というわけで、上の展示会が銀座であったと言うことで、周囲を少し歩きました。
俺は村中で一番 モボだと言われた男
自惚れてのぼせて得意顔 東京は銀座へと来た
そもそもその時のスタイル 青シャツに真っ赤なネクタイ
山高シャッポにロイド眼鏡 ダブダブのセイラのズボン
(エノケン「洒落男」「A GAY CABALIERO」訳
で、銀座にはやや細めのビルで書店「教文館」というところがあって、ここは児童文学専門店やキリスト教関係書専門店が入っている。
児童文学書では、いやおれが小さい頃読んでいた作品が版も書型も変わらず、全く同じものが売られていました。これって、ヒットしたものは何十年でも読まれていくからな。
「てんぐちゃんとだるまちゃん」「ぐりとぐら」などがあったので、思わず開けて見てみました。ぐりぐらはなんといっても第一作で、野外で巨大カステラをつくるシーンが秀逸だったのですが、この作品はホットケーキとカステラを混同してはいないかね。
あと、カステラを、その森のけだものたちが一緒にご馳走になる展開だったのは忘れていた。カステラを食う獣のなかには、ぞうもいるのだが舞台設定はどこよ。
それより何より、俺は当時から最後のページ。卵の殻で自動車を作った、というエピローグに疑問を感じていたのだ。
動力はなんなんだよ、動力はよ。
しかしこう怒ってみても、読んだことのある人で無いと疑問や怒りを共有してくれないだろうな。(いや、読んでたって共有しちゃくれんか)
キリスト教関係専門書店はここ以外にもいくつかあって、独特のなんちゅうかオーラがあってな、敬遠したい気もある半面、怖いもの見たさもありものはついでと入ってみました。
まあ、その種の本がたくさんあるだけで門外漢にはなじみのない場所かと思ったんですが、ふと「キリスト専門書店なら・・・」と思い立って尋ねると、ありましたよ故山本七平氏のおつくりになった「山本書店」の本が。
70年代に刷られた「日本人とユダヤ人」と同様の古めかしい装丁、印刷活字でしたが、ちゃんと活動を継続しているようで何とも言えず感慨深い。
基本的にここは聖書考古学(科学的、歴史的な聖書へのアプローチ)の本の出版が柱ですが、稼ぎ頭のように七平エッセイ集も出していて、自分もそこで
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を購入した。自身の宗教観を表わしたエッセイなのに、全く押し付けがましさが無く分析的なのは資質だねえ。
あと、そのビルでは別の階に、江戸時代や明治時代の聖書や死海文書?の複製を無料展示した「聖書図書館」があったほか、9階で「鳥の巣のふしぎ展」を5/16まで開催していました。
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あと、銀座ではhttp://hsj.jp/omurice/archives/000402.html
カツカレー発祥の店でカレーを食べました。これはプロ野球選手・千葉茂の提案によるものだそうで、店内には「カツカレーには勝利の味がする」との色紙も。