立て続けに二本、「青木真也」と「いい試合」に関するエントリーを読みました。
■青木のグッドゲーム理論に思うこと
http://tsudureya.blog51.fc2.com/blog-entry-1057.html
孫引きします。
「関係者もファンも含めて日本人は、お互いに攻めて守って、守って攻めて、それで最後にどちらかが勝つという試合が好きじゃないですか。要はリスクを背負って戦う=グッドゲームという発想ですよね。
でも僕はそれは違うと思うんです。野球に例えて言うと10-8じゃなくて1-0で勝つ。
僕の中でのグッドゲームはそれなんです。最初から最後まで相手を完封する・・・…(略)」
■『格闘秘宝館での話』
http://blog.livedoor.jp/hardcore_heaven/archives/51826009.html
格闘秘宝館で…(略)…印象的だったのはジェイソン・ミラー対イーゲン井上の試合。これはジェイソンの出世試合だったそうで、かなりクルクルとして……大盛り上がりであった。
「クルクルは世界共通だなぁ。田村は偉大だ」とか考えながら見ていたのだが、その後の青木のコーナーによるとあのような動きはジャパニーズ・サーカスと呼ばれている(※追記参照)ようで、青木はそれを否定的な方向で話をしていた・・・ように思う
【追記】引用元の筆者から修正コメントがありました。
タカハシ 2009/03/27 18:09
ジャパニーズ・サーカスはミルコ対桜庭とかミノワマン対エロールとか高田対ケアーとかいった興業性優先のカードのことを言うらしく、同じく格闘秘宝館に見に来ていたもののふさんも、ちゃんとそう理解していたそうです。まぁその頃には半分寝たということです。
いま、マス・リングDREAMの大黒柱をもって任じている青木だが、一皮むけばこういうマニア志向を骨がらみで身に着けている。
なにしろジェイク・シールズが大好きって、「なかなか渋めのご趣味で」ですまないような方向性だからね(笑)。
そういうところで、私は師匠の中井祐樹がまだまだ黎明期に行っていた言葉を思い出す。
観客を育てたいんです。テイクダウンで拍手、相手がガードポジションで拍手、そこから足を一本抜いてハーフガードに進んだら狂喜乱舞する・・・そういう見方ができるようになれば格闘技を楽しく見られます。
客の求める楽しい試合をするんじゃなくて、こっちのやっていることを客が楽しく思えるよう啓蒙する。
そういう志向自身は案外、アオキに受け継がれているんだなあと思いました。
ジェイク・シールズ対青木真也が実現すればそういう感じになるのでしょうか。