【トンガ噴火お見舞】INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

平成日本のゲッベルス?世耕弘成

http://eiji.txt-nifty.com/diary/2005/10/post_3b82.html

後半部分で改めて思ったのは、参議院議員世耕弘成氏。切れる! 無茶苦茶な切れ者ですね、この人は。参議院だし、見た目はパッとしないから、彼が総裁候補になるシーンは無いだろうけれど、こういう、ありとあらゆる政策に通暁して右から左へ答えがすらすら出てくる人材は民主党にはいないんですよね。

月が変わって、いくつかの総合雑誌が出てきた。
どこもそろって選挙総括がメインだったが、今回面白かったのは「月刊現代」だった。
小泉政権に批判的なトーンが強いが、なんて人の筆だったろうか、この世耕議員が陣頭指揮をとった宣伝戦を細かく書いている。
実は世耕議員が宣伝戦で活躍したのはそれはそれで凄いが、まずその指揮を取れる立場に、いかに自民党の中では若手の彼がつけたのか?ここがポイントだったようだ。実は小泉首相は、徹底的な世論調査に基づいて方針を立てようとする彼を最初はあまり信頼せず、「世論調査は、政治家の直感を超えることはできないよ」と冷淡だったそうな。
しかしある時期、小泉安倍晋三武部勤幹事長はあたかもショート・カットのように、今まで存在しない役職(幹事長補佐)と権限を世耕に与えた(この切り替えが政局の男・小泉らしい)。(【補遺】読み返してみたら、世耕に権限を与えたのは小泉本人ではなく、小泉軍団の安倍・武部コンビでした。彼らも実は、将に将たる器だった?)


その後の、マエストロ級の世耕の活躍はすさまじく、また恐ろしい。
愛知静岡に骨を埋めます」(片山さつき
「岐阜に嫁ぐつもりでやってきました」(佐藤ゆかり
などは全て世耕の振り付けで、片山は髪型とバッグのブランドまで指定された(笑)。
(【補足】下コメント欄にて指摘を受け再確認・修正しました)


まあ、ある種都市型選挙、民主主義が究極まで進めば、世論調査とイメージ操作の専門家たちが、政治家以上の力を持つという逆説は
大統領選のドキュメンタリー映画「ウォー・ルーム」
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?PID=1150380&frm=sh_google
限りなく実話に近いフィクション「プライマリー・カラーズ」
荒唐無稽なフィクションながら、その分真実の一面を衝く「ワグ・ザ・ドッグ」に詳しい。

ワグ・ザ・ドッグ?ウワサの真相? [DVD]

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ところで上にあげた「岐阜に嫁ぐ・・・」とかは、私から見ると失笑もので、これだけなら「おいおい、ホントに切れモノかよ」と思うのだが、一つ「分かってるぞ、こいつは!」と戦慄した演出操作がある。
世耕は、選挙の開票中、自民党の幹部たちに


どんなに結果が好調でも、決して笑わないでください。すぐに気が緩んだ、おごっていると見られてしまいますよ。笑わないほうが責任の重大さを認識していると好感をもたれます


と何度も念押し、実際に彼らは殆ど笑顔を見せなかった。
以前から、選挙を見るたびに与野党問わず勝った側を見て自分もそういう違和感を持っていたのだが、「そういう判断を見透かされて、逆を取られたか!」と悔しい感あり。


ちなみに、巻頭論文を上杉隆氏が書いていたのだが、最近かなりの傑作ドキュメントを書いているこの手だれも、世耕マジックに踊らされ「笑うべきでないピンチで笑い、みんなが笑うべき絶頂の時に笑わない男が小泉だ」というのを冒頭に書いて議論を進めていた(笑)。

複数の筆者が事前に調整することもないからこういうことは皆無ではないのだが、なんとも気の毒というか。


あと、最後に書くのも申し訳ないが「平成日本のゲッベルス」というのはやや価値判断(ゲッベルス=悪)が入ってしまい本来は不適切だな(インパクトを優先させてしまった、すまん)。
民主主義国家である以上、世論を味方に付けようと努力するのは当然で、そしてその能力もコミで評価されるのも当たり前。
世耕議員は、賞賛されこそすれ文句を言われる筋合いでは無いだろう。

あと町山智浩氏がよく指摘するが「ゲッ『ペ』ルス」ではなく「ゲッ『ベ』ルス」だそうな。単語辞書機能も間違っているとの説もある。