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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています 

今上天皇、軍国主義者を賛美?怨親平等の落とし穴

昨日、靖国問題にからみ境内の「鎮霊社」について書いた。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050805

はてなキーワードはさすがあなどれず、すでにこのキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%c4%c3%ce%ee%bc%d2
が出来ていて、そこを経由すると

http://d.hatena.ne.jp/drmccoy/20050728

http://d.hatena.ne.jp/ajita/20050724
を読める。ここで今回は、特に下の「怨親平等」についてちょいと考えてみたい。
【追加リンク】
http://d.hatena.ne.jp/onomayumi/20050805

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20050804


靖国神社は本来の神道の伝統に従えば、戊辰戦争幕府軍やその後の戦争の外国人兵士もまつるべきだ!」という声は、本当によく耳にする。靖国が擬似伝統を持ちつつ。、実は近代の精神が生んだものだという部分で、アキレス腱に見えるということだろうが、それより何より、「死ねば皆平等。恨みも憎しみも消えて、みんなそろってナムアミダブツ」的な精神構造が、実はやっぱり日本人の意識の中に生き残っているからこそ説得力があるのではないか。
(ここで神社の話なのになぜ「ナムアミダブツ」なのかというと、
http://norimitsu.cool.ne.jp/takurou/mp3/uta/kudannohaha.htm
の3番を見てください)


ところが先日の、皇室のサイパンご訪問に関して、元毎日新聞中国総局長の上村幸治氏が書いたコラム(サンデー毎日インサイド中国」。隔週連載)によると、中国のマスコミは少なからぬ数が「天皇軍国主義者を追悼」と批判的に紹介論評したらしい。


ちょっと笑ったのは、論理的に考えれば彼らのいうことは実に正しいからだ。
陛下のお言葉どおり、「戦争で亡くなられた方すべて」・・・ということは・・・えーと数学記号なんてもうすっかり忘れてひょっとしたら正反対になるかもしれんけど(じゃあ使うなよ)、


     軍国主義者⊂戦争で亡くなった人すべて



だよね?それに対して追悼したわけだから、「軍国主義者を追悼」というのはまったくもって事実だ(軍国主義者「も」かな)。日本のなかで、それを批判する議論は皆無だったけどな。



実は、最近の靖国論争で出てきている話として「A級戦犯が祀られた神社に参拝するのが軍国主義者の証というなら、政府の公式行事である8/15の戦没者追悼式はどうであるのか。これは政府も明確に『戦犯の犠牲者を含む』と認めている。ここに皇族、三権の長は毎年出席しているし、今靖国を批判している菅直人は担当大臣(厚生相)として、土井たか子も議長として出席していたではないか」という議論がある。(今度のゴー宣スペシャルにも出ていたはずだ)。
これもなかなかの難問だ。


で、「悪人は死後も裁かれ、批判されるのが儒教的伝統だから、中韓のああいう姿勢はしょうがない」という一方で批判、一方で弁護論にもなるような話も出ている。
さすがにそれは単純化のし過ぎではないかと思ったが、実際に「汪兆銘日中戦争の際、日本と妥協的な南京政府の首班だった)の石像が作られ、つばなどを吐き掛けられている」という情報を聞いたことがある。これもまだ確認のしようがないが、実際にそういう映像を見たらひくだろうな。

実際のところ、汪兆銘の政治的意味だって一面的にはいえない。
とくに「まず、なんといっても平和が一番だ。人が死なないことが第一優先だ。カネで平和を買って何が悪いのだ」という絶対的平和主義(姜尚中氏は最新の新書で、この理屈を振りかざして、金大中が裏金5億ドルを独裁者に渡したことを正当化している)に立てば、とりあえず日本軍とのドンパチを表面的に収めること自体には成功してるのだ、汪兆銘は。
以上脱線。


思い出すのが、私の高校生時代の歴史資料集に、有名な秦檜(明時代、異民族と和平を結び、抗戦派でいまだに全中国的ヒーローの岳飛を謀殺した政治家)夫妻の石像の写真があったこと。これも、やはり鎖で縛られた状態だが、今は衛生上の問題もあり唾吐きは禁止となっているそうな。
やっぱり、これを見たときは「異文化平等」の正論はともかく、感覚的にはひいた。
今は禁止されたと聞いて、彼らのために良かったと思うのも未開野蛮の、礼を知らざる東夷の感覚なんでしょうなあ。


【参考】
http://joho.nta.co.jp/sight_info.asp?siteID=2576&site_type=s


http://blog.so-net.ne.jp/yukukawa/2005-02-05

写真はここ
http://www.geocities.jp/torabane/btrip102.htm


【補足資料】コメント欄に頂いた情報。
「跪いて謝罪する東条英機像」
http://www.people.ne.jp/2004/01/10/jp20040110_35732.html