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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

今月のkamiproからいろいろ・その1。日本総合格闘技協会について

私にとっては一号あれば、関連エントリを10コ作ることなど雑作もないことだが・・・話題の大晦日興行は、そんなに中身があるわけではなかった。締め切りとの兼ね合いや、ある程度「賭け」をして記事を作らねばならない状況は十分理解できるけどね。


というか、そっちの記事が悪いというよりも、関連・他の記事のほうが何倍も面白かった。それも細部に神が宿ってますよ。そこをむしろ拾って行きたいと。


日本総合格闘技協会、けっこうズンドコ。

NHBニュース( http://blog.livedoor.jp/nhbnews/ )とダブルポストです

07年11月19日
【国内総合】 具志堅用高氏、日本総合格闘技協会理事を辞任

ちょっとしたエピソードではあるが、この協会「しっかりしてる」こと、その一点にのみこそ存在価値があるんじゃないのかね。大丈夫なんでろうか。
「心配ですか?」
「ちょっちゅね。」

はい、うまく落ちました。

マチュアスポーツ界の中でも、権力争いって熾烈。

副題は「谷津嘉章のインタビューは面白かった」

格闘技を見ていると、「リング内以上に、業界内の権力争いって面白いねー」などと喜ぶ機会がままあるのだけれども、これがアマチュアスポーツとなると、実はさらにもっとドロドロぐちゃぐちゃしているという話もよく聞く。

ただ、普通は報じられることもあまりないし、こっちも興味がないから知らないだけだが、総合格闘技に関わることで、個々のキャラクターが分かってくると、それなりに面白くなる。

まず、アマレス界には今回の、またはPRIDEにも関わる福田富昭を総帥とする、大きな「福田派」勢力があるらしいということだ。

主流派がいれば反主流派がいるはずなのだが、それはどういう感じなのだろうか。

これはあくまで噂だが、山本KID徳郁は実は直接の恩師、山梨学院大高田裕司監督とはあまり関係が良くなく、この福田氏と直結としているとかなんとか。ただ、谷津の台詞によるとこの高田氏も福田シンパの一人だそうで。


そして、喋ってる谷津本人が

「俺もレスリング協会と袂を分か(った)」
「俺もちょっといろいろあって一切レスリング協会にタッチしてない」
「もうあの連中とは一生会わなくてもいいと思うようなことがあった」
「俺の話も何も聞かないで、金持ちの話を聞いちゃった」

とか話している。何があったんだ、と思うが、それは谷津の希望かkamiproの自主規制かカット。
ただ、谷津は喋るところまでは記者(阿修羅チョロ氏)に普通に喋っているので、どこか別のゴシップ好き雑誌に置かれてはインタビュー料を弾んでこの「アマレス界の内紛」を聞いていただきたい。ひょっとしたら、普通の雑誌的にはこっちのほうが面白く社会的な意味のあるネタなのかもしれないし。もっとも、これは聞き手との特別の信頼関係ゆえかもしれないが。

ただ、谷津の、別の指摘は一般的な意味ですごくもっともな部分がある。
「(他団体にメリットが)なければ既存の団体(が一つできるの)と変わらないよ」
というのもそうだし、ここ重要よ
 ↓

やるからには収益を上げようと思ってやるんだろうけど『その収益はどこにいくの?』って話でしょ。収益が上がる、上がらないは別にして(笑)」

「昔、壮行試合かなんかで『頑張れニッポン』ってことで駒沢オリンピック体育館でプロレスの大会をやったことあったじゃん。その収益はみんな選手のところに行ったかたちになってるんだよ(※なんだよ、選手のところにいった、という断言じゃなくて「行ったかたちになっている」ってのは)。で、この協会のイベントの収益っていうのは(略)趣旨が分からないよな」

うーむ、そりゃそうだい。
特にトップが元おまわりさんで、現役政治家が絡んでいるんだと、そういうところが天下り的なおいしいあれになったりするからな。

アマレスに限らず、アマスポーツって「金を集める」ことが協会内の発言力に直結するらしい。
日本のアマレス界は、この前、山本KID徳郁の復帰という大イベントをうまく使いこなし、大会を一般客に有料公開。そして日本テレビに生中継までさせた。
当然、これは業界の中で大絶賛されているだろうし、福田氏の発言力は強くなっているだろう。これは正当な評価で、それに値する。

そもそも、「プロが栄えればアマも栄える」と、プロレスに好意的だった八田一朗(わたしにゃビクトル古賀の恩師、というのがいちばんしっくりだが)の流れを汲み、MMAと関わるのが逆に正統な流れとなるようなコンバット・スポーツはめったに無い。
うまくそっちのレスリング界もMMAを利用してほしいし、MMAレスリングを利用してもいい。
協会に関わる両議員には、やはり「菓子は菓子でも山吹色の菓子」をおおさめいただくしかございませんな。
ぐふふ、そちもなかなかの悪よのう。

kamiproネタは残りはとっときます。