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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

これも大変な話。ネアンデルタール人の遺伝子判明へ

http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20061118ddn002070032000c.html
毎日新聞 発信箱

発信箱:絶滅人類のDNA=佐々木泰造
 ネアンデルタール人のゲノム(全遺伝情報)が2年後にわかるという。3万8000年前の化石骨から、30億個の塩基が並んだ人体設計図のすべてを含む細胞核のDNAの一部を取り出して解読することに、ドイツ、米国などの研究者の二つのチームが成功して見通しが立った。

 ネアンデルタール人は私たち現生人類(ヒト)に最も近い人類だ。40万年前に現れ、3万年前に姿を消した。化石骨に核DNAが残っていたとしても、長い年月を経て寸断され、微生物や現代人の手あかで汚染されていて、識別することはまず不可能と思われていた。

 論文が掲載された16日付の英科学誌「ネイチャー」で、別の人類学者は「150年前にネアンデルタール人骨が発見されてから最も重要な成果」と評価している。

 今回、100万個以上の塩基配列を解読したドイツの研究者が「ネアンデルタール人のクローンで軍隊を編成するという究極の目標に向けての第一歩にすぎない」と言っているのは冗談だが、ネアンデルタール人のゲノムを解読すれば、とてつもない情報を得ることになる。

 650万年前に人類と枝分かれしたチンパンジー、50万年前にネアンデルタール人と枝分かれしたヒトのゲノムは既に解読されている。これらを比較することによってヒトがヒトであるゆえんが明かされる。

 ネアンデルタール人は言語にかかわるとされる遺伝子を持っていたのか、ヒトとの間で遺伝子のやり取り(交雑)はあったのか。私たちが絶滅人類との違いを知る日が近づいてきたようだ。(学芸部)

毎日新聞 2006年11月18日 大阪朝刊