http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/20051128
昨日付の、こちらのHDDレコーダー話にTBしていただいたので、ちょっと読み逃していたエントリを読むことが出来た。
だから今、普段は見ない「アメトーク」で、浅草キッドが生で「寺門ジモン最強伝説」を話す光景を見る事が出来た。「山の中ならヒクソンに勝てる」「クマに4連勝」という彼の鍛錬の話は「お笑い 男の星座―芸能私闘編」でも白眉との評価が高い
- 作者: 浅草キッド
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/03/07
- メディア: 文庫
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が、生で聞くとまた味わい深いものだ。
が、それはそれとしてさらに驚いたのが
■悪役レスラーは笑う―― 「卑劣なジャップ」グレート東郷 ――
が出版されていたということだ。はまぞうで探すと、値段でも分かるけど新書だよ。
悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷 (岩波新書 新赤版 (982))
- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 新書
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実はこの話、骨子を彼自身が旧著で書いていたので、だいたいの内容がわかる。
その部分を、以前紹介していたね。
これは、やや懸念を交えたものだった。
■[読書][映画]森達也「ドキュメンタリーは嘘をつく」
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050609#p4
また、気になったのが、森氏があたためているという「グレート東郷」についてのドキュメンタリーの骨子だ。
実は、ほぼ同じ内容を流智美さん原作、画は「Dr.コトー」が大当りした山田貴敏で、6年ほど前に「ビッグコミック」上で読んだ記憶があるのですよ。
ネタバレすると、グレート東郷が、マス大山が憤激するほど「国辱」的である、”悪くて卑怯な日本人”を演じたのは、母親が中国系で日系社会から差別されたための復讐だったというストーリーなのだが、プロレスファンとして聞く東郷の様々なエピソードは、そんな単色系のパーソナリティを感じさせないのだが。
なんか、オチも不思議というかちょっとおかしい。果たして真実はいずれにあるのかなあ
(【補足】http://picnic.to/~ohp/diary/1999/1999_03a.htmによると1999年の作品だ。)
その流智美・山田貴敏コンビは、「実は東郷はアマレス系で、実力のかなりあった「隠れシューター」。最後はルーテーズに真っ向から技と技で勝負を挑み、好勝負で賞賛を浴びた」という、非常にケーフェイを守ったストーリー展開であって、たぶん森氏は別のエンディングを用意しているとは思うんだけどね。
(【さらに補足】http://d.hatena.ne.jp/dslender/20051126#p1を読むと、この本の中にも流智美氏はアドバイザー的立場で、少し登場するようだ。あの漫画との関連やいかん。)
グレート東郷伝説の中では、本家「男の星座」(梶原一騎)で力道山の回想として紹介されていた
「リキよ、人の足の裏をなめてでも金(マネー)をつかめ」
という言葉が印象深い。
つうか、梶原一騎が初期にも後期にもさんざんネタにしたから、実像が分からなくなっているんだ(笑)