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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

近藤有己vs中村和裕、瀧本誠vs菊田早苗

http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1132027140

近藤有己vs中村和裕

近藤有己(日本/パンクラスism)VS中村和裕(日本/吉田道場)

 総合格闘技ファンにとっては、昨日発表された吉田VS小川に優るとも劣らない垂涎のカードがついに実現する。日本ミドル級のトップクラスに位置する者同士が、序列を決めるべく激突するのだ。

・・(略)・・勝った方は、今後の日本ミドル級を支えていく存在となるだろう。



瀧本 誠(日本/吉田道場)VS菊田早苗(日本/GRABAKA

 こちらも凄いカード、誰もが予想もしなかった日本人対決が実現する。ご存知のとおり、菊田は柔道をベースにした寝技でアブダビ・コンバットで優勝を果たし、寝技世界一に輝いた男。対する瀧本は言わずと知れたシドニー五輪柔道金メダリスト・・・

全くもって素晴らしい、いいカードである。
もちろん、お茶の間でこれがボビー・オロゴンvs曙太郎に対抗できるかというと対抗するべくもないのだが、そのへんのことは織り込み済みだろう。逆に、谷川貞治さんだって勝負論の強いアンダーカードが必要ないなんて思っていないはずで、そこは割合や住み分けなのである。
近藤有己と尾崎社長の英断にも感謝である。
ただ、矢野卓見グラップリングマッチ組んでる場合じゃないだろ。
あいつに足関でも極められたらそうとう危険だぞ。

しかし、須藤元気が「一回ゴールデンタイムに出ただけで、街を歩くと何度も声を掛けられた」と言ってたことを考えれば、2003年、2004年の男祭りに連続出場し、試合は地上波放送もされた近藤の知名度も相当なものになっていておかしくないのだが、まあそれがスター性と戦績の違いなのであろう(笑)。


戦いのテーマ「ITADAKI」にもある通り、日本のミドル級(-93kg〜83kg)でなら、あくまでも 暫 定 的 には「最強決定戦」だとしてもいいと思う。いや異論は多々あるだろうけど、多くのトップ選手が新しく活躍の場が出来た-83kgに移行している現状としてはだ。桜庭和志は(田村潔司戦を除き)「日本人との試合は拒否する」と公言しているし、PRIDEはその意志を尊重するだろうから別枠扱い。
頂き自体が、他の山に比べて低いというか。
序列が決定すれば、某2ちゃんねるの格闘板も少しは静かになるという利点もある(笑)。


予想ということになれば、ここ最近の実績もあり中村有利説に大きく傾くことは間違いないだろう。中村のランデルマン・ボブチャンチン連破(あ、連破じゃないか)は試合の面白さはともかく、やはりピカイチの金字塔だし、そもそも中村は世界標準の、「普段は100kg近くで、試合前に減量して93キロぎりぎりに収める」という珍しい日本人ファイターだ。
近藤は83kg以下に落とすことなんか簡単・・・というかどうみても元々そっちだろ、の体格な訳だが、U系の業である「無差別主義」でやってくからね。

以前、噂になったり試合が終わったときに書いた。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050712#p1
近藤有己vs中村和裕

まだ、実現すると決まったわけではないけど、是非とも実現してほしいね。

これ、議論が一部では盛り上がり、かつ両者のファンだかアンチだかが段々と品が悪くなってきてる(笑)んだが、(略)非常に程よく成立しそうな感じ。「議論しがいが有る」比較論なんだな。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050829#p1
PRIDE-GP終わる

・・結果論を言えば、一部で盛り上がっていた「(ミドル級で)近藤有己中村和裕・どちらが格上か?」という話は、とり合えず暫定的にでも中村を上にみなさなきゃしゃーないでしょ。
だからといって、この人の試合これから見たいかっていえば全然だけどさ。

それに、俺はシャノン"ザ・キャノン"リッチとの試合でも負ける可能性を心配していたように、近藤の試合では基本的に「やる前から負けることを考えてる」んだよ(笑)
2年前のマリオ・スペーヒー戦も「ああ、こりゃ潰されるわ。少しでも見せ場を作ってくれたらな」と思っていたからこそ、試合を見たときの歓喜もすごかった。

あれを再現してくれ、と思うばかりだ。


瀧本誠vs菊田早苗

これは予想の外でしたので。
昨日書いたけど、菊田早苗はTBS〜K-1のコネクションにつながっているんじゃないか?と思っていたのだが、谷川イズム的にはやっぱり「いらん」ということになったのかしら。

体格でいうと、菊田も「減量してミドル級」の、日本人ミドル級の中では比較的重いほうなので、体格だけで見るならば中村vs菊田、瀧本vs近藤になるのだろうが、それじゃPRIDEがまるで競技みたいになる(笑)。

ITADAKIといえば「柔道の頂点とアブダビの頂点」ということになるのだろうが、郷野聡寛vs瀧本誠が個人的には見たかったな。「全日本キックのITADAKI」なんだし。
あ、まだ出場の可能性もあるかな?