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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

水道橋博士、本日の「平成教育委員会」を語る(ネタバレ注意)

たけし番組の中ではお茶の間の人気が高かったシリーズだが、その分先鋭的な部分は薄れていて、あまり個人的には面白いとはいえなかった。
いまや芸人の才能のひとつである「集団ころがし」の技術はさすがに高かったけどね。
死神博士ももう出演しないし・・・



と思ったが、最新の紙プロで出演者のひとり水道橋博士が、面白いことを述べていました。
(ネタバレしちゃうので、以下を読むのは自己責任)

P75より

博士
「実は、「PRIDE」の次の日に「平成教育委員会」の収録があったのね。俺は、あの番組、初出演だったんだけど、もう最初から気が重かったの。あれはクイズ番組でも、完全にガチンコだから。
で、一応「博士」だからクイズができるキャラ期待されてるじゃない、俺。スタッフも笑いをとること気にせず正解してくださいって感じでね。
そしたら、図らずも、俺、優勝しちゃったんだよね。」


−凄い快挙じゃないですか。


博士
「でも、それは、どうしても番組的に正しい結末じゃないのよ。なんかジャイアントシルバとか戦闘竜が、どういうわけだかGPで優勝しちゃったみたいな(笑)」


玉袋
「およびじゃないよな〜。あんた員数あわせなんだから!って突っ込まれるよ(笑)


博士
「空気よめよ!って。ま、俺の計算違いでもあるわけ。それでもうめちゃくちゃにスポットライトあびて晒されてたのね。クイズは出来ていても、取り乱しているし、殿(ビートたけし)とは上手く絡めないし、なんか予想外の展開でがんじがらめになってろくにアドリブすら言えないの。
(略)
そのときはずっと、スタジオで、オーちゃんのことを考えていたよね。「ああ、この商売は自分を晒しきるしかないんだ」って・・・」


(中略)
博士
「・・・つまりさぁ、クイズでもだれが優勝するか決まってる”プロレス”だったら、出てる方も気が楽なのよ。俺もこれだけ緊張することなく、引き立て役として自分の役割を見事にこなせるわけだから。」


玉袋
「うんうん、『お笑いウルトラクイズ』はプロレスだったもんなあ。
(【引用者注】なんと!!意外なカミングアウト(笑)あれは結果が決まっていたのか(笑)!)
そりゃあ、よくわかる。そっちのほうが楽だよなぁ!」

博士
「こっちの加減も分かるしさ。ボケ方だって分かるし。優勝とかじゃなく、自分に分相応な位置で慌てることなんかないのよ。分別つくわけじゃない。だから、ガチンコってこんなにつらいのかって思ったもん・・・」

このあと、自分の経験と小川直也を絡めて論じた話が非常に必読なので、読んでみなさい。


「お笑い」のボケ、ツッコミにいたる丁々発止のやりとりをプロレス、格闘技になぞらえるというのは村松友視以来の伝統だ。(だから、あまりにも異様な高比率でお笑い関係者にプロレス、格闘技好きが多いんだろう)


http://blog.livedoor.jp/hardcore_heaven/archives/2004-08.html


2004年08月20日  『プロレスをする、ということ』


村松視見の『プロレスの味方』3部作のどれかに「最近見たプロレスで最も興奮したのはタモリとサザンの桑田の・・・」という一節がある。『今夜は最高』という音楽番組で即興でデタラメな歌詞をフリージャズのようにお互いがまくしたてる・・・という内容について『プロレス』と表現したものだ。
また最新号の紙プロでは同じように掟ポルシェ吉田豪が「27時間TVの『恋のカマ騒ぎ』が・・・」と上記のように話していた(実はコレ見ていないので、まだ持っている方いらっしゃいましたら是非貸してください)。

前者の方はまさにフリージャズ的なせめぎ合いを『プロレス』と表現したのに対し、後者の方はアドリブやアクシデントに対して覗かせる生の素顔が出てくる事への面白さを『プロレス』と表現しているのが、時代の移り変わりを表しているようで面白かった・・・


あれにも、突然セメントをしかけるとかもあるんだそうだ(ふったボケに反応しない「ドンをかます」とかあるらしい)。その中でだれがガチンコに強いのか。どんな「格」「暗黙のルール」があるのか。


今後、詳しい人がさらに体系的に研究するべきだと思う。
当事者の発言であるこの引用が、その一助になれば幸いである。