http://blog.livedoor.jp/kikuta_sanae/archives/29673753.html#comments
・・・らしくないですが男の意地というやつですか。今までタイトルも幾つか取りましたが、まだ不完全燃焼なのが正直な所です。今はあの男との勝負にすべてをぶつけたいです。それをやらずして他には行けないです。
その答えが最近ようやく分かり、この2年もの間、自分を苦しめてた要因だった事に気付きました。これで4度目のライトヘビーのタイトルマッチになりますが、今回はベルトなんて問題じゃない、ただ近藤有巳一人が目的です。
同じ相手と2度戦う事のリスクは大きいと人は言います。避ければ避けて通れる道もあるのかもしれませんが、そんなつまらないリスクは、やりたい奴と戦える事の幸せには比べものにならない・・・
打の近藤か!! 極の菊田か!
運命の女神は、リングのコーナー対角線に、みたび2人を導いた!!!
そのさだめに、その因縁に、決着を付けるこの闘い!!!・・・・・・・・・・・
はあ。
近藤有己と菊田早苗の闘いは、つまらないということはない。
特に初戦は、両者の持ち味が発揮されたマッチレースで、個人的にはオールタイムMMAのベスト5に入る好試合だと思っている。
しかしだ。なんですかこの、打ち切りが決まったジャンプ漫画のような、バタバタとした伏線なしのクライマックスは。
http://d.hatena.ne.jp/lutalivre/20050805#1123253056
によると
最近UPPERのインタビューでは「近藤選手も最近調子が落ちてる。今戦っても盛り上がらない」ということを理由に、お互いもっと名前を挙げてから戦いたいと言っていたはず。
である。ぐうの音も出ない正論とはこういうことだ。自分でいってんじゃん。
前、「プロレスの優位点とされた連続ドラマ性も、試合数が多く定期的になったことで格闘技もそれを取り込むようになった」と書いたけど、それを芸術的にコントロール可能であるプロレスとちがって、格闘技は前哨戦にも多大なリスクを伴う(ミルコ・クロコップvsランデルマンのように)。
それは分かるけれども、唐突・前振り無しにもほどがありすぎるというか。
さきほどの、流れが断ち切られたという点では、郷野聡寛タイトル挑戦の機運というのも、想定外の敗北であった桜木裕司戦によって摘み取られた。アレは痛恨の一事でありましたが、そこに行くまでの郷野なりの盛り上げ方は、極めてまっとうで筋の通ったものであった。
「デビッド・テレルとやらせてよ。それで近藤への挑戦者を決めよう」(これはテレルのUFC流出で消えた)
「近藤有己に挑戦するとき、俺は別のベルトを巻いて挑戦したい」といって全日本キック王座を獲得。
桜木に金星を献上したときも「近藤が外に出る(PRIDE-GP出場)ときに、俺が中を守るのが使命」という、なかなかにドラマを盛り上げるために踏み込んだものだった。
・・・郷野と菊田が、同じチームというのが信じられんな、やっぱり(笑)
【参考エントリ】
郷野聡覚−−反逆は英雄の特権
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20040925#p2
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20041123#p1
まあ菊田も、アイスマンという超強豪を倒してはいるけどさ。
しかしパンクラスは実際に足を運ぶと、今は経営・営業という点でははっきり熱がさめているような。
船木引退の2001年がどん底で、その後グラバカvs正規軍がブームを起こして持ち直したというふうに聞いているけど、今はまったくその種の新企画はないでしょ。