というわけで、銀座松屋のミッフィー50年展というのに言ってきました。親戚の子をアリバイに・・・いや、親戚の子にせがまれて行ったんですけどね。作者のディック・ブルーナって、りっぱな口ひげを生やして、顔がなんか漫画っぽいんだけれども。
前、ミッフィーを見るたんびに、「この絵で●億円かぁ・・・」と思ってしまう、という話を書いたんだけれども、今回「創作の秘密」というビデオが上映されていた。
彼、ミッフィーとか2分ぐらいで鼻唄まじりに書きなぐってるかと思ったんだが(笑)、ちゃんとまじめに、筆とか使って書いてるのな。でも線が引かれていくたびに「500万、800万、1000万円・・・」とかと考えている自分がおりました。
また、漫画なんかでも長期連載ものは、1巻と最終巻では顔も性格も大いに変わっていくじゃないですか。ミッフィーのごとき単純な線でも、やっぱり初期型と現在のでは違う。
そして何より、おとうさん(石井桃子訳では「ふわふわさん」)は、最初の版ではメガネを掛けた「マスオさん」風のキャラクター。
その後、現在の風になっているのだが、問題はおとうさんとおかあさんの見分けがつかなくなっているのですよ(笑)。
さらに、kろえは有名な話だけど、実はあのシリーズもそれなりに大河ドラマ的様相を呈してきておりまして、社会問題にも関わってきている。
ミッフィーがよく、家に遊びに行っていたおじいさんとおばあさんのうち、おばああんは永眠し、ミッフィーは葬式に出ることになっているし、その後、ミッフィーには弟(妹?)が生まれた。
ブルーナは「死というものを、子供たちにも考えてほしかった」と話している。その心意気はよし。
さらに、「ミッフィーとおともだち」に出てくる黒うさぎの友達は、ブルーナが人種の融合、人種偏見の排除を、子どもたちに植え付けるために書いたものだったらしい。
ただし、名前が「メラニー」というのは「メラニン」が由来なのでしょうか?
ああ、児童文学界のゴッドマザー石井桃子を語る余裕がない。後回しか。
このミッフィー展は、いよいよ9日が最終日。