INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

さらばバララッパ! しかしまた会う日まで。そして新社長は?

というわけで、あんな感じになりましたですよ。
ところでまだ分かってないところがいくつかあるでしょう。

オーナーは交代、では社長(現場監督)は?

とくに分からないことは、
榊原信行社長が勇退し、ロレンゾ兄弟がオーナーになる」という絵図面だ。
だって、対称がおかしいでしょ?榊原社長がDSEのオーナーなのかどうかしらんけどさ(森下直人社長の遺族は株を手放したの?)、どっちにしてもオーナー兼社長であって、実務的なこともやっていた、というか田村潔司なんかはバラちゃんが直接口説いて参戦させたんだから。
ロレンゾの兄か弟が、日本に住んでそういうことをやったり、kamiproK-1のわるぐちを言えますか?そんなひまないでしょ(笑)。ダナ・ホワイトに相当する人物、新社長の代表取締役が必要になる。


そこで、榊原社長はなんと言っているかというと
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1174976386

――新社長を外部から呼ぶというプランはありますか?
「それはないと思います。本当にPRIDEのことを分かっている人間の中から、ロレンゾというオーナーの下、PRIDEの魂を将来に向けて、PRIDEの歴史やビジネスを理解している人間がオペレーションを取るべきだと思います」


となると、例のミルホンネットが報じていた「東海テレビから新社長が就任する」つー話はどうなるんだろう。
http://miruhon.net/news/2007/03/post_65.html

ズッファ社によるDSEの買収ではなく、あくまで新会社が過去の遺産を譲り受ける模様。また新会社は東海テレビなど日本の複数社も出資するため、「UFCが完全にコントロールするわけではない」という。実際、新会社の社長には東海テレビのエースが就任予定、「フジテレビとの関係改善が至上命令になる」らしい。


榊原社長も「〜と思います」「〜べきだ」と言っているから、分からないところも多いかな。
まあ、希望という点で言えば、東海テレビが参入してくれればそれはもちろん地上波放送につながって大歓迎なのではあるが。
実は、この記者会見報道を見る限りでは「新会社の資本構成」がよく分からん。このオーナーが資本を100%出資するわけもないだろう。能力的には可能かもしれないが、こういうのは社会的信用の高い会社をいくつも一枚かませておいたほうがいいのは言うまでも無い。

だから新会社が出たら、即座にその登記簿をブロガーを含め耳ざとい人は取得して報じてほしい。
あれはだれでも申請すれば一枚1000円でもらえるからね。俺も石井館長が逮捕されて、ケイワンがFEGになったときは渋谷で登記簿を取って、非常におもしろい情報が得られたですよ。

榊原社長とDSE、その総括と遺産と負債

まずは、「DSEが新会社にPRIDEの権利を譲る」という構図だとしたら、DSEが発展的にその会社になるわけでもないから、DSEの株券はそれ自体じゃ価値がなくなっちゃうよな。ようは、この権利(過去の映像権も?)の対価がDSEに入るのか、そのうちどの程度が榊原社長の懐に入るのか?まあ覗き見趣味にもなりかねないからそのへんは置いておく。

もしDSE自体は存続するとしたら、「殴り者」やカーリングのナントカ映画などのすばらしいコンテンツが残る?ので、この路線でカネをドブに捨てるのも一興でしょう。なんだそりゃ。


しかし、本当に「乱世の梟雄」であった。彼の強烈な個性と有能さが無い限り、特に2003年以降のPRIDEの歩みは無い。本当に実務的な面では、地未知地道な運営者と、本宮ひろ志の漫画ばりの大胆なネゴシエーターぶりを兼ね備えた稀有な男だった。


そして何より、私が「バララッパ」と命名したあの強烈な言葉の数々。これに限っては経営的にマイナスの部分も多かったような気がするが(笑)、ファンもアンチも大いにヒートアップしたわけだ。
新間寿宮戸優光を超えた男。この男のほうが、いろんな意味で井上編集長のいう「殺し」を感じさせたものだ(そこ、文章の意味をウラ読みしないように)。


彼のK-1攻撃、UFC攻撃はもう聞けないのだろうか。
Sの喫茶店トークでもやってもらえないか(笑)
もしくは一度ペンディングになっていた、自伝の執筆を再度すすめてほしい。
でもたぶん、言葉とは裏腹に格闘技界はこの男を手放さないと思うよ。

週刊現代、凱歌をあげる

この動きの大元はフジテレビの契約解除で、それを導いたのは週刊現代の一連の報道だ。もし、このUFCとの並列体勢という展開がファンの予想以上に好結果なものだったら、逆に「週刊現代の報道はいい結果をもたらした」と再評価されていく、ということだろうか。

こういう兜首は、出版界やジャーナリズム界での同誌の評価も高める。実際週刊現代は、今の編集長(なんていったか名前を忘れたが)はその後もJR総連、大相撲八百長モーニング娘。のなんとかさんなどでもタブーに切り込み、雑誌ジャーナリズム界ではカリスマ的な評価すら出ている。同誌の体制は、今のところ磐石だそうだ(必ずしも売り上げにはつながってないのだが)。


彼は昨年秋、論座誌上でこれも最近は元気な週刊朝日の編集長と対談。
「PRIDE事件は「TV局のイトマン事件」なんだ、だから追及しなければならないんだ・・・との持論をぶっていた。
そういえば、新会社はこのへんの闇との関係・・・と言って悪ければ不透明な部分を断ち切れるのか。断ち切れなきゃしゃーない。アメリカ人でカジノを経営するオーナーにとっては「ジャパンのマフィアと不透明な関係がある」というのは洒落やうやむやではすまない問題になるからね。
榊原社長も、このへんは「事実無根」だったはずだが、えらくニュアンスが変わっている。

http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1174976386

とにかく僕の中の大きな目的として、PRIDEの地上波復活があります。その中で週刊誌などで誹謗中傷を含めて書かれたものから受けたネガティブなものは、僕が引き受けて持っていくと決めています

これが最後の指摘になるが、これについて社長が「もって行く」なら
「早いとこ、ファンへの公約どおり、週刊現代の記事は事実無根で名誉毀損だと民事訴訟で訴えなさい」
だ。撤回するなら撤回すると明言するべきだ。しかし「ネガティブなことを引き受けて持ってく」って・・・今度会うときも指が10本であることを祈ったり(笑)。組織暴力追放。