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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「麻生太郎の書店購入」の話題に関するコメント出ました

これもいちおー記録に残し、つっこんでおこう
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090307k0000e040052000c.html

 (佐高信コメント)「作家の城山三郎さんが『宮沢さんは文学が分かる人だ』って喜んだことがあった。初期の短編集『イースト・リバーの蟹』を贈った際に、(フランスのノーベル賞作家である)アナトール・フランスみたいだって言われたよ、と話していた」

感想 「城山三郎も、政治家のお世辞に相好を崩すとはずいぶん俗っぽいですなあ」と(笑)いやこれはもちろん「佐高流」の感想でして、城山=アナトール・フランス説には個人的には「?」であるものの、宮沢はたしかに教養人だしそれが感想を述べることも、それに作家が距離を置かず喜ぶことだってあっていい。だが佐高的にはそれでいいのか。「あの宮沢は城山をほめていたが、宮沢は・・・でダメなやつ(佐高自身が書いてたろ!)。だから城山もダメ」というお得意の論法は出ないのか。
それに政治家の教養ということならオペラ、歌劇に造詣が深いのも教養の一種だと思うが、ワーグナーが好きと小泉が言ったらすぐさまそれをヒトラーにつなげるような評論家がいるんだよ、なぁ佐高さん(笑)

 八重洲ブックセンターで、佐高さんの著書「小泉純一郎竹中平蔵の罪」に目をとめた麻生首相。「買ったら面白いんじゃない。『麻生首相熟読』とか」と笑っただけで、購入は見送った。

 その佐高さんは「小泉・竹中路線での改革がどのような結果を生んだか。『郵政民営化に内心は反対だった』なんて責任転嫁している場合じゃない。耳の痛い話でも積極的に受け入れる姿勢が首相には求められる。これからでもいいから、ぜひ読んで」と話した。

民営化論は佐高絶賛のクロネコ小倉会長がもっと過激だったけどね(笑)。この本は毎日新聞社刊なのだが、記事をかいた坂巻士朗記者もこの本自体の評価は結果的に避けている(笑)。ついでにいうと揶揄の材料(揶揄の対象はメディアだが)にしただけで、実際に買わないところは麻生の判断力が、優れていると感じるところだ。



ただですね、坂巻氏の意図?なのかどうか…

論語など「四書五経」が政治家にとって必読書と言われた時代は昔の話。』

『敬愛してやまない祖父の吉田茂元首相もそうだったように、昭和の首相の多くは漢文の素養があり、論語など「四書五経」は必須の教養とされた。麻生首相が購入した本の書名を見る限り遠い過去の話になってしまったようだ。』


佐高さん、魯迅を受け売りして儒教儒学論語を完全否定。
いざ否定的立場に立って、陳舜臣論語について語ろうとしたら論語をぜんぜん読んでいなかった(当人の談)…というのは、佐高氏の本を読んでいればすぐ分かる話だ。
四書五経が政治家に求められる教養だ、という前提で記事を書いた坂巻記者は、佐高のこの論語論を鼻で笑っていたのか、それとも佐高本を読んでいなかったのか、興味深いところです(笑)。