私は「初音ミク」を普通の合成音声のひとつと捉えて期待する文章を書いていた。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20070929#p3
さてその実物はいかに。「ニコニコ動画」にはこのソフトを使ったオリジナル曲やカバー曲がたくさんあると聞き、同サイトにひさびさに行ってみました。ギャっと驚くその数。
知らない曲がほとんどだが、懐かしいのも結構ある。
「ヒトの代役」にはまだ遠いかね
で、聴いてみての率直な感想だが・・・・・・ふつうに機械で作ったと感じる音だなあ、と思いました。特に高い音の部分だと、機械っぽい感じがする。ただ、こういう不自然な感じのアイドルもいなくはなさそうだ(笑)
どこかで読んだ記憶があるんですが、現在の音声ソフトの技術的限界を、逆に「若い女性の、こういうキャラクターです」と限定することで逆に違和感をなくしたとか。
ただ、これまでのソフトと比べてどれぐらい進歩したのか、それが当方は分からないですからね。これだけ話題になった以上、やはり技術的にはザクとグフ、いやいやリックドムぐらい違っているのかもしれません。
「朗読」はできますか?
歌はそれなりのレベルで仕上がることは確認しました。
では、喋り言葉、朗読はどんな感じで出来るんでしょうか。
ここで初音ミクユーザーに、可能なら是非お願いしたいのが
「初音ミクに漢詩を朗読させてみた」。
いや、いわゆる「詩吟」をやれってんじゃないんですよ。普通に朗読してみてほしいんですね。
いま、「漢詩」でGoogle検索すると、個人のサイトが一番上だ。すごいな。
http://www.saitama-u.ac.jp/kanshi/kanri/sakuhin.html
http://www.saitama-u.ac.jp/kanshi/rihaku/seiyashi.html
朝(あした)に辞(じ)す白帝(はく)彩雲(さいうん)の間(かん)
千里(せんり)の江陵(こうりょう)一日(いちじつ)にして還(かえ)る
両岸(りょうがん)の猿声(えんせい)啼(な)いて住(や)まず
軽舟(けいしゅう)己(すで)に過(す)ぐ万重(ばんちょう)の山(やま)
チョイスは個人的に好きだ、とかそういうレベルで選びました。
今、NHK教育で平日の朝五時から5分間のミニ番組「漢詩紀行」をやってますね。
http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?p=%B4%C1%BB%ED&cate=0&area=tokyo
あれはたいへんにいいものだが、あれに負けないものを作れるか。どうでしょう。
歌以外の朗読、台詞が喋れるようになるなら、もちろん最終目標は故人をよみがえらせて
「ウルトラ警備隊? 怖いのはウルトラセブン、君だけだ」
とか再現できるようになるとか。
もしくは
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1383609
を合成音声で再現できたら、楽しいなあ。
・・・あ、今、テーマの一応の答えを発見したよ。偶然というかなんというか。
考えてることは誰も同じか。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1321167
・・・・これを聴くとまだ道は遠く、技術者のいっそうの奮励努力に期待するという感じですね。
朗読は朗読用のソフトが必要なのかも。「小林健次郎」とか。
名前に意味はない。つーか売れないよな。
検索ソフトで画像が見つからない云々
について、思うことは後日。技術的なことはわかりませんが、そこからいろいろと。
【追記】コメント欄より
ダイス 『初音ミクはアニメものばっかりで、
いまいちピンと来てなかったのですが、YMO
ものを発見して鳥肌立ちました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1125003』