WBCの試合は今までほとんど見ていないんだが、普通にしてれば結果は入ってくるし(主に2ch漫画板「プロレススーパースター列伝スレ」)、まあ応援してます。今見たら昼前から、TBS系列でやるんだね。
だいたい、開幕の最初のころは「盛り上がらないWBC」というニュアンスだったのに、やっぱり国を背負って選手が闘うと最終的にみんな乗るじゃないか、おい(笑)。
で、今回は三度目の対決だ。三たび闘うといえば・・・・
輝き続ける、極東の太陽。
心まで凍てつかせる、ユーラシアの太極。
およそまじりあう事のない、この二つの星。同じアジアに生を受けしこの二国は、こうなる宿命(さだめ)だったのか!
めぐる因果の糸車が、みたび二国を引き寄せる。
最強の野球国家はひとつでいい!
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050625#p2
このパロディだと、三度目の結果に関しては縁起が悪いか(笑)。
こっからが本題ですが、ここまで「韓国に負けるな!」が日本の世論のコンセプトになったというのはエポックメイキングじゃないかしら。
もともと、あちら側の対抗意識もあり、戦後けっこうボクシング、サッカー、柔道などなどで韓国が日本を圧倒している場面もあったのだが、それに対してすごく反応するということも無かったような気がする。2002ワールドカップのときもそうだった。
今回は二試合連続の負けもあり、かなーりの部分で「本気」の応援という感じが出ている。
たぶん、このニ連敗で、昨日エントリの強者・弱者論で言うところで韓国は「強者」として、やはり日本の空気を一部支配する、同半島への「遠慮」が要らなくなっているという皮肉な部分もあると思う。
そして何より、なんだかんだといって20年前より10年前、10年前より今年、確実に韓国というものの存在感が増しているんだわ。経済的にもスポーツ的にも、それらを総合した、あの国に関するイメージ、知名度も。
実はソウル・オリンピック(1988年)とそれに先立つアジア大会の前後に、いしいひさいちがこういう漫画を描いている。
「国際大会で、韓国選手が失敗したり負けたりするたびに大声援を送る日本の観衆。
会場を埋め尽くす『克韓』(註:当時韓国では「日本を単に恨む『反日』ではなく、彼らを乗り越える『克日』で行こう!ということで「克日」が流行語だった」)の旗、旗。
韓国の選手が「やつら、スポーツ精神を完全に勘違いしてるよな。」とぶつぶつ不平。」
当時、韓国国民の日本へのむき出しの対抗意識も、きわめて珍奇な、もの珍しい受け方をされたので、いしいひさいちはそれを引っくり返しただけでギャグになった。そして今。
もいっかい、不吉は承知であえて最初のパロディをやってみますかね。
今日はこれまでで最もハイレベルで、最も厳しい戦いになる。
沈まぬ太陽など存在しない。
しかし、再び、昇らぬ太陽もまた存在しない。
見るがいい、ひれ伏すがいい、いま春のアメリカに、燃ゆる太陽が昇りゆく!
リベンジなるか、アジアの太陽、・・・・ニッポン!!
【補足】偶然ながら?、サンデーモーニングはTBSがWBCを放送するにもかかわらず、福田康夫訪韓という一見地味な話題をトップに持ってきている。