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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

FiELDS、DMM、ナイキ・・・格闘技団体、選手のスポンサーはどう動く?

http://www.k-1.co.jp/event/070205.html

◆日時 2007年2月5日(月) 開場16:00 開始17:30
◆会場 有明コロシアム 東京都江東区有明2−2−22
◆主催 TBS /(株)FEG
◆特別協賛 株式会社 サイバーエージェント
◆協賛 東洋ゴム工業株式会社

サイバーエージェント、一回ぐらい名前を聞いたことある気がするがまったく詳細はしらん。
http://www.cyberagent.co.jp/index.html
こういう風にクリックする人が出るのなら、やっぱりスポンサーになる効果ってあるのかな。昔は、けっこうスポンサー企業を特定して追う事もできた気がするが、最近は冠が変わっているような気がする。いいことだか悪いことだか分からんけどな。
パチンコの大手で、ずっとK-1のスポンサーだった・・・そうそう、アルゼアルゼ。あれも不祥事でスポンサーを撤退して今フィールズはけっこう長くDynamite!の大手スポンサーを続けているはずで、昨年はチェ・ホンマンがCMに起用された。

この前創刊された、ネットで活字を販売するミルホンネット
タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会」が書いた文章に、スポンサーのあれこれを論じた部分がある。


http://miruhon.net/index.php?main_page=product_info&products_id=93

タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会
清原・秋山「コリアン札」を切ったK-1が待ち受ける試練

05年は(紅白に出ない)矢沢永吉が一曲バラードを披露していたが、秋山の入場曲を歌う"DIVA"サラ・ブライトマン大阪ドーム降臨は、交渉が失敗に終る。
資金を用意したFieLDS以下のスポンサー筋が、関西の球団オリックスでいよいよ来シーズンが最期になる大将・清原を、盛大に送り出すイベントとして企画書に同意、清原の応援がデザインされた番組であることをうかがわせた。


☆ FieLDSが主役としたのは清原和博である事実

果たして真相や如何。

同時に気になるのが、今、PRIDEをフジテレビの代わりに?ネット中継している「DMM」ってところ。
デトロイト・メタル・メディア」・・・じゃないですよね。
これはこういう会社だ、とどこかのブログっぽいサイトがこの前報じていて、ほう面白い、あとで紹介しよう・・・と思ったら、今になってどのサイトだったか忘れていたことに気付く(笑)。
PRIDEをネット放送するとなれば、それなりの規模と経済力を誇る企業なんだろうな。ネット企業って、ほんとに知らないうちに急成長している。



ただ、今回の「秋山騒動」は、かなーりスポンサーを引かせてるはず。ナイキ(NIKE)は「こ・・・これはこれでひとりのサムライ!」(梶原一騎調)といいたくなる決断で、秋山成勲を日本向けCMに起用する方針は変わらないと聞く(噂です)。ただ「TVガイド」とか、べりべりロゴが剥がれたEdwinとかどうするのかなあ。

藪をつついたら「期待権」が出てきた・・・NHK番組改編問題、メディアに影響大か

詳細は「期待権」でgoogleの「ニュース」検索を。
http://news.google.co.jp/news?hl=ja&q=%E6%9C%9F%E5%BE%85%E6%A8%A9&lr=&ie=UTF-8&oe=UTF-8&sa=N&tab=wn


せっかくだから、ある意味でちょっと当事者(笑)の朝日新聞から判決要旨を引用しよう。
http://www.asahi.com/national/update/0129/TKY200701290340.html

一般に、放送事業者が番組を制作して放送する場合、取材で得られた素材を編集して番組を制作する編集の自由は取材の自由、報道の自由の帰結としても憲法上も保障されなければならない。これが放送法3条の趣旨にも沿うところで、取材過程を通じて取材対象者が何らかの期待を抱いても、それによって番組の編集、制作が不当に制限されてはならない。


 他方、取材対象者が取材に応ずるか否かは自由な意思に委ねられ、取材結果がどのように編集・使用されるかは、取材に応ずるか否かの決定の要因となり得る。特にニュース番組とは異なり、本件のようなドキュメンタリー番組または教養番組では、取材対象となった事実がどの範囲でどのように取り上げられるか、取材対象者の意見や活動がどのように反映されるかは取材される者の重大関心事だ。番組制作者の編集の自由と、取材対象者の自己決定権の関係は、取材者と取材対象者の関係を全体的に考慮して、取材者の言動などにより取材対象者が期待を抱くのもやむを得ない特段の事情が認められるときは、編集の自由も一定の制約を受け、取材対象者の番組内容に対する期待と信頼が法的に保護されるべきだ。


ひっじょーに面白い。
つうのは、今はさすがにTVや新聞で「あるある大事典」のように最初から完全にガセを作るところは少ない。
しかし、結構トラブルになるのは、膨大なインタビューの中で、一、二行、あるいは1分や30秒の「ワンフレーズ」を切り取る際、「自分の言いたい全体の趣旨と違う」「使われると思ったところが使われなかった」という展開が、トラブルの元になることが多いのだす。むろん多くの取材者は、その切り取るワンフレーズはちゃんと意味があるところ、全体を表現しているところを選ぼうとしているだろうし、実際、全部を使ってくれといっても物理的に使えないから「編集権」が存在し、その権利を行使して、基本的には制作側が編集する。

今回は「特段の事情」と言っているが。


例えば、一度紹介した佐々木俊尚氏の
http://blog.japan.cnet.com/sasaki/2007/01/post_10.html
で触れられている、毎日新聞社と「がんだるふ」氏の対立。これが特段の事情に当たるのかどうか詳細はわからないが、もし「がんだるふ氏の期待権」というものを想定すると、議論の方向性も変わってきはしないか。

メディアが、朝日新聞を含めてこの「期待権」を警戒している理由も分かる。

余談だが、朝日サイトのコレ笑った

 朝日新聞
NHK番組改変問題の報道で「改変」と表記して
いますが、判決理由要旨では判決文の表記に従って
「改編」を使用しました

あはは。こういう語句や字の選択も、ひとつの「編集権」なんだよね。
だから教育基本法「改悪」法案とか、そういうことを書くのも自由なのである。


例えば森達也下山事件(シモヤマケース)」で・・・

下山事件(シモヤマ・ケース) (新潮文庫)

下山事件(シモヤマ・ケース) (新潮文庫)

102p
「お宅様はどなたですか」
「テレビの番組づくりをしている者です。矢板市の歴史を調べて番組にできないものかと思い、今日は調査に来たのですが・・・」


嘘をつくことに多少の対抗はもちろんあったが、この段階で事実を話すわけにもゆかない。まるっきりの嘘でもないと自分に言い訳をしながら、 肩書きにディレクターと銘打たれた名刺を差し出した。

(中略)
172P
教育委員会には、例の故郷探訪番組のロケハンという名目で事前に了解を取っていた・・・「まあ相手は一般の人たちだし、そこまで気づかないですよ」と山口は笑う。・・・後ろめたさがあった・・・・・・理由は明確に説明できない。教育委員会や人のよい管理人の女性を騙しているといったレベルの後ろめたさじゃない。この程度のことに通用をいちいち感じていたら仕事にならない。それほど青臭くはないつもりだ。


ここに裁判所が認定する「特段の事情」があるかは分からんが、地元教育委員会の「期待権」は?


【補足私信(http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20061130 コメント欄参照)】
tsu-ko-ninさん、報告送れて申し訳ありません、近々書きます


ドキュメンタリージャパン(DJ)、通常見せない資料を取材相手に見せていた

ところでその「特段の事情」って。

http://d.hatena.ne.jp/misola/20070129 (孫引き)

・・・その上で、DJが本来は取材対象者には示さない「番組提案票」を示した点などを重視。提案票には「女性国際戦犯法廷の過程をつぶさに追い、戦時性暴力が世界の専門家によってどのように裁かれるのかを見届ける」などと記載されていたことから、バウネット側が、「法廷」をつぶさに追うドキュメンタリー番組になると期待してもやむを得ない特段の事情があったと認めた。

わっ、これってかなりまずいよ。
なるほど「期待」を、女性法廷側が抱いた理由付けにはなる。
しかしDJ−女性法廷の二者の間に生まれる黙契はともかく、これを客観的に、関係ない第三者(および放送するNHK?彼らは知っていたのか)から見ると、「この取材のやり方が、通常とはかけ離れたもので、取材対象者と取材側は異例の密着ぶりだった」ということになる。
いいのか、そんで。



おまけ 期待権について希望二つ

【その1】
 はてなでこれに触れているブログを網羅したいと「期待権」のキーワードを作りましたが、解説文に自信がありません。詳しい人が補足してください。


【その2】
ぜひ「さよなら絶望先生」で、「世の中には、ダメ期待権があるのです!!」というタイムリーネタをやってほしいのですが(笑)。
榊原信行さんや谷川貞治さんには、「ダメ期待権」多そう。

パックイン・ジャーナルで田岡元帥「中国の衛星破壊実験?騒ぎ過ぎ」と一刀両断

http://www20.tok2.com/home/gryphon/data/kinkin-gensui-chinasatelite.mp3


聴けるかな?
実はこれ、有名な軍事問題論評サイト週刊オブイェクト
http://obiekt.seesaa.net/article/32367893.html?reload=2007-01-30T23:14:52
で中国衛星の問題が出たことを契機にやってみた。
いまどきYOUTUBEやら何やらがあるのこのご時世に、マイクをTVのイヤホン穴からつないで録音データを「午後のこーだ」でWAVからmp3にして・・・なんてことやってんですよ俺(笑)。帝国軍と戦うイウォークみたい。

それでも、オブイェクトvs田岡俊次元帥というのは前からプロデュースしたかったので、(無視される可能性も大だが)ひさびさにこの音声ファイル作成をできたのはよかった。
パックインは、はぁ?と驚く言論がだだもれだが、何しろ二時間番組なのでずっと保存するとHDDが満杯になる。
かといって、文字おこしも労力が掛かりすぎる。
なんとか、パックインでの「識者」の発言を再検証可能な形にできればもっと彼らも緊張感が出てくると思うのだが。


【補足】この衛星破壊実験にまつわるパックインの議論に関して、自分なりの意見を。
基本的に、「画期的な新技術によって、不可能だった衛星破壊が可能になり、中国は宇宙のスーパーパワーになった!」というたぐいのものでないことは田岡氏の言うとおりだろう。

ただ、今回の実験がインパクトがあるとしたら、「いざというときは宇宙でも大規模戦闘を辞さない」「ついでにデプリ大量発生などもやむを得ない」「宇宙のスーパーパワー米国の覇権を認めて、その秩序の中で国力を高める・・・のは基本だけど、いつかは挑戦する気あるっすよ」という、中国の「意図」「覚悟」のほうをあらためて示しているからこそ、ニュースとして注目する価値は客観的にも大きいものだ・・・と軍事素人としては思ってます。
だから、中国脅威論の喧伝のために、朝日新聞が騙されたって感じのパックインの流れはちゃうと思いますよ。


ついでにいうと、田岡氏の談合対策などは面白いですが最近の話は、全体的に首をかしげる点が多いですね。
(このブログを上の窓から「田岡」でサーチを)
先々週の「対EU武器輸出論」や今週の「マスコミは野党に甘くてちょうどいい」などはやはりへんだ。
この、、音声+論評で今後やっていけるところはフォローしていきましょう、
、、