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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

ニッポン一の幸運男−−−保坂展人、墓の下から再び蘇る

ナポレオンが言ったという「人間の最も大事な能力は”運”である」とのセリフは、よく小泉首相を紹介する際に引用されるが、いやいやいや、この人の運に比べればどうってことないよ。

二回も死んで、蘇るとは・・・。ジェイソンか、神聖モテモテ王国のファーザー並みの生命力。
そうだ、今度巨匠ロメロが、旧作「ゾンビ」を自分の手でリメイクするんですよ。
是非そのイメージキャラクターに。

保坂 展人

ものすごい強運の持ち主。初当選は確か供託金没収になるぐらいの得票数だったけれど、比例で復活当選。これをもってあんまり惨敗した人間は復活させないようにする規定ができた。


今回は、自民党の比例名簿が短すぎたために全員当選。余った議席を分けてもらって社民党から当選者を出すことに。名簿最上位の中川直人が惜敗率9%という大惨敗だったため、なんと比例一本の保坂が当選ということに。
つまり保坂を二度と当選させないようにできた規定だったのに、その規定のおかげで、彼は今回救われたのだ。しかも元はといえば自民党選対の失策から。


こんな強運の持ち主が他にいるだろうか。
選挙民の意思などそっちのけで、代議士になる星の下に生まれているんですよ

日本海海戦連合艦隊司令長官を務めることになった東郷平八郎も、山本権兵衛が推挙した理由は「あいつは運が強いでごわそ」だったらしいからな。軍の道に進めば良かったんだ。


あと、自分のホームページで「日本一の幸運男が、次の競馬レースとナンバーくじをずばり予想!!」とかやればアクセス数はうなぎのぼり!!フリジッドスター氏の競馬予想なんかより当てになるだろう(笑)。実際、ジャンボ宝くじを買うだけで党財政をまかなっているそうである(嘘)。


まあ冗談は兎も角、このラッキィ保坂さんはまた別の顔がある。
まずひとつは、教育関係のジャーナリスト。
書くことは一面的な「管理教育ハンタイ」の議論で、例えばプロ教師の会からはさんざんつっこまれたのだが、実は彼のおかげ?で西原理恵子は退学させられた高校と裁判で闘うことができ、それがめぐりめぐって「反骨(もしくは狂犬)漫画家」を産む力になったという経緯もある。義理を感じるタイプの西原は保坂に恩を感じているとか。


であと一面。かつて、その唯一の供託金没収議員だったころ、何度も国会で質問を行い、「国会の質問王」との異名をとっていたのだ。


質問の内容自体は、私の立場からはあまり感心しない。つーかしょーもないと思うが、ここが社民党のいいところで、あれだけ人数がいないもんだから、他党とは違って一回質問してもすぐに次の機会が回ってくるのだ(笑)。
実はこれはテレビにも新聞にも取り上げられる(ちなみに内容はあまり詳しく伝わらない)ので、非常に効果的なのである。
あまり話題にならないが、実は保坂議員は初当選後の選挙で再選は失敗したものの、泡沫候補から一転、いくつかの専門家は△印を直前予想でつけていたほど堂々たる有力候補に変貌していたのだ。
これは、
「赤いパンツの頑固者」田村潔司ならぬ
「赤い思想の前科者」辻元清美
(ああ、自分で書いたギャグなのに笑っちまったぜ)についてもいえることで、いったん議席を得る→テレビにしょっちゅう映る→人気上昇のサイクルは基本的に展開していきます。



まあ、実際にそういうチャンスがあるとはいえ、他の社民党議員はそれをいかせず質問をやってない現状も存在するわけで、議員の仕事である質問を一生懸命やるというのなら、それはそれで頑張って欲しいものである。


では有権者たる私から、保坂新議員に質問。
次に万馬券が来るのは、どの賞ですかね?

ラッキィ保坂HP http://www.hosaka.gr.jp/
合格祈願、必勝祈願、棚ボタ祈願にアクセスでご利益。



社民党の底力と、2007年

ついでながら、社民党は前回より比例代表の票が増えているんですよ。
というのは前回はまだ、拉致事件の衝撃まだ生々しく、朝鮮労働党と公式に友党関係を結んでいた社民党では、さすがにあの支持層ですら(笑)動揺していたらしい。
つまり、2003年は社民党の真の実力より、少し小さいぐらいの結果だったようなのだ。

ただし、気になるのが、今の支持層である「団塊の世代」についてだ。
彼らは、もうすぐ定年で職場を離れる。しがらみから自由になった政治勢力として、彼らが存在感を増すのか、それとも職労、産別労という組織を失い、さらに弱体化するのか?

そういう「2007年問題」もある。

君も 見るだろうか 「いちご白書」を
ふたりだけのメモリー どこかでもう一度