今回、デスノートのパロディをやりました「絶対可憐チルドレン」。
作者本人も「これが単行本に収録されるかどうか分からない…」というくらい踏み込んでます(笑)
ただ、元ネタのストーリーをただ追うんじゃなくて
「一定のルール・制限がある、極めて大きな能力」
「それを基にしつつ、あるいは未知のルールを手探りで探しながら対立する勢力が繰り広げる虚虚実実の駆け引き」
という点で、椎名は独自性というか、それだけで独立した面白さ、ワクワク感を生み出すことに大成功している。
ノリノリの展開はここを見ると分かりやすい
http://yamaba.blog71.fc2.com/blog-entry-431.html
ノートの能力および、邪魔な相手を排除する動機がしょーもない?というか、凄いんだけど微妙に苦笑を誘うようなものであることも効果を発揮し、すさまじい駆け引き自体がギャグになっている。そういえば裏読みや駆け引きが、その対象のしょーも無さゆえにギャグになっているといえば、「銀魂」でも昭和ギャグマンガの定番「すき焼きでいかに肉を自分だけ食うか」を平成の世に復活させた回があったね。
話を元に戻そう。
今回、椎名がデスノート、もしくは福本ばりの心理的駆け引きを描いたことで、あらためて「椎名高志は頭がいいんだなあ」という思いを深くした。ブログの自己分析も、知性というものがにじみ出ている。
だが同時に「少年漫画において、頭の良さは武器のひとつにはなるが、それだけではやっぱり足りないのかなあ」という思いを深くした。
少なくとも、ちょっと前までの少年サンデーはこういう性質を持った人がトップに押し上げられた(現に彼もトップだった)が、今はちょっと違うんだろうな。あれ?でも本家デスノートはジャンプで堂々と横綱昇進したのか。うむむむ。