昨日、東京都が猪瀬直樹副知事主導で行っている「東京都の水道事業のノウハウを仕事にして、委託を請け負う。世界に輸出する」という事業の紹介を報道ステーションで見た。
猪瀬メルマガやhttp://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100419/222125/?P=1でこの構想を読んでから、今まで何度かこのブログでも書いている。
まず着眼点はいいと思うし、
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100423#p5
にも書いたけど、町山智浩氏がかつて警告したように「水は生存に不可欠なのに、巨大グローバル資本にシステムを牛耳らせていいのか?」という観点でいうなら、まあ中小自治体が任せる先としては、同じ日本の公共自治体として無茶はしないだろうという安心感がある(町山、猪瀬大嫌いだけどさ(笑))
ただ。
日本の浄水の良さ、漏水の少なさ、料金徴収の確実さは、水道局の優秀さやハード面の機械の質はもとより、もともとの水が国際比較では(東京ですら)非常にクリーンなことと、日本全体の持つ、さまざまな「きっちりさ」のおかげなんじゃないか、と思った。
だって、報ステで東京都が売り込みを計っているマレーシアの現状みたら、屋台の人が地下の水道から直接水引いてるんだぜ(笑)。
「料金は?」「払ってませんよ」
「それでいいんですか」「わからない、ボスに聞いて」
その屋台のどこにボスがいるのかと(笑)。いやいるかもしれないけど、非合法なことはわかってるだろーよ。
電話一本で、地下の水道菅から屋台へ導水してくれる専門業者がいるとか。本当にリアル・西原理恵子マンガ状態やがな。
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また大きな事業の契約も成立していないし、事業が成功して都に大きな収入が、現地では目に見えてよくなりましたー、というような実績が出ている段階ではない。事業の会社化もただではなかっただろうし、成功すれば幸いだが「東京都の水ビジネス進出、赤字で失敗。問われる猪瀬副知事の責任」というような可能性も視野に入れて見守る(監視する)必要があるんではないかしら。
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