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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

成長企業・衰退企業ともに訳がある…今田耕司がGRABAKAの一員になった理由(ゴン格)

昨日、最新のゴン格をようやく読みました。

ぼちぼちそれに関連した記事を書いてきますが、編集後記などによると「前号のオードリーへのインタビューは、ゴン格を普段読まないような人にも反響が大きかった」そうな。これね。

ゴング格闘技 2009年 03月号 [雑誌]

ゴング格闘技 2009年 03月号 [雑誌]

■オードリー春日を変えた戦い
http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/20090131#p1



その反響を受けてか、今回はやりすぎコージーこと今田耕司が登場した。

GONG(ゴング)格闘技2009年4月号

GONG(ゴング)格闘技2009年4月号

彼が期待の新鋭・松本晃市郎に、格闘技一本に専念できるスポンサー的な組織「今田道場」までつくっており、GRABAKAに通っている格闘技実践派(三角締めが相当な切れ味らしい)であることは有名だ。
なんでも、「ごっつええ感じ」のさまざまな収録で、「これからのお笑いは、体力が必要になってくる」と直感したんだそうだ。お笑い界にはやっぱり飲む打つの文化があり、最初は「芸人が体鍛えてどうするねん、っていう時代だった」そうだが、今は大いに生かされていることは周知の通り。スポーツエリート的な人が最初からお笑い界に入ることも珍しくなくなったようだ。


だけど、かつて今田氏はパンクラスのP'S LAB所属で、パンクラスがかつて身の程知らずにも(笑)日本テレビで深夜放送されていた際は「近藤さんと菊田さん、どっち応援すればいいのか困りますわー」てなこと言ってた。2003年の話。


なぜ、今はGRABAKAなのか?
はいここからビジネスマンの諸君、メモ。

「僕の予想ですけど(※パンクラスの)社長さんが『やる』と言っても、選手からしたら『なんで素人に技を教えたりせなあかんねん』っていう空気もまだちょっとあったと思うんですよ。道場で『この技はどうするんですか?』って聞いたら『ちょっと分からないですけどね』って言われたり(苦笑)。高橋和生さんなんかはレスリング部出身なんで丁寧で、ボクシングの技術なんかも教えてもらいましたけどね。それで、ちょうどパンクラスグラバカとの抗争が始まって、菊田さんがP's LABに来られたんですよ」

「菊田さんは『僕も教えるの、嫌いなんですよねー』って言うてる割にはちゃんといつもメモを持って(笑)、技術がものすごく分かりやすくて、寝技の技術も丁寧に教えてもらいました。それで(略)だんだんグラバカの人が来る曜日だけ行くようになったんですよ。その少し前にジャリズムの山下と仲良くなって、あいつも(略)P's LABに入ってた・・・(略)…あいつもグラバカの日ばっかり行くようになったんですよ」


そして2002年、GRABAKAは独立ジムをスタート。

山下は迷わず『ぼく、GRABAKA行きます』ってすぐP's LABを辞めていきました。僕はちょっと、最初P's LABに入ったんで急に行くのもな、って両方行ってたんですよ。でも2年ぐらいしてグラバカだけにしました」

だから2003年、近藤有己菊田早苗の試合があったとき、本音ではすでにコージーは菊田派で、本音を隠して「どっちを応援しようか迷います」と言ってたんだ。腹黒っ。だがパンクラスIsmの自業自得であーる。


その結果がこれ。

菊田早苗日記

http://blog.livedoor.jp/kikuta_sanae/

日曜日は車を見に行った。

今、乗ってるBMWM3を手放そうと思っている。もう5年乗って充分走り抜いた。当初はそんなに長く乗るつもりはなかった。
31歳のときに買った自分にとってスペシャルな車だった。
次の候補はまだ何も決まっていないけど、休みの日に一人適当に見に行ったりしている。

今日乗った車は、アウディTTクワトロ・・・・(略)


スカイA公式サイト
http://www.sky-a.co.jp/prg_sports/martialartlast.php

※2/1開催されるディファ有明大会は現在放送予定はございません。ご了承ください。


いや、その結果ってこともないだろうが(笑)。今田道場松本晃市郎もいまやチャンピオンベルトに王手をかけたDEEPの新星だ。
弘法大師に親切だった村は栄え、いじわるした村は滅びました」・・・っていう伝説が私の故郷にも伝わっています(笑)。


まあ、雑誌でもフォローがあるが「まだこういう格闘技ジムの創成期で、試行錯誤があった」ともいうし、プロファイターの練習と一般練習生の指導の兼ね合いはどこでも一般的な、普遍的な課題である部分も大きい。
(「オールラウンダー廻」を参照のこと)


それに何より、パンクラスIsmに寝技を聞いて「ちょっと分からないです」は意地悪でなく本当のことだった可能性もあるわけで(爆笑)。近藤有己に打撃を聞いたって可能性もあるが、近藤の場合は知っていても、表現力のほうが著しくアレだし(笑)。それは放送事故を何度も起こしかけ、魔術師・矢野武をも何度もKOした、超絶テレビ解説でおなじみだ。



しかし、当時でも「ごっつええ感じ」に出ていればもうちやほやされるランクの芸人だろうに、平等に無愛想というのもある意味えらい。その中で高橋義生(当時)が親切だったというのも見た目じゃあわからない(笑)。
http://d.hatena.ne.jp/hitokui_yoshiki/

それに菊田早苗が親切丁寧だったというのも意外だ。「新宿スポセンですごく嫌な思いをした」といっていまだに今成正和は菊田のことを嫌っているのに、こういうのはタイミングや偶然、その場の流れもあるんだろうな。

ま、そんなお話だが、P's LABが現在は次々いい選手を生んでいるのだから状況は改善されているのだろう。道場としてのGRABAKAパンクラスはまだまだ続くのだ。


しかし、あらためて思うと道場の独立は、道場生を引き抜く、(道場生から見ればついていく)という話で、かなりシリアスなものなんだねえ・・・