そういえばこの前、あの「合気道の謎を解いた」とする物理学者に話を聞いてほしい場として「博士も知らないニッポンのウラ」を挙げたのだが、実際のこの番組は、さらにその上をいくゲストを持ってきてる。
http://blog.livedoor.jp/s_hakase/archives/50327894.html
2/15 更新 「博士も知らないニッポンのウラ」 戦前の少年犯罪 編ブロードバンド映像配信ポータル「ミランカ」で
水道橋博士×宮崎哲弥「博士も知らないニッポンのウラ」が無料配信中
#21「戦前の少年犯罪」(管賀江留郎編)
テレビの地上波で伝えられている「最近の少年犯罪は凶悪化している、昔はこんな事件はなかった…」という論説は間違っていた! ゲストに「戦前の少年犯罪」著者の管賀江留郎氏を迎え、戦前がいかに滅茶苦茶だったかを紹介!
毎月1日、15日更新。(視聴料金は会員登録するだけで無料)
いやー、この人選はすげー。タイムリーだし、レアだし、何より地上波テレビではたぶん取り上げにくい部分もある話題だ。この人を呼ぼうというふうになった企画力は大したもんだと思うですよ。
ネットトークショーのためのコストは極限まで下がった。あとは「才能」と「覚悟」のみ。
この「ニッポンのウラ」はホストもゲストも豪華だから別格だが、実は格闘技業界はネットトークショーの試みは古い。
まだ「ネットラジオ」が限界だった頃、90年代にエディ・ゴールドマンという格闘技ジャーナリストがちゃんとスポンサーもつけてeyada.radioというものを放送していた。
格闘家のゲストを呼んで、スクープ連発だったのですよ。
あの当時と比べると、ネットで音声や動画を見せる聞かせる、見る聞くというののコストや需要層は問題にならないほどひろがっている。
わたしゃラッシュ・リンボーという名前や、また映画「トーク・レイディオ」、さらには町山智浩ブログなんかで、アメリカの時事ラジオ、毒舌パーソナリティの一人がたりについては知るのみだが、最近捕鯨に関連して「テキサスおやじ」と称される男が話題になったことは知っている人もいよう。
彼は多分、北欧的なエコ・リベラルへの反感から日本びいきになってるだけ、という面もあるんじゃないかな?とは思うが、それはそれとしてやっぱり米国の時事ラジオ放談文化もあるんだろう。
ま、これが世界的に大ヒットするなんてのはそれこそ宝くじ並みだが、ともあれ
「自分の意見を、独り語りの形(北野ファンクラブのような対話型でもいいかも)で動画にして定期的にUPする」
という形で、シロート・時事トークショーというものがとりあえず可能性としてはあり得る、ということを学んだ。
匿名中心の日本のネット社会で、顔まで出してこういうことをやる人がどれだけいるかは予想できないが、格闘技評論でも漫画評論でも、あるいはテキサスおやじのように政治的な立場を打ち出し、相手をボロクソにやっつける時事的放談に関しても、しゃべりと議論の才能、あるいは愛嬌があれば、こういう部分から野心的な若者が世に出ることも不可能ではないようだ・・・・・と思いました。