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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

「猪木祭り」関連の脅迫で暴力団逮捕・・・の続報を耳にしない理由

あの事件の後で「週刊誌がおそらく、いろいろ背景を取材して記事にするだろう」と予想したのだが、これは全くの空振り予想であった。
たとえば、確か最初の報道では逮捕者以外にあと一人の行方を追っていたはずだけど、それもどうなったんだろう?起訴はいつされるのだろう?公判は?

バダ・ハリ補遺(SRSより)

二日遅れで録画の「SRS」を見た。バダ・ハリがやはり中心で、乱闘シーンの映像も見たのだが・・・ただ、ピーター・グラハムはこの乱闘で見事にバダ・ハリのワンツー(全力)をかわして、見事にタックルでテイクダウンに成功していたよね(笑)。ハンマーハウスが引き抜きたくなるようなタックルでした。

それから、怪我は各種のメディアやブログで報じられたとおり顎の骨折。
顎の骨折から復帰しても、それが致命的な弱点となるというストーリーは珍しくも無いが、バダ・ハリは大丈夫だろうか。そういえば郷野聡寛も顎を手術したんだなあ。



ただ、昨日の「sugar」話にもつながるのだが、けっこう悪役キャラも大変だ。
相手(グラハム)のパネルを見て「アマチュア」と切り捨てたのはいいが、浅草キッドが「じゃあ残りの選手を全員、評してもらおうよ!」と若手いじめに走る(爆笑)。兄(あに)さん厳しいわー


「イージー
バレリーナ
「ブサイク」
「死んでる」
「俺は、スーパースター」


・・・・かなり必死で、自分の倣岸不遜キャラに沿って受けるフレーズを考えるバダ・ハリ。なかなかやっぱり頭の回転はいいね。ワルもなかなか、バカじゃできない。
ま、逆にいうと美濃輪育久みたいなバカもなかなか・・・これはバカじゃないとできないな(笑)

今度、武士道トーナメントが実施されるなら、この対戦相手を評論する百人組手?を郷野にもやってほしいな。美濃輪にやらせると、こっちが混乱するだろうし(笑)

「ウルトラ・ダラー」で小説デビューの手嶋龍一氏とは?

手嶋龍一「ウルトラ・ダラー」の前評判がきわめて高い。
やや、出版界が創り・仕掛けて大ブームを作ろうとしているような匂いも感じられなくもないが、それなりに前評判やストーリーの骨格を聞くかぎりは、確かに期待していいようだ。


ジャーナリストや政治家が、ポリティカル・スリラーを書いた例はどんなものがあるか。
フレデリック・フォーサイスがそもそもそうだし、ウィリアム・サファイアの「大統領失明す」は以前紹介した。

えーとね、日本でも無いわけじゃなかったはずだ。
ああ、麻生幾「宣戦布告」「ZERO」。

加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)

加筆完全版 宣戦布告 上 (講談社文庫)

あとなんだっけかな。もう少しいろいろあるはずだ。
で、手嶋龍一氏の「ウルトラ・ダラー」に期待がこれだけ高まっているのは、氏がイラク戦争時のワシントン特派員として(余談ながら辺見庸氏(彼も共同通信の元大スクープ記者)がこのときの手嶋氏の報道を米国よりだとか大層お怒りで「俺の同僚だったら殴ってやるのに」などと「抗暴」を示唆していた(笑))視聴者に名を知られた有名人だからというだけではない。

それ以前の、手嶋氏の「ニッポンFSXを撃て」「一九九一年、日本の敗戦」という傑作ノンフィクションをものしているからに他ならないだろう。

ニッポンFSXを撃て―たそがれゆく日米同盟 (新潮文庫)

ニッポンFSXを撃て―たそがれゆく日米同盟 (新潮文庫)


一冊しかはまぞう見つからねえ。絶版か?


このうち、みつからねえ後者について私は読了直後に感想を書いている。残っているので引用しよう。

 特報!
本を読んでいると、これだ!という作品にぶつかることがたまにある。そういう時は、形容詞では
なく本当に体が震える思いがするのだが、また一つそういう本を見つけた。
     「一九九一年 日本の敗北」手嶋龍一(新潮社)(・。・;)
1991年はご存じの通り湾岸戦争の勃発した年である。この戦争において日本は右往左往した。
「金だけで血を流さずにいいのか」「いや、独自外交こそとるべき道だ」「カネなら幾ら負担すればいいのだ」「それは戦費という形か」「そもそも憲法との整合性が・・・」侃々諤々の議論の末、いつの間にか戦争は終わり、日本では何も決まらなかった。・・その4年後、阪神大震災で我々は「日本の敗北」を再び体験するのだが、日本の政・官のシステムに潜む欠陥を、膨大かつ緻密な取材の成果をニュージャーナリズムの手法(小説のような形で情景を再現すること)を用いて表現している。まだ筆者前半しか読んでいないが、推薦するに充分値する本である。


前半の圧巻は、イラクに軟禁された邦人に差し入れの形で暗号を忍び込ませ、情報を収集する場面だ。CIAやMI6でなく日本の外務省がこういうことをやったのかと驚かされる。また、2人だけでクウェート大使館に篭城する参事官や、独断でクウェートの資産流出を止めた橋本龍太郎にも「なかなかやるな」といっておこう。

後ほど詳しく紹介出来るかもしれない。


このころから「後ほど詳しく」と言っておいて書かない小生の芸風は確立されていたようだ(笑)


で、あとひとつ。
手嶋氏本人は、きわめて優秀で取材力、文章力を持ったジャーナリストであったけれども、それと同時にNHKで陽の当たる場所を歩くには、派閥に無関係ではいられない。
そして今回、結局のことろNHKを退職しているわけで、やはりこの前のNHK海老沢体制(エビジョンイル体制)の崩壊とは何がしかの関係があるだろう。
そのへんの裏事情も、野次馬としては知りたいところだ(笑)。



【参考】http://facta.co.jp/blog/archives/20060228000093.html(からいくつか続く)

手嶋龍一公式サイト http://www.ryuichiteshima.com/

2006年02月28日
ウルトラ・ダラー」を100倍楽しむ1――BBC調査報道の真実

3月1日、畏友手嶋龍一氏のドキュメンタリー・ノベル「ウルトラ・ダラー」が刊行される。氏の長編ドキュメンタリーは「ニッポンFSXを撃て」(1991年)、「一九九一年日本の敗北」(1993年)以来だから、実に13年ぶり。彼の愛読者が長く待ちかねた作品で、しかも今回は、フィクションの要素を入れてエンタテインメント性を持たせながら、ぎりぎりまでファクツ(事実)を盛り込むという欲張りな趣向である。

実は本の構想段階から、私も取材協力を頼まれた。彼がNHKを辞めて独立することは聞いていたから、一も二もなく請け負ったが、例によって頭の回転が速すぎ・・・・

衝撃!藤子不二雄Aは大ウソツキだった!!!

http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20060310

・・・・満賀道雄や霧野涼子の同級生で、満賀に
意地悪を働く武藤四郎のモデルとなったUさんは、
実はとってもいい人で、今でも藤子A先生とは親友で
、この日の朝も電話で話したばかり、とのこと・・・

ああああああ、俺を20年騙していたのかよう。
で、昨日が先生の誕生日だったそうです。おめでとうございます。もう(まだ?)72歳だそうだが、まだ元気にやってもらって、「愛・・・しりそめし頃に・・・」(続・まんが道)を完結させてもらわないと。



これは途中までは買っていたのだが、今は中断している。正直言うと古本屋に出回るのを期待していたのだが、今度まとめて買っちゃおうかな。

愛川欽也パックイン・ジャーナル

税金論

例の太ったエコノミスト森永氏が登場。この人はキンキン・ファミリーに完全に入っているわけじゃないので、時々摩擦が起こって面白い。

日銀の、バブルつぶしは正しかったか間違っていたか?
中小企業(同族会社)の事業主の給料などに対する課税措置は間違いか?

などで、微妙に差異があった。


しかし、中小企業・同族会社への課税で賛成、反対の前にいうべきことがあるだろう。
それは芸能人・マスコミ文化人こそ、実質的には個人が得た収入を、家族などを役員にした同族会社で節税するミニ・カンパニー経営者の群れだということだよ(笑)!!


アメリカを怖がらせたほうがいいのか、悪いのか

田岡俊次氏は最初の金融論で「中国はアメリカ国債を「場合によっては売りに出す」と脅しを掛け、時折ヒヤヒヤさせるから、逆にアメリカから尊重されている。それに比べて日本は米国についていくばっかりで・・・」


と言っていたのに、


麻生太郎核武装発言・靖国神社天皇参拝発言、「台湾は国」発言を論議した(意外や意外や意外、二木啓孝氏が「発言がぶつ切りにして批判されていて、政治的な思惑を感じる」と弁護に回った)ときは田岡元帥、「これはアメリカの意向に反する!麻生外相が首相になったらアメリカがお怒りになる!!」と大批判。


どっちやねん(笑)。
ちなみに台湾問題。日本がその帰属において中国の主張を「尊重する」であって「同意」はしてないことを元帥も知ってるだろうに。どうもワタクシ、田岡元帥の麻生外相への批判って、OBである朝日新聞社麻生太郎の感情的軋轢が背景にあるのではないかと感じるのであるが。

【社説】2006年03月11日(土曜日)付


日中関係 これでは子供のけんかだ


 「名前が何なの。バラはどんな名でも同じように甘くかおるのに」と言ったのは、シェークスピア劇のジュリエットだった。宿敵モンタギュー家のロミオと恋に落ちた彼女にとって、家の名前などどうでもよかったのだ。

 台湾を「国」と繰り返し呼ぶ麻生外相も、まさか同じ思いではあるまい。だが、国と呼ぼうが地域と呼ぼうが、台湾は台湾だと言わんばかりである。

 外相は国会答弁で、台湾について「民主主義が成熟し、経済面でも自由主義を信奉する法治国家」であり、「日本と価値観を共有する国」と述べた。

 実態はそれに近いだろう。台湾では96年の総統選以来、直接選挙で政権トップが選ばれ、自由経済も栄えている。だが、ことが外交となると、何という名で呼ぶかは決定的な意味を持つ。

 72年の日中国交正常化で日本は台湾(中華民国)と断交し、外交の相手として中華人民共和国を選んだ。当時の国際情勢のなかで、日本が生き残っていくための国益を踏まえた重大な選択だった。

 そのときの日中共同声明で、日本は次のような約束をしている。

 中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。台湾が中華人民共和国の不可分の領土であるとする同国政府の立場を理解し、尊重する。

 この「ひとつの中国」路線に基づいて、以来、日本政府は台湾を「国」とは呼んではいない。それは、世界の多くの国も同様だ。

 「国」発言は先月、福岡市での講演でも飛び出した。中国は今回、「共同声明に違反する発言だ」と批判した。

 日本外交の基本政策をもてあそぶかのような外相の姿勢は著しく思慮に欠けたものだ。

 台湾の位置づけは、日本にとって重要であるだけではない。台湾の一部にある独立志向や、場合によっては武力行使も辞さずという中国の強硬姿勢は、この地域の潜在的な紛争要因になっている。米中間でも外交、軍事の中心テーマであり、日本も含めて真剣な外交戦が繰り広げられている。

 そんな大事な問題で、言い間違いを装うかのように「国」と繰り返し呼んで中国を刺激するのは、危険であるばかりか、外交として下策である。言葉を軽く扱う外交は信頼されない。

 折しも、中国の李肇星外相が他国の政府当局者の言葉を引く形で、小泉首相の行動を「愚かで不道徳」と言い、安倍官房長官が不快感を表明した。日本側が在京の中国大使を呼ぼうとしたところ「多忙」を理由に断られ、電話で抗議を伝えざるを得なかったという。

 中国外務省は北京で、日本側の不快感表明にさらに反論した。

 なんと不毛な応酬だろうか。こんな子供のけんかのようなことが続くのでは、外交と呼ぶにはほど遠い。両政府とも早く頭を冷やして、大人の対応を取り戻してもらいたい。


【メモ】目隠しをした正義の女神