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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ハリー・ポッター翻訳家が納税に関し、居住地がスイスか日本かでもめる。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060726i204.htm?from=main2

ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの日本語版翻訳者の松岡佑子さん(62)が、同シリーズの翻訳料などの所得を申告していなかったとして、2004年までの3年間に約36億円の申告漏れを東京国税局から指摘されていたことが分かった。

 松岡さんは「居住地のスイスで納税した」と主張したが、同国税局は実際の生活の本拠地は日本にあると判断したという。

 追徴税額(更正処分)は過少申告加算税を含め8億円を超すとみられる。これに対し、松岡さんは課税処分を不服として異議申し立てを行うと同時に、日本とスイスの国税当局による相互協議も申し立てたという。今後、どちらの居住者であるか両国間で協議される

この問題は「けしからん、がっぽり分捕れ」という庶民・常民的な感情がそのまま使えないのがつらいところだ。
というのは、これだけ国際社会が狭くなり、海外でも日本食・日本のテレビ、日本の活字も手に入りやすくなった。往復の手続きの煩雑さやコストも減少した。
ここで高額所得者への税率を増やしたり、国内居住の定義を厳しくすると、「じゃあ、完全に海外に住むよ」ということになって、今度は日本に入る収入がゼロになる。それじゃわれわれが困る。
逆に、金持ちを優遇して、逆に他国の金持ちに税金を払ってもらうなんて手もあるわけで、これは冷徹に「最終的に日本政府に入る税金が最大になる」という仕組みを選ぶのが吉。