http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20080220
版元よりいただきました。著者は『大地の子』で山崎豊子にぱくられたと裁判を起こして敗訴したことで有名な『チャーズ』(略)の著者、もともと物理学者だったけれども現在は留学生教育の分野で著名な遠藤誉氏です。
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_2d06.html
このように「漫棚通信」でも取り上げられていたから書名はしっていたが、まず「チャーズ」の著者だと言うのが驚き(「漫棚」にもその記述があるが、読み落としていた)。中国革命(国共内戦)の裏の歴史を描いた名著として知られる。「軍紀厳しい正義の人民解放軍」神話を粉々に砕いた本だ。
まあそれはともかくだ。
本書の読みどころはそれまでまったくといっていいほどまんが・アニメに興味のなかった著者が研究のためとはいえ60過ぎてから『スラムダンク』全巻を読み通し、『セーラームーン』のDVDを見倒したとかいった心温まる逸話です。増田本同様、サブカル研究の玄人から見ればつっこみどころは満載でしょうが、「完全に本気」の妙な説得力があります。
偉い人は、えらいのである。