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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

著作権、死後50年か70年か・・毎日新聞で論争

この問題はふつーに作り手側は長いほうがよく、受け手側は短いほうがいい。

新聞も作り手側といえばそうだろうし、人脈的にも怒らせたくないはずだから議論は低調なのだが、毎日新聞はあえて逃げずに議論の遡上にのせた(9/23)。それはえらい。


ただ、そこで延長論を展開した作家の理屈がふるっている。
要は「妻や息子に対し、自分の作品が生活を助けると思えば創作者の励みになるから」ってこと(「死後70年」だから、ある意味そういう理屈付けしかないわな)らしいが、おもわずプッとふき出してしまった。・・・というのは、作家先生が言うにしてはえらくマイホーム的なお言葉であるなあと。


なんとなくイメージとして文学者って人種ならば「家のこと?気にしたこと無いですね。私の人生は私の人生、妻は妻、息子は息子」という無頼な精神か「私の子供たちは自分の力で道を切り開いてほしい。子孫の為に美田を買わず。」と道学的なきれいごとをいうかのどっちかだと思っていたからね。

これに対して、「子供や妻に私の死後も安楽な生活を送らせるため、収入の道を確保したい」ということじゃ、理不尽かもしれんが、”俗臭”を感じないわけにはいかない。その俗物性を漂わせながら、著作権改正の矢面に立たねばいけないのも気の毒ではあるな。