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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

世界報道写真展が開催中

世界報道写真大賞 ティム・ヘザリントン イギリス ヴァニティフェア誌向け
9月16日、アフガニスタンのコレンガル渓谷の掩蔽壕で休息をとる米軍兵士

■会 期:2008年6月14日(土)→8月10日(日)
■休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
※7/22(火)は臨時開館します
■会 場:地下1階映像展示室
■料 金:一般 700(560)円/学生 600(480)円/中高生・65歳以上 400(320)円


世界報道写真展は、オランダに本部を置く世界報道写真財団が開催するプロの写真家を対象にした世界報道写真コンテストの入賞作品で構成する写真展です。今年は125カ国から5019人の報道写真家の応募があり、80536点もの作品が集まりました。本展では、「スポットニュース」「ニュースの中の人びと」「ポートレート」「スポーツ・フィーチャー」など10の部門から選び抜かれた59名の作品約200点をご紹介いたします。地球上では、今なお多くの場所で争いが起き、人々が飢え、苦しみや悲しみに満ちた日々を送っています。戦闘に疲れ果てた若い兵士の姿、虐待に苦しむ子どもたち、逃げまどう人々・・・。私たちが普段目にすることのないこのような事実を、写真はありのままに伝えます。その一方でフォトジャーナリストの命はその使命と引き替えにされる事も少なくありません。昨年、ミャンマーで日本人ジャーナリストの長井健司さんが撃たれて亡くなったことを覚えておられる方も多いでしょう。
(略)
51回目を迎える今年のコンテストで大賞を受賞したのはイギリス人の報道写真家、ティム・ヘザリントンでした。アフガニスタンのなかでも激しい戦闘が続くコレンガル渓谷にある掩蔽壕で、戦闘の合間に休息を取る兵士の姿が写し出されたティムの写真(『戦場近くの壕で休息をとる米軍兵』)からは、大国の疲弊した姿もうかがえます。私たちが生きている地球上で何が起きているのか、そして写真家が危険を侵してまでも伝えたいものが何であったのか。ニュース性と写真表現に優れたフォトジャーナリズム最高峰の作品をご堪能ください。

朝日新聞主催なので、毎年天声人語は紹介している。
http://www.asahi.com/paper/column20080623.html

2008年6月23日(月)付

 この地球上で、幸福の量と不幸の量は、いったいどちらが多いのだろう。東京で開かれている世界報道写真展(8月10日まで)を見ると、「世界は不幸に満ちている」という思いに胸が痛む
▼約8万点から選ばれた一瞬一瞬が現代を切り取っている。戦火、飢え、暗殺、逃げまどう人々……。どれも昨年起きたことだ。パキスタンのブット元首相の暗殺現場を写した連作などは、そのむごさに、見つめ続けるのも難しい
▼「不幸」にレンズを向けるカメラマンは、深く葛藤(かっとう)するという。「ハイエナみたいなもの」と自嘲(じちょう)したのは、戦場写真のロバート・キャパだった。日本のある若手はカンボジアで、負傷兵に「おれの写真をいくらで売るんだ」と怒鳴られた▼写真家の長倉洋海さんから以前、こんな話を聞いた。飢餓のアフリカで、衰弱した少年にカメラを向けたそうだ。少年は、あばら骨の浮き出た胸を見せまいと、何度も体をよじった。長倉さんはどうしてもシャッターを押すことができなかったという
▼今年の大賞に選ばれたのは、アフガニスタンでの一枚だ。壕(ごう)で休む1人の若い米兵をとらえた。土にまみれ、憔悴(しょうすい)しきった目がうつろにレンズを・・・・・