INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「PRIDE再開は”日本発の妨害”で出来ない」「PRIDEの米国非開催が和解条件」・・・断片情報とびかう各誌


kamipro格通GONKAKUが一斉に発売され、楽しく嫌になっちゃう今日このごろ。いわゆる「奈落に登れ」(PRIDE-GPコピー)でしょうか。
何しろ珍しく連休にほんとに休めたので遊びに行ったりもする中で、帰ったら修斗ニアライブ3時間放送があって、その後三冊読んで御覧なさい。へとへとよ。
そしてそこから新情報を抜き出してNHBニュースにぼかしつつ書いて、見えない道場本舗に書いて、今井賢一お墨付きの「ちょっとヘタな英訳」を「FROM SAMURAI NATION」( http://d.hatena.ne.jp/gryphonjapan/ )にUPしなきゃならんわけよ(※といいつつ、小生の場合「ちょっとヘタ」で済む筈がないので、今井氏が言うのは別の誰かだと思うが)


という前ふりをしつつ、発売各誌で気になったことを。

「PRIDE再開 横たわる現実」(kamipro

今、PRIDEについては、これまでの複雑な流れを切り取って整理し、そこに新情報や噂も加える「情報誌的」なやり方(噂の真相的)と、核心人物へのインタビュー的なやり方でやっていくしかない。つまり「政治部記者」のような仕事を行うってことですな。

それで上の情報誌的やり方を、kamipro主筆ジャン斉藤氏がやっているのだが・・・

PRIDEを沈黙に追いやった”巧妙な妨害”があったことを前号でも報じたが(この妨害についてはいろいろと憶測がされているようだが、いま言えるのは”日本発”のものだということだ。いずれ時をみて明らかにしよう)・・・40p


連動したダナのインタビュー(36p)

日本でイベントを開催しようとすると、テレビの契約が切られたことや、ダークな話ばかり出てくる。まったく理解できない・・・前のオーナーとは縁を切った……誰か日本で権力を持った人間が我々を妨害・・・彼らは独自で団体を旗揚げしようと…


要約すると、神聖ダナダナ帝国のファーザーが
「これは陰謀じゃよーー!!ギャワー」と叫んでいると。
何の要約だ。



さて、ここで外野のシロートとしては「?」が点灯する。
結局、PRIDE再開の一番の困難は
1・条件となるZUFFAの放映料要求が高い
2・ダークな噂がある

のどっちなのか。2だと厄介なような気もするが、1も厄介だわね。1も困難だが、
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51158889.html
でも紹介したように、今ZUFFAUFC放映に関して一番話し合っている対象は君、やっぱり古女房のWOWOWなんだよ。
オーナーが「08年には何とか、できればそれより先に・・・」と言っているがWOWOWの規模的に逆立ちしたって地上波放送より金は出ない。それでも交渉して「まとまるだろう」と言ってるのは、少しZUFFAも強欲ぶりを反省したんじゃないでしょうか。
これは希望的観測ですが。
「ダークな噂」は・・・・・・また蒸し返しますが(笑)だから週刊現代を、民事訴訟榊原信行氏が訴えて勝訴していればよかったんだよ。
勝訴しなかったら?
やる前から負ける事を考える馬鹿がいるかよ(バシッ)!! 出てけオラッ!!

ロレンゾ・フェティータ談話(2誌)

今回は日程の都合ということがあるんでしょうが、同じ人物のインタビューなのにGONKAKUのほうが内容では圧倒的でした。というのは、kamiproは「シウバについてのみ話す」という縛りがかかっていたそうだ。
これはあくまでも偶然でしょうが、kamiproは今までの関係上、PRIDEについて「どよんど」な話はあまり扱いにくい、という部分があるのかしら・・・無いことを祈る。


kamiproでは「PRIDE再開より、UFC日本上陸(来年が目処)のほうが早いかも」という話をしている。


GONKAKUでは。

DSEが選手を私たちに引き渡すのに時間がかかりすぎた。契約についての選手たちの同意、彼らがともにビジネスを行ってきた会社のデュー・デリジェンス(債権・特に不良債権の適正価格を値踏みすること)の問題がああって、実際にPRIDEを買収するのに5月下旬・・・我々は勢いを失ってしまって・・・」

「現時点で日本のマーケットでDSEがしてきたことのために、我々はテレビの契約を取れずにいる」

とも話す。まあ自分で「我々が過大な条件を突きつけたためにテレビ契約が取れず・・・」とは言うまいな(笑)


さて、問題はエド・フィッシュマンだ(GONNAKU)。

今月の両誌を比較して「勝者、GONKAKU!!20-10!!!」とドールマン判定風に軍配を上げざるを得ないのは、ロレンゾのインタビューで(運悪く?)大差がついてしまったのとは別に、いまだにキーマンであるエド・フィッシュマンの談話があるか無いかだ。
こえも杞憂ならいいのだが、榊原氏が「エドは偽者だ」、と批判したとか、和解したとはいえ訴訟で争ったことで、kamiproの中では「エドのインタビューは自粛したほうがいいんじゃね?」という雰囲気があるんじゃないか、ということです。

今回はスコット・ピーターソンの談話記事として
エド・フィッシュマンの陰謀」の見出しで、しかも画像処理もしてるし。
買収話が壊れたあと、kamiproエドへのインタビューしてたっけ?
まあkamiproは良くも悪くも以前はアナーキーだった。その伝統が復活すれば、いつかは「エド・フィッシュマン語りまくり」の記事も出るだろう。


さて、話をGONKAKUエドインタビューに戻そう。
彼はこう言っている。

(榊原は)1月に私のところにやってきて、多くの金を失ったと言った。
もうPRIDEをすぐに売らなければならない、と。私は買ってもいいと言ったが、デュー・ジェリジェンスのために裁定でも1カ月必要だった。すべての契約とDVDに目を通して、私が買おうとしているものが正しいかどうか確かめる必要があったんだ。
榊原は『そんなに長くは待てない、ファティータ兄弟はすぐにそれができる』と言った。でも私は、そうは思わない、と伝えた。榊原は(略)結果的にUFCと最悪の決断を下した・・・周知の通り、今は活動が休止してしまっている。
もし私がPRIDEを買ったら、今頃世界で最高の団体になっていただろう。


「この部屋、借りたいって人がほかにもいるんですよね。今すぐ決めてもらわないと」
あるある(笑)
以前、榊原氏は海千山千の外国人投資家に、みごと欠陥品を高値で売りつけた「ギャラリーフェイク」ならぬ「バラリーフェイク」なんじゃないか?というギャグを書いたことがあったが、今現在こうなっている以上、結果論や後だしジャンケンは承知で「エド・フィッシュマンにPRIDEを売るべきではなかったのか?」「榊原氏はPRIDEの存続より、自分のところに入ってくる金額のほうが大切だったんじゃないのか?」つー感じの批判を浴びてもやむを得ないっすね。
少なくともエド・フィッシュマンが今、表向きの理由にしている「会社の権利と債務債権、実態の調査に時間が必要だ」という話は理屈にあったものだし。


それはそれとして、エドDSEとの和解にも触れている。

…正確には言えないが、PRIDEはもうアメリカでは行われないという理由があるんだ。それが和解条件の一つだと想像することもできるだろう

なんとも思わせぶりな。でもまあ、PRIDEのアメリカ興行復活なんていまさら、夢また夢だろうけどね。




とりあえずしんどいので、
今回はここまで。