7月のミサイル発射実験に続く、今回の北朝鮮の核実験は、6カ国協議が一切の進展を見せない状況で、日本はもちろん、関係諸国に大きな衝撃を与えました。直後から中国の唐家セン国務委員は精力的に動き、ライス米国務長官も関係各 国歴訪するなど、事態はあわただしく動いています。
関係当事国のみならず、世界は、この事態を受けてどのように動き出すのでしょうか?
国連では、安保理における制裁決議が採択され、武力制裁は行わないものの、国際社会の厳しいメッセージを北朝鮮に突きつけることになりました。
それに先立ち日本は独自の制裁行動に出たわけですが、果たして、北朝鮮の核放棄を実現させることができるのでしょうか?
一方、北朝鮮の核保有が国際社会に黙認されるようなことになれば、東アジアのパワーバランスは、一気に流動的なることが考えられます。
いわゆる「核ドミノ」現象が起こり、韓国や台湾にも核保有へ動き出せば、世界で唯一の被爆国である日本においてさえも「核保有」の声が上がる懸念は十分考えられます。すでに、中川政調会長の「核保有についての議論」容認発言などが飛び出し、内外で波紋を呼んでいます。
いずれにしろ、事態はすでに動き出してしまいました。関係当事国は、この事態にどのように臨むのでしょうか?金正日体制はいつまで続くのか?
体制が変われば核問題は解決するのか?北朝鮮の核が実際使われるような事態が起こりうるのか?そのとき日本は、どのように対応するのか?できるのか?
アメリカは?中国は?そして、不安定化する東アジアの軍事情勢の中で、自らの安全保障のため、日本もまた「核武装」すべきなのでしょうか?
今回の「朝まで生テレビ!」では、この北朝鮮の核実験を受けて、東アジアの平和と繁栄を実現、維持していくために、世界はどう動くのか?
そして日本は何をなすべきなのか?また、何をしてはいけないのか?を徹底討論します。
司会: 田原 総一朗
進行: 長野智子、山口豊
パネリスト: 河野太郎(自民党・衆議院議員)
山本一太(自民党・参議院議員)
原口一博(民主党・衆議院議員)青山繁晴(独立総合研究所代表)
潮匡人(ジャーナリスト)
姜尚中(東京大学教授)
高野孟(ジャーナリスト)
村田晃嗣(同志社大学教授)
森本敏(拓殖大学海外事情研究所所長)
吉田康彦(大阪経済大学教授)
ワシントン中継: 伊藤貫(国際政治アナリスト)
村田晃嗣と姜尚中の感情むき出し舌戦と、全身「おめえはそれでいいや」こと吉田康彦が楽しみか。
状況が変わったんだから、「日本の」核よりは北朝鮮を主体にしたほうがいい気もするが。