あとがきで著者は、「本書に書かれた内容も大部分は大学院時代に行った調査と資料収集に基づいている・・・」ん?大学院???
彼はいくつなんだろうと裏表紙のプロフィルを見たら・・・うーーん、若い。
「彼はヤング・アンド・ストロングだ」(フランク・シャムロック風)
さてさて、そこで気になるのだが、サブカル文献を幅広く狩猟、分析し、そこから社会的な思想を抽出するという方法論が、ある時期・・・おそらく90年代に非常に多く出てきた。
例えば「偽史冒険世界」の長山靖生氏。
ナチスが戦後日本のサブカルで、どう扱われたかを検証する本も数年前に出ていたはずだ。(調べれば書名分かるので、後で検証しよう)。
そして、と学会「トンデモ本の世界」の連載は宝島30の創刊(1993年)と共に始まった。
そんな手法は前からあった、という指摘もあるだろうがマア置いとけ。
いやね、ぶっちゃけた話、この大仏次郎賞受賞作からは、「トンデモ本の世界」と同種の感覚を味わったのよ(笑)。で、世代を考えるに、その影響が実際に著者にあるのではないかなあ、と。
岡田斗志夫さん、唐沢俊一さん、山本弘さん、彼をなんとか対談とか鼎談に引っ張り出せませんか。