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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

紙プロ元編集者の日記を読んで

原タコヤキ日記過去ログ

http://blog.goo.ne.jp/taco0522/e/a6882aaee4f387187a46d3da3b56a4e2

よく考えてみれば、『紙プロ』にいた時、『前田日明とは何か?』の
ビデオ収録で、養老先生と前田日明の対談に立ち会ったことがある。
先生のことはまったく覚えていない。
ただ、対談自体がひたすら盛り上がらないままで、
当時、ダブルクロス社長の柳沢さんが笑い屋の声を足して、
「これが面白いんだよ!」
と威張っていたのだけはハッキリ覚えている。

前田日明とは何か?ビデオは見たなあ。
構成の行き当たりばったりなのはすごかったけど、それ以外はあまり印象に残ってない。
「対談が盛り上がらない」ときの編集部のつらさというのはなかなか同情に値する。小生が格闘技雑誌を読んでいて、一番「失敗だな・・・」と思ったのは格闘技通信に掲載された、大道塾・長田賢一とジェラルド・ゴルドーの対談。

ゴルドーが途中で、「すまない。彼のことを少しでも知ってれば、もっと盛り上がったんだろうが・・・」とかあやまってやんの。
あれボツにすべきだったろうに。


控室にいた日明兄さんを収録場所までアテンドする時、
きっと機嫌がよかったのだろう、
「おい、タコヤキ、お前俺をおんぶして連れて行け!」
と言い出した。
また強引にボクの背中に乗っかって、
「途中で降ろしたら殺すぞ」
とも言った。
一般男性の中でも小柄で非力さには自信のあるボクだが、
さすがに日明兄さんからの脅しには火事場のクソ力を出すしかなく、
百キロを軽く超える日明兄さんをおぶって数十メートルの長い廊下を
歩き切ったのだった。
それを本当にさっき思い出した。

なんとなく、前田日明氏のさまざまな対人関係と重ね合わせると
その軌跡が、分かるような気がする。

そして、あれだけ蜜月だった『紙プロ』と日明兄さんが
絶縁状態になってしまうなんて、改めて寂しい話だ。
ついでにかろうじて日明兄さんと繋がっているのが、
元『紙プロ』の中村カタブツ君だけというのが、
さらに寂しさを誘う(某パチンコ雑誌で日明兄さんの連載を担当)。


まあ、さびしい話ではあるが、紙プロがPRIDEの純機関誌としてブレイクするためには、彼の切捨ては必然であったろう。これは山口氏も、関係が断たれた際は「おかしいよ、理不尽だよ」と主張していたが、実は覚悟の上のことだったはずだ。

だもんだから最新78号のP134では、元SRS・DXの橋本氏にインタビューさせて
こんなことまで言わせる(というか紙プロ側が言っている)

−−−この本(引用者註、ガチ!マガジン)によると、谷川さんは”真剣勝負を
売り物にしていながら、たまに違うことをやっている”団体の会場で「こんなコト、
いつまでやっているんだ!!」って凄い剣幕になったこともあったらしいですよ(笑)

谷川  ホント!? 怒ったの、僕?

−−−「格通」編集長時代の話みたいなんですけど

谷川  全然、記憶がないなあ・・・

−−−その頃は谷川さん、リングスの解説もやってましたからね。
となると、もう一つしかない気がするんですけど(笑)

谷川 まあ、いいです(笑)。本題に入りましょう

関係が切れればこうにもなるのが、オトナの世界なんですなあ(笑)

あ、インタビュー構成は松沢チョロさんです。

そういえば、この号で上に出てくる中村カタブツ氏はシウバインタビューしている。
彼は結構雑誌とかに過剰忠誠するところがあって、ヒクソンvs桜庭が流れてヒクソンがコロシアム2000にいくことが決まった途端に「ヒクソンはキム夫人に頭が上がらない」的なニュアンスの記事をSRS・DXに書いてたな。


今回は(構成が堀江ガンツ氏でカットとかがあったのかもしれないが)他誌はほとんど本人に尋ねていた、フィニッシュの踏み付け時の「ロープつかみ」を一言も聞かないところが際立っていた。
これもPRIDEへの過剰忠誠かと見受けるが、もともとシウバは正統派ベビーフェイスチャンプでもなんでもなく、「デンジャラスでルールお構いなしの無法者」という売りだったんだから転がしてイメージを拡大させるべきだと思うンだが。
カタブツ氏の過剰忠誠に加え、堀江氏は、パンクラスが大嫌いだからねえ。


ところで余談ですが、堀江氏は小川直也がGP初戦に勝ったときのインタビューで週プロ批判から展開して「本文に書けないホンネや主張は、写真説明(キャプション)に書く」と思わず?告白している。

そういう視点で読んでみるとP121

ノゲイラが(引用者註:ハリトーノフから)僅差の判定勝ちをものにした」
・・・・ロシア幻想をこう、広げるのはいいんだが、いくらなんでも僅差じゃないと思うが。