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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

毎日新聞に、親台湾コラムが掲載

産経新聞ならともかく(笑)、毎日新聞にこのようなコラムが載るとは。いくらフリーゾーンの「発信箱」とはいえだ。びびってたじろいだのでここに紹介

http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20060518ddm002070042000c.html

発信箱:「親日」の土壌=飯田和郎
 先日発表された春の叙勲の受章者名簿で、目を引いたのが13人のトルコ人だった。イラン・イラク戦争さなかの85年3月、イランに取り残された邦人約250人を救出したトルコ航空の乗務員、政府幹部である。

 アジア西端の親日国家トルコと日本を結ぶ友好の逸話は多い。1890(明治23)年、オスマン帝国の訪日使節団の船が和歌山県沖で遭難、多数の漁民が懸命の救助にあたり、生存者69人がトルコまで送り届けられた話は美談となった。

 イラクが撃墜警告を発したにもかかわらず、日本政府の懇願に応じて救援機を派遣したトルコの決断は、先人の遺産が生きていたからだろう。

 日本と同じアジア東端にも「親日地域」がある。日本の政府・メディアが国家と呼べない台湾では、多くの人が半世紀も植民地支配した日本に親しみを抱いてくれる。もちろん、トルコと台湾の親日の本質や背景は異なる。だが、小泉アジア外交が迷走する中、日本を近しく思う隣人の存在は地政学的価値を持つ。
 世界保健機関(WHO)の年次総会が22日、スイスで始まる。台湾は中国の反対で総会に出席できないままだ。日本政府は02年から台湾が望むオブザーバー参加への支持を表明してきたが、健康は何人(なにびと)も享受できるはず。理不尽には、より大きな声で中国に、世界に訴えていいと思う。 日本からの声援が未来において日台史の遺産になるかもしれない。いや、打算はやめよう。「親台」でも「反中」でもない。正義を重んじた日本の名もない先人たちの振る舞いこそ、親日の土壌を培ってきたのだから。(中国総局)

毎日新聞 2006年5月18日 東京朝刊