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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

古典を読め、と猪瀬直樹は言った。その古典とは・・・

実は今、猪瀬はダボス会議石原慎太郎と共に出かけている。あのエラソーぶりは、外国人もムカッとさせるか、あるいはあれぐらいが実は国際標準として受け入れられるという説がある。


つい最近、文庫になったが

我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (講談社文庫)

我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (講談社文庫)

我、拗ね者として生涯を閉ず(下) (講談社文庫)

我、拗ね者として生涯を閉ず(下) (講談社文庫)

という本があり、この中で先輩ノンフィクション作家として本多靖春は

猪瀬氏は勉強家だし、仕事熱心だし、世渡りも上手だと思うのだが、なぜか、人に好かれない。それは、単に、威張り過ぎるから、といったような表面的理由だけによるものではなさそうである

これは猪瀬と論争もした坪内祐三の日記

本日記

本日記

からの孫引き。


猪瀬直樹は「偉そうにしてる」という理由だけでテロ被害に遭いかけるという珍しい事件もあったっけ。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040221



さて本題だが、猪瀬には「作家の誕生」という朝日新書があった。

作家の誕生 (朝日新書48)

作家の誕生 (朝日新書48)

「マガジン青春譜」や「ピカレスク」、映画化された「こころの王国」と一部内容は重複している(その旨の断り書きもある)が、明治大正昭和においてマスメディア、ジャーナリズムがどう発展していき、それが現在の状況と重なるか・・・についてよく分かって面白い。インターネットの前駆としての投稿欄、なんて話は80年代まで続きジャンプ放送局ファンロードになったわけだろうからな。

ただ今回、紹介したいのはあとがきだ。

僕は若い人に古典を読みなさい、と薦める。紫式部の「源氏物語」は読んだほうがいいに決まっているが、もう少し緩々に古典というものを定義すれば、自分が生まれる前に出版された作品のすべてが当てはまる。
じつにかんたんである。30歳なら、31年以上前の作品なら古典と考えるのだ。
今そこにある出たばかりの本や、インターネットのブログはただ実感で読んでいる(略)。一度どこかで実感を相対化して越えなければ、いつまでもコミュニケーションは成り立たない。過ぎ去った時代は実感できない。生まれる前に出た作品を読めば、実感の加勢が無い分文章の世界の醍醐味を堪能できるはずだ。

ちょっとした小さな提案であるが、なかなか面白い視点なので紹介しました。