことはありませんと謝罪している。

再再度、「全文掲載」や「動画」を論ず

せっかくだから、いままで何度か論じていたことを、箇条書きにしよう。

・どんな会見でも、以前(紙の時代)は各社が、限られたスペースに会見要旨を切り取って、押し込む必要があった。どれぐらいのスペースをとるかも含めて。


・基本的に、記者会見でメディアからスルーされたものは、受けては知るすべもなかった。


・ついでにいうと「A社は会見での・・・という発言を載せていない。わが社は載せているのだが」といった比較論なども、もともと比較広告の伝統もなかった日本ではあまりなかった(それに報道としては枝葉なので、そんなスペースを割く場所も無い)


・だが、youtubeなど動画サイトの発達で、記者会見を動画として主催者が、または取材者がアップロードするようになってきた。また、ネットは基本的にスペースの問題を考慮しないで済むので、「全文掲載」もやろうと思えば紙媒体より簡単にできる。


・また、取材者の機材の変化もそれを促した。ホームビデオの画質向上、軽量化、手ぶれ防止などの機能充実に加え、テープレコーダーより格段に便利で聞きなおしや早聞きも簡単、デジタルなのでそのまま音声をネットに上げられる「ICレコーダー」を皆が普通に持つようになった。


・さらに話を聞きながら、それをPCに直接打ち込んでいく記者もふつうに増えた。パソコンを会見会場に持ち込める軽量化、バッテリーの長時間化、子供のころからキーボードで文字を入力するのになれた世代のタイピング力の向上などがある。


・結論として「全文テキスト」は、コスト(労力)は単純な記事と比較してややかかるものの、絶対的なコストの量は軽減している。構成を考える必要が無いため、やるほうとしては楽になることもあるかもしれない。


・会見動画と会見全文は内容的にはかぶるが、雰囲気を味わう動画、全部の内容を把握したり重要部分を引用しやすい全文テキストはそれなりに需要のすみわけがある。


・また、全文が機械的に動画、テキスト化で掲載されると、かつては会場で「ここはちょっと」みたいな感じで抑えたり、コアな業界人が暗黙の了解の形で記事にしなかったこと、会場の通訳のニュアンスで通じなかったことも、動画を丁寧に見ている人にはわかるようになる。
そんな時代だ。


だいたい、こんなことを今まで書いてきた。今回いい機会なのでまとめてみました。

ちなみに記憶の限りで、GBRやkamiproが記者会見を「全文掲載」したのは
・PRIDEの週刊現代問題での会見
・やれんのか!旗揚げ発表
山本”KID”徳郁のDREAMの直前欠場
秋山成勲の大晦日ヌルヌル問題
角田信朗武田幸三レフェリング問題

などだったと思います。



で、この後もう一回、この状況に大爆発が起きるとしたら、音声認識ワープロの一般化、高機能化だと思う。このへんの技術予測は、現状をしらないのでテキトーですが。
たとえば記者会見でのシンヤ・アオキのお言葉や、普通に録画した「朝まで生テレビ!」を、あとから普通の人が、普通にそのワープロ機能を通すと・・・ノーチェックでそのままは無理だろうけど、まあちょっと手を加えれば、イチからキーをたたくより簡単にテキストになるようなまでに性能が向上すればね。

まあ、これはかなーり難しいような気がする。
かつて夢枕獏氏が、この音声認識ワープロを活用して小説執筆に挑戦したが、どうも結局は使い勝手が悪かったらしく、そのままその手法は終わっているからな。


まあ、それにただでさえ世界の情報量の総和は爆発的に増え続けているのに、もし普通に話している会話が、さっと機械を通すだけで読むに足るようなテキストに簡単に変換できるなら、さらなる大爆発が起きることは確実だ。
毎日朝礼をしたがるような中小企業の社長さんや、毎回話が長くなる校長先生なんかはどんどん話をテキスト化し、退任の時には革張りの豪華本が生まれることは必然だろう。


・・・・と「そういう時代がきたら膨大なテキストがうまれて大変だよね」と警告する文章が膨大になっているわけだが(笑)。
まさに星新一ショートショートにあったとおりだ。


だがkamiproは「ボリューム競争」からいち早く撤退か(ある意味有料化)

http://www.kamipro.com/blog/

3月からニュースが変わります!(ノブ)
(略)・・・3月から当サイトのニュースが変わります。いままでは記者会見の模様をなるべくフルボリュームでお伝えしてきましたが、諸般の事情により3月からはかなりコンパクトなかたちでお伝えしていくことになります。

手抜きとか、そういうことではありません。携帯サイト『kamiproムーブ』では、いままでどおりのボリュームでニュースをお伝えしてまいります。3月から当サイトのニュースを読んで「これじゃ物足りない!」という方は、ぜひ携帯サイト『kamiproムーブ』にアクセスして下さい・・・

さて、上からつらつら書いてきた話を補完するのか、それとも異議申し立てとなるのか。
たとえばここで他の競争相手がいるのかいないのかで違うかもしれない。
逆に「おっ、kamiproさんはフルボリュームの記事を載せなくなるんだから、ここで充実させれば市場に食い込めるかも」という新規参入者が出るかもしれない。


また、たとえば無料サイトに「なるべくフルボリューム」の記事があったときのアクセスが100、有料サイト(携帯サイト)のアクセスが40だとして・・・上のような方針変更で、無料サイトへのアクセスが60、有料サイトへのアクセスが45になったとしても、実は企業としての日銭は増えたのだから成功!!ということにも評価軸しだいではなり得るっす。


そう、そうです、このへんの話って、話題騒然の

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

この本にある状況を、試行錯誤しながらやっているようなものなんですよね。

この本の内容については
これがまとまっています。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100126-00000002-diamond-bus_all

著者は、『ワイアード』誌編集長のアメリカ人、クリス・アンダーソン氏だ。“ロングテール”という言葉を04年に初めて紹介した人物としても知られる。

 同書は世界25ヵ国で刊行され、日本では09年11月に発売。たちまち話題を集め、アマゾンの総合ランキングでも1位に輝いている(09年12月29日現在)。

 帯文には、「あなたがどの業界にいようとも、〈無料〉との競争が待っている」との惹句があり、筆者は読後に軽い戦慄を・・・


うーむただの格闘技ネタのつもりだったのに、
現代社会をスルドク斬ってしまった。

このサイト内を「全文掲載」で検索するともっとくわしい話が載っているかも。