http://blog.goo.ne.jp/hiroshi_nielsen/e/9bd7ac54137095c03ce24e0618416bca
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-496.html
などあちこちで、MFCとエミリャーエンコ・ヒョードルが契約を交わしたということが話題になっているようです。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/50666441.html
からSHERDOG翻訳
・・・・・・残り一試合のDSEとの契約のため、大晦日にPRIDEヘビー級ベルト防衛線をマーク・ハント相手に行うのは予定通りです。
現在のヒョードルの契約では母国においての試合は容認されてはいるが、
Bodog関係者筋によると、資金状態の良好な自社がヒョードルとの長期契約をしようとしていることを示唆しました。
土曜のバンクーバーでのbodogFightsにて8人のレッドでビル所属選手が試合を行うというBodogとレッドデビルのビジネス関係を考慮すれば、この暴露は驚く話ではないでしょう。「最低でも、3月3日にヒョードルが試合を行う契約書にBodogはすでにサインをしている。
それに加えて、対戦相手は先日のUFC王者挑戦者ジェフ・モンソンになりそうであり、世界中にPPVにてwebもしくはテレビ配信される予定でもある。
他にもアレキサンダーが土曜にエリック・ペレを打ち負かす(註:実際はKO負けしている)アントニオ・シウバと対戦することになるかもしれない、という話をSherdog.comは耳にしています。
”あらかじめ予告された”他団体参戦だったとでも言おうか。
でも、このMFCが名前が上がった経緯って面白かった。
最初「サンボの怪物君」こと萩原幸之助氏が「MFCに行ってきたんだけど、いやー。物すごい金持ち団体だった」というのを自身のブログで書いたら、突然でリアリティがなさ過ぎておしなべて「ハァ?」という感想だったはず。
ところがその後、Bodog=オンラインカジノを背景とした、とんでもない資産家が後ろにいることがわかって一躍注目を浴び、ホジャー・グレイシーとの契約も発表。
ゴング格闘技でマッチメイカーが「ヒョードルとPRIDEの契約には、実は穴があるんだな、フフフ・・・」という梶原一騎張りのヒキを行った(ひそかにスクープだったか)後、格闘技通信でヒョードルの欧州マネジャーが「ヒョードルは一試合ごとの契約で十分。複数契約というのは、選手の価値が不明なときに行われるもので、証明しきったヒョードルには不要のものだ」といっていたので、カウントダウンが客観的には始まっていた。
それに対抗するPRIDEは「PRIDEにはMFCにはない権威がある」が売りだったからな。
権威とか誠意とかで腹はふくらみませんのや。
【ここの過去記事より】
・・「そこに出てもヒョードルが本当の強さを証明できますか?」とか言って、PRIDEにはMFCにない”権威””名誉”があるということをアピールしていたけど、ヒョードルやノゲイラにそれが通じるかなァ。ことにヒョードルは「ひっそり生きていたい」とかいうほど、名誉や地位には恬淡としている。
・・・・・・・・・からこそ、ファイトマネー額によって動きかねないんじゃないか(笑)。
2003年大みそかの「イノキボンバイエ」緊急出場と、永田さんと展開した伝説の死闘を思い出していただければわかるように、彼は別にPRIDEというプロモーションに対して忠誠や親しみを感じたりはしてないのである。
オマケに、文芸春秋社のナンバーに過去に載った記事によれば、そもそもエミリヤーエンコ・ヒョードルは総合格闘技で戦うこと自体にあまり喜びを感じているわけではないそうなのだ。
リングスに上がったときから、「娘を養うためにお金が必要だ」というモチベーションは一貫していて、ぶれがない。リングに上がるに、闘う喜びと金のほかにも「スポットライトの快感」を求めるタイプもいるが、これだけ知名度が上がっても「私の希望はここ(地元)で、ひっそり暮らしていくことです」と言い切ってる。
それで、最強の座を射止めるのだからある種みごとなものだ。
で、ある以上、カネにめちゃくちゃドライになるのは、ある種の論理的必然なのであるし、倫理的な責めも負う必要はサラサラあるまい。
ところで、PRIDEが対抗できないかというと、実は「相手が高転びに転ぶのを待つ」という毛沢東的持久戦論がある。
なんか、どうもMFCには「イノキゲノムが組み込まれている」という噂が付きまとう(笑)。運営的な不手際や行き当たりバッタリが多いと。
「そんなん、大晦日のカードがまだ一試合しか決まってないところに言われたくないわ」
という声もそれなりによく分かるが(笑)確かにショーをスケジュール通りに進める、そういう部分のプロがどれだけいるのか。また、ヒョードルがロシア大会に出るとしてだれを相手として呼ぶのか呼べるのか、不透明なところも多い。
「ヒョードルの契約には『穴がある』」ということは、DSEと完全に切れたわけでもないだろうし、DSEがある程度の権利も持っているということだろう(欧州マネジャーも「一試合契約で他団体とも交渉するといっても、PRIDEを去るわけじゃない。依然として総合的にはナンバーワン団体だと思う」みたいなこと言ってる)。
それを保ちながら、ほころびを待つという手もある。
http://gbring.com/sokuho/result/result2006_12/1203_bodog_02.htm
・・・・・ボードッグはPRIDEと関係を悪化させたいわけでなく、契約上問題がないから3月の大会に出場できるよう契約した。ただ、その後はまたPRIDEで闘うことになるかもしれない。彼との契約は、我々も1試合ごと。だから、3月より先のことは分からないよ。
また、「bodogの経営者は犯罪者だから」なんてことを言ってる人も。
「そんなん、(略)なところに言われたくないわ」
という声もまったくよく分かるのだが(爆笑)、あ、これ言ったのはダナ・ホワイトだ。
でも、こういう呼ばわりはどうかな。
ハッキリ言ってオンライン・カジノを違法とするのはアメリカ一国の勝手であって、コスタリカを拠点にしたオンライン・カジノが法解釈上違法になり、入国すれば逮捕されるとしても、それでこの人が極悪人のように言うのはどうか。
ただ、それはそれとしてこの場合、アメリカでは賭けた人も犯罪になるのかな?
ここは参考になるかも
その場合、いい悪いとかではなく、実質的にbodogの収入が減るという難題がある。
ここは参考になるかも
http://shinshun.blog47.fc2.com/blog-entry-57.html
米国でオンラインカジノ規正法が成立した。
この法案は利権側と規制側との裏面攻防が激しかったのだが、
ついに大統領はサイン・・・・・・。国内でのギャンブル依存や未成年者の利用などを問題視。
・・・という建て前ですが、
米国内での巨額の収益を上げる英国ギャンブル企業への牽制という見方が・・・。しばらくサインを渋っていた大統領が、
ここに来てサインをしたのは・・・なぜか
日本も「国営カジノ法案」が来期には成立するとされている。
その中でカジノ利権の脅威となるオンラインカジノを規制する条項も盛り込まれるはずである。
・・・同時に「パチンコ法」も。
七のつく日はセブンの日だ(意味なし)。
閑話休題。
庶民から見ると、彼の資産額を聞いたら「もうアメリカからのベットがあってもなくても全然オッケーでしょ?つうか完全に趣味で格闘技団体ぐらいやれるじゃん!!PRIDE潰すんじゃなくて買収しちゃえばいいじゃん!!」といいたくなるけど、カイジの悪の親玉みたいに「ばか者っ、まだまだドルもユーロも円も足りんわ!!」みたいな強欲だったら、まだ当分利益も出なさそうなMFCをどれだけ維持できるか。
だから、MFCがUFCやPRIDEを脅かせるかというのは、bodogのトップがどれだけ格闘技を「趣味の世界」としているのかに掛かっている。最終的にはこの男のパーソナリティを、さらに注目していく必要がある。