雨は降る降る 人馬はぬれる 越すに越されぬ 田原坂
と、かつて西郷南州(西郷隆盛)の軍はうたわれたものだが、今回薩摩隼人・菊野克紀は「THE KARATE!」とでも言いたくなるような、サンチンの構えからの正拳一撃で松本晃市郎をマットに沈めました。
上の歌は
右に血刀 左手に手綱 馬上豊かな 美少年
と続くのですが、まさにこの菊野は美少年というくくりはべつにして(笑)、談話などを聞く限りは折り目正しい好青年であり、まことにかっこいいチャンピオンだ。
世界のTKがついに(極真の師匠とともに)育てたサイボーグのような男。世界を夢見、「世界の」という称号を得たものの、その頂点に立つことかなわなかった男の夢が受け継がれる。
此の間誰か解せん英雄の恨み
手を袖にして春風落花を詠ず
とは、いいつつ。私は何度も、半分は「メジャーで戦わせないのか?」という牽制も含め、「ZUFFAのジョー・シルバは菊野にオファーをすべきだ」、「シルバがやらないならよろしい、ストライクフォースのスコット・コーカーさんよろしく」とキャンペーンを張ってきた。
http://www.dreamofficial.com/free/news/detail.php?id=1239892454
最終的にはDREAM行き切符はもう発行される流れではあるが、平行してのストライクフォース参戦というのはTKにも考慮してほしいもの。
メレンデスのタフネスと無限のスタミナも、みぞおちを蹴り刺されちゃあ持つまい。
ただ。
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20090416#1239897220
「上の舞台に行きたい」という菊野だが、まだキャリアは浅い。いきなり大舞台に行くより、むしろDREAMで活躍しきれない外国人選手(ブラックマンバとか)をDEEPに呼んで経験を積んだ方がいいと思う。いきなり上に行っても帯谷の二の舞になるかもしれないし。
なるほど、一理ある。育てる意味のほか、鶏口牛後で、300人の応援団を動員できる集客力もいかし、DEEPの絶対的なメインイベンターとしてDREAM帝国やその他大勢から送り込まれる刺客ブラックマンバ、永田克彦、伊藤崇文、アンドレ・ジダ…などをバッタバッタと蹴り倒し、そこでラスボス的にDREAM内にとどまっている川尻達也や青木真也を倒しに乗り込む…というストーリーは悪くないかもしれない。
まあ本人はもう挑戦する気満々だし、何がいいかは本人に任せないと。もちろん戦極も含めて。
ところで動画マダー?(おれはCSで見たけど、他の人はね)