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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

参院選で与党大敗、結果を色々考える。保坂、有田、「直近の民意」、世論調査…

首相退陣や大きな国政選挙のときなんかは、ときどきトップ記事から時事エントリーにするパターンもやってるのでまぁご了承ください。

参院選で負けても首相は辞めない」は、憲政の理屈上は正しいのだが、2007年の…

首相の選出においては衆議院が優位である。
有権者も、それを織り込んだ上で投票している。
衆議院の多数は民主党である。
だから菅直人が首相を続ける。


理屈としてはそんなに間違ったわけじゃーーーなくて、たしかに議論としてはそういう形もあると思うんですけどね。
ただ、2007年に同じく参院選に大敗後も続投を宣言した安倍晋三への、同党による退陣要求と、どう整合性を取るかが問題なんだけど(笑)
※おなじく安倍に退陣要求をした朝日新聞の当時の論説主幹は著書の中で、「本来ならそれ(退陣せず)もありだが、安倍自身が『私と小沢さん(当時の民主党首)のどちらが首相にふさわしいかを比べてほしい』と言ったからだ」としている。

「直近の民意」という言葉は

この理論で2007-2009の民主党は議会内での攻勢に理由付けをしたのだが、果たしてどこまでが理由付けになるのか。

おお、猪瀬直樹がどや顔です。

保坂展人はいっそ”大物都議”に転進したらいかがでしょうか?

社民党は2議席を何とか維持。
いま、上の猪瀬直樹記事を紹介していると思い出したんだけど、表現の自由関連でやってた保坂氏は…

政党名票1,597,183
福島瑞穂 54歳 377,234
吉田忠智 54歳 130,558
保坂展人 54歳 68,815

だったと。無類のタフネスで”コリアンゾンビ”の異名をとったジョン・チャンソンならぬ”政界ゾンビ”保坂氏だが、繰り上げも当分はなさそうだし、厳しいか。
んで、この人がネット上で名を上げた問題に関しては、むしろ「東京都議」になったほうが活躍できるんじゃないかと思ったわけよ。当選可能性があるか、次に予想される衆院選に出たほうがいいのか、そもそも社民党を出たほうがいいんじゃないか(笑)、その他もろもろを詰めていないけどね。いや、都議会で石原慎太郎猪瀬直樹と議論する保坂氏というのはけっこう面白いかもしれないと思ったんでね。定職にも就けるわけだし。

【追記】「おとなり日記」機能でリンクが張られた先にて、
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20100712/1278894361

もしも、保坂展人氏に投じられた個人名票『69,139』がなかったらどうなったか?社民党の得票数は『2,169,904』となり、2で割った数は『1,084,952』です。これでは、公明党に7議席目が与えられることになります。ちなみに公明党の7人目は浮島とも子氏でした。表現規制について、積極的に推進し・・・

特に表現規制の賛否だけで、保坂氏や浮島氏に投票行動をする人が多かったかは分からないけど、単なる偶然や数字の因縁としても面白い

有田芳生は当選した。え?トップ???

有田芳生 58歳 370,983
谷亮子  34歳 349,949

喜納昌吉田村耕太郎円より子、池谷幸雄庄野真代、家西悟・・・などなどをけちらし、谷亮子を「銀メダル」に押さえてのトップ当選。こりゃあ信じられん。栄光在天だねえ(意味不明)まあ一部では「サタンの仕業だ」ということで理由がつくのだろうが。
選挙直前、こういうコラムを発表したことで、保坂氏の仕事を引き継いでくれ、みたいな期待も多いという。
http://arita.tanigawa.info/#clum01
しかし、この票はちょっと今でも信じられないな、テレビコメンテーターの仕事もだいぶ前だし、本も大ベストセラーなわけではないし。

再録・選挙結果予測は、日頃の「世論調査」の精度の確認チャンスでもある。だからメディアは力を入れる…さて、その結果は?

同じ文章を昨日の今日で再録するのもあれだけど、現在選挙結果が判明したあとで、この内容を見ていただけるとまた違う味わいがあると思う。

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書)

世論調査と政治――数字はどこまで信用できるのか (講談社+α新書)

から印象的な一節を。というか聞けばなるほどだな、と。

多大な手間と労力をつぎ込んでまで、メディアはどうして選挙情勢調査をするのだろうか。(略)調査をする側からするとより重要な理由は、通常の世論調査の品質を確認するという点にある。つまり、どれだけ正確に選挙結果を予想できるかによって、その社が手がける世論調査の信頼度が試されるのである。選挙情勢調査でしくじれば、ふだんの世論調査も信憑性が疑われる。選挙情勢調査は、世論調査の「品質表示」の役割を果たしている。


メディアは世論調査をして「いま、世論はこんなふうに見ている」と報じる。しかし、その調査が正しく世論を捕らえているのか検証するすべはない。世論の実態を目にすることは、誰にも出来ないからだ。
その点、選挙情勢調査は違う。調査に基づいて予測した数字が当たっているか、外れているかは実際の選挙結果と比べてみると一目瞭然だ。議席予測がどんぴしゃり当たっていれば、調査の制度はかなりよいといっていい。そして、そのような精度の高い調査が出来る期間であれば、通常の世論調査よりも正しい世論をつかんでいると見なしてよいはずである。

さて、そういう目でみると・・・世論調査の「品質」が優れていたのはどこかしら?

え?池上彰は「キラー池上」だった?

https://twitter.com/GunKataMaster

池上彰は、ぬるーーいころもニュースで名前を売った人だから、毒にも薬にもならないことを言うだけだろう(新聞コラムはけっこう辛辣なのは知っていたけど)・・・と見もしないで決め付けていたが、シューターだったとは。見逃して惜しいことをした。