2006年5月号 / 4月1日発売 / 定価680円(本体648円)
特集 「春の嵐」で政界は大揺れ
森の清談
「ポスト小泉」は中国と靖国に振り回されるな
森喜朗(前内閣総理大臣)/宮崎哲弥(評論家)
「些事争わず、大事争うべし」──福田元総理のこの教えを今噛みしめる時ではないのか
あまりにも民主党はお粗末クンだらけ
伊藤惇夫(政治アナリスト)/遠藤浩一(評論家・拓殖大学客員教授)
メール騒動で露見した「偏差値政党」の弱点。再生するには分裂覚悟で路線論争に決着を!
「“普通の国”になるナ」「国として一人歩きするナ」「靖国に行くナ」……
「国益」を忘れた栗山(元外務事務次官)論文の笑止!
古森義久(産經新聞ワシントン駐在・編集特別委員)
中国には甘く、日本にだけ厳しく……。それはまるで「人種偏見」故の二重基準でしかない
トリノ惨敗にチラつく“日本イジメ”
「日本が金メダルを獲る度にルールが変更される」のは何故か
生島淳(スポーツ・ジャーナリスト)
政治力で勝る欧州勢に撃墜された「日の丸飛行隊」。次の標的は荒川・女子フィギュアか
特集 瘴気放つ中国の今
ノーベル平和賞にノミネートされた「良心の囚人」ラビア・カーディルからのメッセージ
ウイグル人の悲劇
目のあたりにした血も凍る拷問・悲鳴・絶叫…
水谷尚子(中央大学非常勤講師)
中国による「政治囚」への凄惨な人権弾圧。生き抜いた女性の語る「真実」を直視しよう
「南京大虐殺」「毒ガス」「強制連行」「教科書偏向」……
中国が世界に垂れ流す「反日デマ」 川上和久(明治学院大学教授)
「嘘も百万回つけば真実となる」(ヒットラー)。それを証明させないために日本が取るべき対策とは
「北の核」より 「中国の核」
「核の選択」を真剣に考える時が来た
伊藤貫(国際政治アナリスト)/兵藤二十八(軍学者)/平松茂雄(中国軍事研究者)
近未来、日本が「中国の属国」にならないために最低限度保持すべき核兵力を語り尽くす
特集 日本の教育を糺す
人間とケダモノの違いは本を読むか読まないかだ!
起死回生のカギはエリート教育にあり
藤原正彦(お茶の水女子大学教授)/ 曾野綾子(作家)
「子供中心主義」の戦後民主教育を見直し、高貴な者の義務を遂行する自覚を醸成せしめよ
教えザル 研究せザル 書かザル
三猿理系教授が日本を滅ぼす 岩瀬正則(京都大学教授)
子供だけじゃない、大人のセンセイだって怠け癖がつけば「何もしない自由」を満喫だ
日本の大学はとっくに「負け組」
アスキュー・デイヴィッド(立命館アジア太平洋大学助教授)
早慶等「名門私大」も世界基準では「下流」。競争原理導入を躊躇っていては明日はない
迫る!日本有事の危機ライン
「集団的自衛権」をどう行使するか 佐瀬昌盛(防衛大学校名誉教授)
「九条改正」を優先し「集団的自衛権」の解釈変更を後回しにしたら思わぬ陥穽が……
稲嶺知事の優柔不断を憂う──
尖閣、沖縄が危ない! 恵隆之介(専門学校校長・在沖縄)
補助金目当ての反基地論に国家が迎合しては国策を誤る。断乎とした政治決断が肝要だ
新田均氏への返書
“女系天皇”の是非は君子の論争で── 田中卓(皇学館大学名誉教授)
先月号の貴君の女系反対論とて、私の女系天皇公認論と五十歩百歩で大差ないではないか
八木会長解任劇
「つくる会」──内紛の一部始終 西岡治秀(ジャーナリスト)
教科書改善のために集った志ある人々が、なぜ罵り合う仲に? 事の経緯を詳らかにする
道州制ではデカすぎる! 27都道府県制のススメ 泉幸男(総合商社営業マン)
地方分権をスムースに行なうためにも、道州制より「県の合併」推進の方が効率的なり
追悼 久世光彦さん ラストソングとともに 中野翠(コラムニスト)
日本人の感受性のみなもとを探った「マイ・ラスト・ソング」。その中から一曲を捧げるとしたら
国家情報論 21世紀日本生存の条件(14)
マッカーシーは正しかった 中西輝政(京都大学教授)
ソ連のスパイが米政権内の中枢にまで潜入していた事実は疑問の余地なく実証されている
山本五十六 昭和海軍とその悲劇(6) 福田和也(文芸評論家・慶応大学教授)
「人事壟断」に振り回される日本海軍の体質。ロンドン会議に臨んだ山本が直面したものは
インテリジェンス・アイ 47
弁護士は「悪人の味方」か? 佐々淳行(初代内閣安全保障室長)
被害者の心情を踏みにじり、裁判を妨害する非常識きわまる「専横」を許してはならない
■山田和 外伝 北大路魯山人31
■樋口進 文藝春秋写真館(1)新連載
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■荒木和博 月報「北朝鮮問題」12
■保阪正康 ナショナリズムの昭和12 ■麹町電網(インターネット)測候所
■出久根達郎 言の葉のしずく
■荒川洋治 言葉と世界70
■軽手思庵 一読惨憺12
■池谷伊佐夫 古本蟲がゆく10
■紳士と淑女
SHOKUN BOOK PLAZA(新刊書評 東谷暁・三浦小太郎・伊藤剛/本の広場)読者諸君・編集後記