上の情報を教えていただいた「事務屋稼業」さんのブログへ行ってみて驚いた
http://d.hatena.ne.jp/JD-1976/20080413
「昭和三十年代主義」刊行!
いつのまにか浅羽通明「昭和三十年代主義――もう成長しない日本」が刊行されていたのを知り、あわてて買ってきた。・・・
ひゃあ俺も知らなかったな。流行神での宣伝でもなければ、企画はともかく実際に出たかどうかを知るのは普通の人と変わらない速度だ。
今回は思想という部分だけじゃなく、実際の経済政策、にも踏み込まなきゃいけないから経済学方面の反論・批判が多いだろう・・・というのはリンク先でも予想されている。特に停滞論というのは「マクロ経済というのは、成長が『必須』なのだ。成長なしでは絶対に現状維持すら不可能なのだ」という論をどこかで読んだことがある。
ただ呉智英の「封建主義」もそうだが、浅羽の議論も幾何の問題で言えば実線ではなく、虚空に引いた「補助線」という部分がある。それをそのまま実践せよということでなく、極論や現状から離れた仮定をまず立てて、そこから見ると、現在の思想体系や現状の矛盾が分かるような、そういう仕組みだ。その補助線としてよく引けているか、それはこれから読んでみるが。
- 作者: 浅羽通明
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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