19日はネタ祭りのほか、ラウェイ大会の日でもありますな。
熊久保英幸ブログで、そのラウェイに関して面白いくだりがあった。
http://blog.livedoor.jp/gbrkuma/
ラウェイをビルマ拳法、ムエカッチューアとして日本で初めて紹介したのは山田さんが編集長時代のフルコンタクトカラテで、ムエタイとの対抗戦の写真を載せていた。ラウェイルールで行われたが、結果はムエタイの圧勝だったらしい。素手パンチで戦うことで逆に技術的な発展を妨げ、そればかりになってしまったことで技術的発展を妨げ、ムエタイにヒザ・ヒザの技術でやられてしまうのである。
- 作者: 司馬遼太郎,蓬田やすひろ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2004/02/22
- メディア: 文庫
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これを思い出しました。北斗の人といっても世紀末救世主とか、ましてやPRIDE−GP準優勝者とかじゃありませんよ、北辰一刀流開祖・千葉周作。
これは書いた司馬遼太郎の好みもあるわけだが、この作品では千葉の「合理主義」が、日本剣法を復活させるさまを描いている。
要は竹刀で、面・小手・胴の防具をつけて乱取りする教授法。
あまり怪我しない。そして実戦のシュミレーションをする。
木刀で型稽古をしている古流からはお上品だ軟弱だと嘲笑されるが、実際に試合で勝つからしょうがない(笑)。
「風雲児たち」のみなもと太郎氏は「この時期に千葉道場が剣術のルネッサンスをしなかったら、開国時に諸外国は『サムライ』『ローニン』にあれほどのプレッシャーを感じず(何しろ英語に、この言葉が今残っているのだから)、もっと侵略はあからさまなものになったのではないか」とまで論評している。
ま、もちろん型や木刀での修行・・・そして素手に寄る拳法というのも、それであるからこそ得られるよさはあるのだろうが。