http://www.fnlweb.com/column/2009/03/fightlifedouble_bind_and_unfin.php
当人たちが 『Fight&Lifeの略称は「FnL」で』と言っているが、響きの威厳の無さが好きなので「ファイライ」で行きます(笑)。
そのファイライブログで、高島学氏がDREAM-7について書いている。
ちなみにこのエントリにうたったタイトルは私の解釈ね。そう本人が言っているわけではない。
Fight & Life (ファイトアンドライフ) 11 2009年 03月号 [雑誌]
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「こんなものでしょ」。
「さいたま向きじゃないね」。
「前田(吉朗)が勝ちなら、山本(篤)の勝ち」。(略)
昨夜、DREAM終了後にメディアルームやインタビュースペース、
あるいは帰路につく電車のなかで、聞かれた記者仲間のDREAMの印象だ…。
と、記者たちの遠慮のない(誌面とはたぶん別の)感想をスケッチした光景から始まる。
高島氏は「悪い試合はなかった」という。
ああいう大会の雰囲気は、今の日本の総合格闘技ならでは――。
自分のなかで、フェザー級GPに凡戦はなかった。
敢えて順序をつけるなら、
ベストバウトはビビアーノ×大塚。
(略)
悪い試合があったとは思わない。
さて、日本の総合格闘技が、北米を中心とした「MMA」とは別物になっていると氏は指摘する。
それは
分かりやすくてエキサイティングな試合が、
好勝負のヒエラルキーの頂点にあり――、
その最も難しい部分をファイターに要求し、観客もそれを求めているように思える。
これまでも最高に難しいことを、日本の総合格闘技はファイターに要求してきた。
その過程で、K-1は首相撲の限定や、ヒジを廃して、その世界観を確立したが、
総合はルールでなく、精神的な部分で、ファイターの自主性をもって、
終局的な真剣勝負をファイターに要求してきた。
さあここだ。「面白い試合」と「両者が迷いなく最短距離の『勝ち』を目指す試合」は両立するか、しないか。両立させるとしたら、それは選手の意識を育てることによってか、ルールのデザインによってか。
もう長年論じられ続けてきた話ではある。だが、まだその決着がつかない。
詳細は実際に飛んで、読んでいただくとしよう。
あ、最後になぜか(笑)、デビッド”ハロージャパン”ガードナー論が書かれている。そこにも要注目。
補遺 このままMMAの技術が進化すれば、関節技は消える?か
http://sadironman.seesaa.net/article/115455499.html#more
というような論考が一番有名なスポーツ雑誌「スポーツイラストレーテッド」に載り、bloody elbowがそれに反論したそうな。
船木誠勝が「野獣の時代」と呼び、佐山聡が掣圏道で理論化?したことが実現するか。
以前、「野球から四割打者が滅んだのは、ダーウィン進化論に即した必然」という話を紹介した。
さびしいし、そうでないことを望むが、「MMAが進化すれば関節技はなくなる」という命題は心にとどめておいてほしい。
そして「格闘技を面白くするには『路上の現実』のシミュレーションから遠く離れても、ルールをデザインしていくしかない」というもうひとつの命題(前田日明理論?)の是非は。
※厳密には関節技が滅ぶ話とはちょっと違うんだが、四割打者と進化論については
■記録とダーウィン進化論
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20060328#p2
【その他関連】
■MMAの「最適解」が試合をつまらなくする?高阪剛が、不吉な予言(kamipro)
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090112#p2
■「UFCは最高峰かもしれないが面白くない」キャンペーンが始まる。まぁ、ひとくち乗ってもいいよ
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20090223#p2