獏さんにわざわざインタビューをするというスポーツ報知のセンスはいいんだか悪いんだか。よくも悪くも激動の中にいる当事者じゃないんだからさ(笑)。でも一読二読の価値はあります。
この人ももっと大物ぶって格闘技界に手を突っ込めば、平成の(フィクサーとしての)梶原一騎になれるだろうに、いい人だからダメのようだ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081103-OHT1T00316.htm
石井よ、柔道で勝て!…夢枕獏さんがプロ転向決断歓迎
3日、大阪府下柔道選手権大会に訪れた石井慧・・・作家の夢枕獏さん(57)は、石井の決断を絶賛。明治初期の柔道は、打撃ありの「総合格闘技」だったという“史実”を描いた小説「東天の獅子」を「小説推理」(双葉社)に連載中の獏さんは、柔道の原点に挑む石井に対して、出版したばかりの単行本第1巻(1890円)をエール代わりの“参考書”として贈った。
「東天の獅子」連載ラストスパートの締め切りに追われている夢枕獏さんは、石井の格闘技転向に大喜びした。「大歓迎ですよ。うれしいですね」そして、先月出版したばかりの第1巻を手に「石井よ、これを読め!! 石井選手にぜひ届けてください」。
構想30年、執筆は11年を超えた超大作は、講道館柔道の創始者・嘉納治五郎の知られざる武勇伝が満載。道場破り、他流試合…。数百冊という史料をもとに、明治初期の柔道が、何でもありの総合格闘技だったことを浮き彫りにしている。石井が追い求める、投げられて背中がついただけでは終わらない世界だ。序章では、昭和の“柔道の鬼”木村政彦とエリオ・グレイシー(グレイシー柔術の創始者)の真剣勝負をリアルに描写。帯には山下泰裕氏(ロス五輪金メダリスト)が推薦文を書いている。
(略)
スポーツ柔道の勝利者を決める五輪とは別に、護身術としての柔術のナンバーワンを決めるコンデ・コマ杯(仮称)の開催や、柔道着を着用した“ジャケット総合”の大会を提案するなど、格闘技を語り出したら止まらない獏さん。連載執筆の“締め切り延長”という必殺技を繰り出すのであった。
◆夢枕 獏(ゆめまくら・ばく)1951年1月1日、神奈川・小田原市生まれ。57歳。77年、「カエルの死」でデビュー。89年、「上弦の月を喰べる獅子」で日本SF大賞、98年、「神々の山嶺」で柴田錬三郎賞受賞。「餓狼伝」「魔獣狩り」「キマイラ」「陰陽師」シリーズが人気。趣味である格闘技、釣り、写真に関する著作も多数。
◆東天の獅子 月刊「小説推理」に98年4月号から連載中の格闘技小説。明治時代の柔道家・前田光世(通称コンデ・コマ)の物語になるはずが、その前段階で登場させた師匠・嘉納治五郎(講道館柔道創始者)の物語(天の巻)だけで連載10年が経過。治五郎と大東流合気柔術の創始者・武田惣角との死闘は、どの史料にも載っていない格闘技ファン必読の秘話(フィクション?)だ。単行本は2巻まで発売中で、今月20日に3巻、12月18日に4巻を出版予定で、天の巻が完結する
・・・あらためて読むと、なんか記者さんがノリノリだなこの記事(笑)
獏さん、
ちゃんと完結させようと思えばできるじゃん、と思ったら、。なんだよ大文字部分の解説はよ(笑)。
日清戦争も描ききれなかった江川達也「日露戦争物語」と志に差はあれど、やってることはかわらん。
あ、でも同じような経路を辿ったみなもと太郎「風雲児たち」は傑作だからな。
夢枕氏は10年前だか15年前かに
「僕は一生ネタに困らなくなってしまった、と宣言させてもらう。今、頭の中にある構想やストーリーを整理してみたら、なんとそれらを順番に書くだけで寿命との争いになってしまうのだ」と言い切ったのだ。
どうせなら餓狼伝と獅子の門を最優先してほしいところだが、また大晦日とかのスケジュール明けてるだろうからな(笑)。
あと、「大帝の剣」連載中に
「どんどん大風呂敷を広げるんです。伝奇小説ってあの名作もこの名作も完結してないでしょ?こんなもの、完結させようと思っちゃだめなんです!」とハッパをかけた編集者の悪影響もあろう(笑)。
(これね http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060212#p3 )
あと、田中芳樹と「僕たちは一生手書きで作家生活を送ろう同盟」を結んだという話を聞くが、この時に秘密協定「シリーズもみんな一緒に未完にしちゃえば怖くない同盟」も結んだという説もある。
まあでも、「東天の獅子」には期待したい。
彼の作品は文庫を待つ主義だったが、買っちゃおうかな。
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夢枕獏公式ブログが始まっていた。
夢枕公式サイトは今年7月から、公式ブログもスタートしていました。
http://www.yumemakurabaku.com/
基本的に告知情報が中心で、そんなに日々の生活や格闘技観戦の感想、もしくは釣果(笑)を熱く頻繁に更新するというものではないが、それでもいまはてなアンテナ登録者が2名のみという現状はさびしいものだ。余裕のあるひとは登録をお勧めする。
でも、例えば今回の「スポーツ報知のインタビューに答えました」とかそういうのもマメにUPしてくれないとなあ・・・
パソコンと獏さんの関係を考えると、本人が書いてるんじゃなさそうだけどね。