時流柄、大月書店『誰がタリバンを育てたか』を借りて読んでいる。1994年のカンダハルは三派に分かれて抗争し、男色の相手(バチャ・バジ)を巡って二人の司令官が戦車で決闘を演じ、とばっちりで市場にいた数十人が死んだり、麻薬常習者が大暴れして結婚式の客31人が死んだとかすごいこと書かれている。
— 理表 (@Rihyo37) July 18, 2021
1990年代前半のアフガニスタン南部は、他の地域と違って大小さまざまな軍閥が抗争し、混迷を深めていた地域だった。そこから「あるべき姿」に戻ることを主張するタリバンが台頭してくるのは、ネイティビスト・ムーブメントのようにも見える。https://t.co/LY6y6Efkf4
— 理表 (@Rihyo37) 2021年7月18日
内容(「BOOK」データベースより)
アフガニスタンのユニセフ情報収集コンサルタントとしての経験をもつ国際ジャーナリストが、長年にわたる徹底した調査と裏付けをもとに政治・軍事・国際関係、とくにアメリカとの関係における大きなミステリーに挑む。これからの中東情勢を考えるうえでも必読の書。
内容(「MARC」データベースより)
アフガニスタンに突然登場し、全土を席巻した謎の武装宗教集団タリバン。その背後は? 米国、ビンラディン、タリバンの蜜月と決別等、暗闘を活写する。同時多発テロの前史。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
グリフィン,マイケル
フリーランスのジャーナリスト。イギリス〈戦争と平和〉報道研究室アフガニスタン担当。アフガニスタン・ユニセフ・情報コンサルタント伊藤/力司
ジャーナリスト。共同通信社外信部記者、編集委員、論説委員を務める小原/孝子
エール・フランスを経て、2001年まで日本体育大学学長室国際部に勤務渡植/貞一郎
東京反核医師の会運営委員
自分も90年代に、タリバンが突然のように台頭する時代のことはなんとなく覚えていて、マスードやドスタム将軍らと鼎立するような時代に漏れ聞く勢力争いは「ほんとになんというか、戦国時代だなあ」と思ったけど、戦車で決闘するとか、戦国時代よりさらに遡って鎌倉武者だよ(笑) ナメられたら殺す!!
そういう個々の武力と言うか暴力性というかが高いので、人呼んで「帝国の墓場」とこの地が呼ばれるほど、大帝国に逆らっての闘争を続けられるパワーがあるが、その結果としてひとつにまとまるのが抵抗以上に難しい(笑)
この辺の混乱があまりにもひどいので、イスラムを学んでいる学生たち(タリブ)が武装して決起したのがタリバン。
母体の関係でイスラム的な信念と世界観を持ち、総体的にはモラルも規律も高いので、一種の素人集団だったが軍事的に快進撃し、占領地域の秩序を回復していったが…と続く
リビア軍閥の内戦も、それに近いような状態だったが、そういえばいまはどうなっているんだろうな。
それはともかくとして、タイトルに記されたような状況だけで情報量が多いのでメモ。