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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

kamipro最新号から。ドリルと格闘技について考える。

kamipro最新号をネタにすれば、この巻頭部分(何度もいうけど、巻頭記事がNHBニュースのタイトルになるので、格闘技関係をテーマにしたいわけです)は当分題材切れはしない。



そこで同誌の中から、やはりメカマミーとドリルのことをここでは論じなければならないだろう(なぜだ)。
この前、全日本キックで野良犬や山本元気の試合を見たあと、出てきた話がこのドリルで(笑)、それで私は「総合格闘家もドリルを使うべきでは?」と発言し、一緒にいった連中から総じて否定された。


しかし見よ、14Pを。UFCトーナメント優勝者にして”路上の王””ヒクソンが最も恐れた男”の異名を取ったマルコ・ファスが、ドリルを見事に使いこなしているではないか。

ただ、ルールの制約があり、今の総合格闘技が視聴率至上主義とスポーツ的発想に毒され、いわゆる「お嬢さんルール」になっているから皆使えないだけで。



さて、ドリルについてもう少し考えてみよう。
といっても、ドリルは「まんがはじめて物語」に登場したわけでもないので、どのように発明されたのかなどは残念ながら分からない。
ただ、日本に種子島銃が初めて渡来したとき、火薬の圧力に耐えるように銃の根元をどう防ぐか、これが分からなかったのだという。その秘密は、「ねじ」。らせん状に溝を掘って、それを回転させてかみ合わせるという発想。これは、冶金・工学などでは決して西洋とひけを取らなかった当時の日本であるが、そのときまでは考え付かなかった。
その秘密を知るために、種子島の刀鍛冶が娘を南蛮人に嫁がせた、っては伝説もありますな。


ねじとドリルは構造的にほぼ同じだから、日本で独自に生まれたドリルはおそらく無かったろう。
あるいはこのときに伝わったか。




Wikiを見てみると

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB_%28%E5%B7%A5%E5%85%B7%29

ツイスト・ドリルの柄(シャンク)には、主に以下の様な形状がある。

ストレート・シャンク
円筒状の柄は、ストレート・シャンクと呼ばれ、この径は一般にはドリルの呼び径と同一寸法である。この柄を持ったドリルは、ストレート・ドリルと呼ばれる。


エンドミル・シャンク
エンドミル・シャンクは、ストレート・シャンクの一種であるが、呼び径とは異なる径の柄を持つ。エンドミルに於て一般的に用いられる、6mm、8mm、12mmといった径が使われ、コレット・チャックによる把握の際には有効とされる。


テーパ・シャンク
円錐状の柄をテーパ・シャンクと呼ぶ。この形状の柄を持つドリルは一般にテーパ・ドリルと呼ばれるが、これは「テーパの付いた穴をあけるドリル」を意味するものではない。

ほう、知らなかったな。
つまりいわゆる、ゲッターロボからメカ沢新一、そしてメカマミーに続くあのドリルはテーパ・シャンクだというわけだ。

しかしロボットとドリル、つながるようでつながらん。
本来、ロボットというのは「人の似姿」であるから、人に機能は近くなければいけない。そして人間の最大の機能というのは、手でものをつかむことである。そこにドリルをつけるというのは。
武器、つまり戦闘機械としてのロボットという面から見てもだ、ドリルが戦争に使われたことはあんまり無いだろう(笑)。
もちろん工兵とかは使うこともあるだろうが、どちらかといえば開発、生産のための道具である。つうか「自衛隊ドリル兵師団」とかあったらすごく嫌だ(笑)。


ここに於いてこれを見るに、「ゲッター2」にドリル(テーパ・シャンク)を標準装備させた永井豪の奇想と発想は、恐ろしいものがあると言わざるを得ない。そもそも、巨大ロボットに人が乗る(その前に、遠隔操作という発想を横山光輝鉄人28号で作り上げたが)、乗り物が合体してロボットになるというのも、永井豪のアイデアだったはずだ。
(違うかな?岡田斗司夫がそんなことを言ってたはずだ)


最近ロボットづいてるな。このブログもカテゴリに「ロボット」という項目を作ればよかった。
ダンボーだ。


で、あまりにこのインパクトが強いので、その後ドリルがパロディ的に使われるようになった。

たとえば隠れた名作「極道一直線」では、連載初期から、地底人の証としてのドリルが登場したし



それ以上にすごいのが、ほりのぶゆき
ありえないものを合体させることで数々の名作を作った彼は、どの作品だったか忘れたが「ドリル奉行」というネタを書いている。遠山の金さんが、なぜか顔をモロに見られても、悪徳商人や役人が刺青をお白州で見せられるまでは遊び人の金さん=南町奉行遠山金四郎であることに気付かないというネタのパロディで、「この右手のドリルがお見通しでぃ!!」とドリルを装着して、初めてみんな恐れ入るという(笑)。
最後は、「これにて一件落着!」と言って、穴を掘り地下にもぐる(笑)。




また、もっと評価を受けていい大傑作「怪獣人生」がある。
怪獣人生というとおり、うまく人間模様というか世の中のちょっとした?出来事や、逆にドラマや小説でべたべたな「おなじみのエピソード」を、すべて怪獣・特撮ネタに、それも実に無理なく収めた、奇妙な味のお話ばかりだ。

たとえば新喜劇でおなじみの、「東京に出てきた若者が、田舎の母ちゃんに見栄を張って『俺は東京で大出世だ』と手紙を書いていたら、そのお母さんが上京することに・・・というのを、宇宙人とウルトラ兄弟に置き換えたり、「モノマネ芸人とネタにされた大物芸能人」をゴジラメカゴジラに置き換えてる。これだけで抱腹絶倒だよ。

その中の一エピソードが
「ロボット一家のお父さんがドリルを楽しんで(?)いたら、『うちの外でやって!』とお母さんに怒られ、仕方なく川の土手に。そこには、腕にハンマーを着けている先客が・・・『あなたも家を追い出されたようですね』『私らの子供のころは、ドリルやハンマーは憧れで大喜びしたもんですけどねえ』としんみり語り合う」というネタ。

つまり野球やキャッチボールが廃れた野球世代のお父さんの嘆き、をトレースしているんだよね。
笑いつつ、なんともいえないペーソスが漂う。

これも岡田斗司夫情報(BSマンガ夜話)なのだが、ロボットにハンマーを持たせた最後の世代は初代ガンダムのデザイナー。

だからガンダムもハンマーを実は持っている(装備している)のだが、さすがに人気を呼んで、その後いろいろガンダムが商品として再度引っ張られるときに、「ハンマーは無かったことにしよう」となったらしい(笑)。
確かに自分も、ハンマーを持ったガンダムという記憶は無いなあ。
脳内を検索すると、かすかに印象がある気もするんだが。





なぜこの話を真っ先に取り上げたかというと、明日6.23後楽園がこのメカマミー鈴木みのるの試合なのだ(笑)
後楽園といってもホールですよ、ゆうえんちで僕と握手のほうじゃないですよ


http://kakutolog.cocolog-nifty.com/kakuto/2006/06/623udfiesta_6580.html

▼超異次元対決!スペシャルマッチ
[7]鈴木みのる vs メカマミー
▼トーナメント決勝
[8]第5試合の勝者vs第6試合の勝者
▼メインイベント
[9]ミル・マスカラスウルティモ・ドラゴン&noki-A
vs グラン浜田TAJIRI浜田文子

マスカラスも来ます。
「メインがマスカラスの興行で、セミがメカなんて、けんそんだよね兄さん?」
「いや、事実だ」

まあ、マスカラスも年齢を考えるとひそかにメカ化してるかもしれないがな(笑)。
鈴木みのるのほうも、ライガーパンクラスで闘って、その後パンクラス・ミッションを作ったときには、ここまでは考えていなかっただろうな。
それよりさらに前、キャッチレスリングを始めたころの大会パンフに記されたキャッチフレーズは

鈴木みのる物語は、最後まで読め!」
http://www.pancrase.co.jp/data/news/2001/0204/index.html

だったが、だいぶ物語に路線変更があったようだぞ(笑)。




(文章未完成)