http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20080515ddm002070132000c.html
発信箱:みの対策!?=与良正男
「新聞の論説委員だけに理解してもらっても仕方がない。みのもんたさんに理解してもらわないといけない」。内閣支持率の低下にあえぐ福田康夫首相に、公明党の幹部がこう進言したそうだ。
論説委員の一人として社説を担当する一方で、みのさんが司会する「朝ズバッ!」(TBS系)で時々、コメント役を務めている身としては、何とも複雑な思いだ。「新聞の社説に比べ、テレビの方が影響力がある」とも、「論説委員はくみしやすい」とも聞こえてしまう。
確かに道路特定財源を廃止し、一般財源化する方針を福田首相が打ち出した時、毎日新聞をはじめ、各社の社説は総じて評価した。日銀総裁人事でも民主党の対応の方に批判的だった。ところが、支持率は下がるばかり。だから、みのさんを味方に……ということなのだろう。
だが、(もちろん私たち論説委員もそうなのだけれど)少し説明すれば与党寄りになるなどと考えているとすれば大間違いである。
みのさんとは意見が合わない時もあるし、単純化し過ぎだと思う時もある。でも、世の人々が今、何を怒っているのか、それをとらえる直感のようなものには、とかく永田町の理屈だけに陥りがちな政治記者を続けてきた私も実は学ぶところが多いのだ。
負担増を国民にお願いする前になぜ、税金の無駄遣いをなくさないのか。なぜ、行政改革をしないのか。みのさんの主張は過激でも何でもなく、ごく当然の話である。理解を求めるより先に、国民の不信の根っこがどこにあるか、まず素直に聞くことですね。(論説室)
毎日新聞 2008年5月15日 東京朝刊
おれはみのもんたを信用しないけどね。
プリンは健康にいいんですよお嬢さん。