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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

仮説「DEEP・修斗が日本の『UFC窓口(登竜門)』になったら?」(kamipro)

kamipro最終号(といまの時点ではいうべきか)買うた。

90年代、社員が直接本屋をめぐっておいてもらうほぼ同人誌的な規模から見事になり上がり、一時は猪木やリングス、PRIDEともっとも近い位置につけて猛威を振るった、そのナポレオンのような雑誌の歴史はあらためて回想・検証する必要があるけど、その前に一つタイトルの話題を。
 
ほぼ不意打ちのように勃発した「UFCストライクフォース買収」劇を受けた緊急座談会が最終号の巻頭特集。
このZUffaの一手は、ダナ・ホワイトがたぶん考慮しなかった「日本(FEG)再建の足止め」も生むという一手だった。

PUJIの投資家やテレビ局が『アリスターってズッファ傘下になっちゃったの?』って説明を求めるかもしれない。

谷川貞治氏も、座談会と別のインタビューでいう

「4月のSFは日本開催のプランもあった。アジアで合同イベントの予定もあった。今年はSFとの協調が柱だった。それが計画自体白紙になり、新体制会見も延期になった」(大意)

なるほどねえ。そういう点では、いくらダナやコーカーが「SFは現状通り」と言っても困ると。

んで、巻頭座談会に戻るけど、こういう一言が。

−−だからさ、たとえばの話、DEEPがUFCの日本窓口になったら将棋でいう”詰み”だよね。佐伯さんにその気は無いだろうけど。(略)いままでは日本を捨てる形になるから決断はしづらかっただろうけど、DEEPや修斗が窓口になったらs根種は気がねなく北米に挑戦できる。
 
橋本宗洋 いままでは「ここでアメリカに言ったらDREAMやSRCには出られないかもしれない」というデメリットがあったんだよね、選手には。でも(略)「ここにいてももうどっちにしろどうしようもないんだから」と覚悟を決める…(後略

まあダナやロレンゾに聞いても「DEEP?知んねーな」ぐらいのことを言うかもしれない。だけど、規模を考えるとさ、ダナが趣味のラスベガスでのポーカーゲームで大勝ちした儲けとか、ファイトオブナイトで大盤振る舞いするような金額で、DEEP買収・・・とはいかなくても「サエキ、FEG(DREAM)との提携をやめてウチと独占提携しないか。、そうするとこの額を払うぜ。しかもうちの場合、ホントに払うぜ!(当たり前だ)」とか言ったら・・・・・・

いま、FEGとかRE(リアルエンターテインメント)が持っている財産は「有望な日本選手との人脈がある。プロモーションへの選手の、信頼感や人情のしがらみがある」ってところじゃないすか。
しかし、よーく考えればあの選手とこの選手とその選手、シゲル・サエキが動けばそっちに付いて行くはずだ、という選手ばかりっすよ。
いま、DEEPの王者はそのままDREAMに出られる(もしくは「出してくれる」)というのが大きなメリットであったけど、それがそのままUFCとの関係になれば。実際、サエキは福田力UFC参戦を快く認めてくれたけど、これが一本釣りではなく、DEEP王者の中でも力や個性があって「これは行ける!」という選手を、ミスター・サエキが推薦し、マネジメントも担当して送り出せる仕組みだったら。
逆に、ちょっとUFCで負けが込んだ選手、特に日本人選手がDEEPに戻ってきて「オクタゴン再登場を狙うXX選手、仕切りなおしの一戦!!その地位を奪ってUFCとの契約を狙う○○選手の挑戦を退けることができるか?」でやれば、盛り上がる気がするなあ。

取りあえずの影響としては・・・たぶん「The wild side of the DEEP」のタイトルに、「!」印がさらに増える(笑)
http://www.deep2001.com/blog2/
「DEEP60は超豪華!!!!!!!!!!!!!!!!!! 山本KID徳郁が、UFCとの再契約を賭けて足関十段・今成正和と対戦だっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
とか
菊野克紀のタイトル戦の相手がっ!!!!!!!!なんと!!!あのっ、TUFファイターのエスクデロに決定!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


・・・なんか、けっこうハマるような気がしてきた(笑)

DEEPがダメでも修斗が「うちはUFCの二軍でいい。できるかぎり、あっちに合わせるよ』となる日

何しろいま、修斗の政治上の”台風の目”になっているのが「開国派」の朝日昇であると聞きます。そして何と言ってもマッチメークの現場責任者、ジョー・シルバが「自分が仕事をしているのはUFCだけど、一番すきなのは修斗なんだ!」と雑誌で公言する修斗びいきだからね。
正式な契約とは別に「やるべきことをやった王者は、そのままUFCやSFに出て行く、成績が悪かった選手はZUFFAをリリースされた後、修斗に戻る。そこで白星を重ねれば再契約の目がある」・・・自動的に(実質的に)そうなっていったりする可能性も相当あるんじゃない?
朝日昇氏に、そういう仕組みづくりができないかという視点からインタビューしてほしいな。朝日氏はあれか、吉田善行のセコンドとしてUFCの関係者とは相当面識もあるはずだしね。

まあそういう視点から、今後の日本格闘技を見ると暗いような明るいような。