はてなダイアリーの人気エントリでブックマーク多数
「10分でわかる『銀英伝』。」
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070816/p2
三国鼎立の構造や、宇宙ものSFとしては無理やりの力技である「イゼルローン・フェザーン回廊」の設定、トリューニヒトなどの負の民主主義、地球教…などの紹介は大幅にカットされているが、「10分」で紹介するという”戦略目標”から逆算すればこれが最善のエントリだろう。
エントリ内容もることながら、これがこのブックマーク量に示されるようにいまだ多数に支持されているという、その現象自体が面白い。
その作家の田中芳樹、この前、書店の新刊の棚にイギリスが舞台?の三部作かなんかの第一巻があったが、いまさら新シリーズを読みたいともねえ。これはこちら受け手側の問題もあるのだが。
そうそう、銀英伝といえば、春ごろに驚いて、ここで書こうと思ったらPCトラブルでかけなかったこと。
この作品が、いつの間にか徳間書店から・・・どこだっけかな、創元か!!あそこに移籍してたんでびっくり仰天しました。
だって、やはり腐っても田中芳樹、その最高傑作である銀英伝って、絶対これから十何年も、言葉は悪いが寝てても売れ続ける、はや古典のしろもの。
さらに言葉は悪いが、出版社から見れば「札束刷ってるようなもの」じゃないか。
これが移籍するなんて何があったのだろう。
「銀英伝は家族でした」とか「徳間の刺客として銀英伝を送り込みます!」じゃないだろうし(笑)
検索で探したらウィキペディアの「銀英伝」に
徳間デュアル文庫版の刊行に伴い、諸般の事情から徳間書店の旧来版は全て入手が困難となってしまい、若者向けに装丁されたデュアル文庫を購入する事に抵抗感のある読者層からは、かつての様な“大人も抵抗感無く手に取れる装丁を施した銀英伝”の出版を求める声が多くなっていた。
この様な要望を受けて作者サイドと各方面が折衝に努めた結果、デュアル文庫版を“ファイナルバージョン”と銘打っている関係上そういった装丁版を出しづらい徳間に代わり、東京創元社の歴史ある文庫レーベル“創元SF文庫釤に円満移籍し・・・…
作品の「若者向け装丁」にかなりキビシイものがあるというのは個人的には同感だが(笑)、でもこの理由説明、美濃輪育久や須藤元気の某団体からの「武者修行」なみに腑に落ちないなァ(笑)。
表紙見比べ。
- 作者: 田中芳樹,道原かつみ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2003/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 2回
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- 作者: 田中芳樹,星野之宣
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/02/21
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 117回
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余談だが、自分のブログで「田中芳樹」で検索したら、自画自賛ながらけっこう面白かった
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/searchdiary?of=5&word=%c5%c4%c3%e6%cb%a7%bc%f9
「銀英伝」は内容をまともに論じるよりパロディ、比喩に使うことが多かったので薦めない(笑)