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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

小路晃は、ウェルター級で輝けるか?

【告知】昨日の分は夜遅く追加更新しているので、よろしければそちらも見てください

http://blog.livedoor.jp/nhbnews/

・・・PRIDE武士道のライト級(73kg)とウェルター級(83kg)のグランプリの一回戦、準決勝、リザーブマッチ1試合の全14試合が行われることが決まった。決勝戦は年内実施を予定している。・・・残り出場選手はDSE側で調整中。現在DSE側がリストアップしているのは以下の選手(順不同)

【ライト級】桜井“マッハ”速人小谷直之川尻達也、三島★ド根性ノ助、ジェンス・バルバー、イーブス・エドワーズ、チャールズ・“クレイジーホース”・ベネット、ルイス・アゼレードルイス・ブスカペ、ハウフ・グレイシーヨアキム・ハンセン

ウェルター級】美濃輪育久長南亮郷野聡寛三崎和雄桜井隆多滑川康仁小路晃フィル・バローニデニス・カーンムリーロ・ブスタマンチパウロ・フィリョ、ダニエル・アカーシオ

ひっそり、ほんとにひっそり小路晃の名前が浮上しました。
だって今まで、どの雑誌も煽り記事全然出してないし。もう彼の名前で、雑誌が売れないんだろうかねえ。
小路晃、強い。不調になってからでも、アレックス・スティーブリングとのマッチレースやパウロ・フィリョとの再戦での進歩をみれば、日本人の中でのトップクラスだといまだに見なしていいと思う。
マット・ヒュームの下で学び、要はジョシュ・バーネットの弟弟子のような存在になっているのでそういう点でも応援したい。「マットは指導者としてとても優秀」「選手としても現役でやれる力がある」という声もあり、そのへんも小路のファイトを通じて見極めたい。


ところで以前、佐伯繁代表に掲示板を通じてこの小路晃階級問題、そしてアレキサンダー大塚の真剣勝負再参戦問題を聞いたことを書きましたが
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20050727#p2
答えは

Re:小路晃とA大塚 名前:佐伯

アレクは当分プロレスに専念したいと言ってました。もったいないですね。小路さんは、アメリカかな?ぜひDEEPにも上がってもらいたいですね。>

とのことでした。

靖国問題カウントダウン。

前に紹介した、「ゴーマニズム宣言靖國論」は、今日の新聞広告によると「たちまち20万部突破」だそうだ。

たしか高橋哲哉氏のちくま新書靖国問題」も25万部ぐらい今、売れているんじゃなかったっけ。

靖国問題 (ちくま新書)

靖国問題 (ちくま新書)

この、高橋本に関し、最新号のSAPIO井沢元彦が批判文を載せている。
要約すると以下の3点

1◆中国は「A級戦犯合祀の場に、首相が参拝すること」のみを問題視しているという前提だが、彼らはそれを明言してはいないし、今後拡大しないという保証はない。チャイナ・デイリーなどでもBC級戦犯を問題視した記事が載っている.


2◆「靖国は敵味方を区別し、日本の伝統に反している」というが、同神社は国内・国外のすべての戦乱で死んだ者をまつる「鎮霊社」がある。規模が小さいとか出来たのは1965年だと矮小化するが、こういう施設が存在すること自体、世界的に見たら例のない平等の鎮魂活動を行っているということではないか。


3◆「戦争に備える軍事力を実質的に廃棄」など、非武装中立が解決策だなんて非現実的だ

1については、武大偉駐日大使が2001年に「一般戦没者を参拝するのはなんら問題がないが、A級戦犯が合祀されたことが問題だ」と発言しているそうだ。
この発言が、どれだけオフィシャルなものかは分からないがチャイナ・デイリーだってアンオフィシャルだし、そのへんの言質は今後取れるかもしれない。



2。むかし、私も靖国神社を見学したとき、「鎮霊社はどこにあるんですか?」と聞いたら、それは一般の人は参拝できないんです、とのことだった。ケチケチしないで一般公開すればいいのに、と思ったのも事実で、これは今後神社も検討して欲しい。

論旨としては井沢氏に賛成で、今年でちょうど40年ともなれば人間でいえば不惑、十分な歴史があるだろうし、それだけの期間、祭祀を維持しているとなればたしかに評価に値するのではないか。宮司は「文化大革命チベット侵略戦争の時の犠牲者をおまつりしている施設は、日本でここだけです」と言えば、中国も納得・・・しねえよ!!

でも、鎮霊社はたとえばIMEにも登録されていない。今回の騒動で初めて知った人もいるだろう。靖国神社も、TVCMでちょっとふれればいいんだ。

実は、今回の小泉純一郎靖国参拝の隠し玉として
「首相は本殿と、鎮霊社の両方に参拝する」
というウルトラCがひそかにささやかれているとも聞く。



3。論ずるまでもない。
「途中まではなかなかいい本だと思って読んでいたが、最後のこの提言でひっくり返った」という人も多いんじゃないか。



私は、江藤淳批判のところは面白かったが、他はそれほど評価しない。
特に「感情の錬金術」はやはり小林よしのり氏が以前打ち出した、「公と私」の枠組みを越えられない。「息子が死んで悲しい」「でも、息子は”正義”のために命を失ったのだから誇らしい」という二面性は、「その正義は正義じゃない。侵略戦争ですよ」という限定的なかたちでの批判か、「そうやって悲しい死を、誇りだといって誤魔化すのはやめなさい」という全面的な批判かはまったく意味が違う。


それは、表現の自由を求め死んだジャーナリスト、治安の悪い國でゲリラに殺された選挙監視団や青年協力隊、独裁政権へのレジスタンス、火災から多くの人を救うため殉職した消防士、凶悪犯人と撃ち合いの末亡くなった警官・・・などを考えれば分かるはず。

その仕分けが高橋本は十分なされていません。


高橋本には、佐藤優、潮匡夫などが雑誌で批判。宮崎哲弥も、サイゾーの対談や諸君!の新書紹介でワースト本に選んでいたはずだ。

高橋氏は、「図書新聞」か「週刊読書人」のインタビューでこれに反論しているらしい。

あと、今までうかつにも知らなかったはてな内の超優良サイト(すでに400人近くが、アンテナに登録している)「本屋のほんね」http://d.hatena.ne.jp/chakichaki/は、ゴー宣靖国論に関してhttp://d.hatena.ne.jp/chakichaki/20050804

・・・予想通りのダメでした。典型的に客観視できてないパターンの言説でして、そりゃアンタたたかれるのも無理ないわ、と同情の余地なし。靖国問題を正確に勉強したい方は、客観的な論考ができている、ちくま新書の「靖国問題」を迷わず推薦します・・

と、高橋本に軍配を上げている。

お昼の速報。中曽根弘文議員、郵政民営化法案に反対表明。

中間派と黙されていた中曽根氏が、ついに反対を表明した。
中曽根弘文氏がどういう意味を持っているかは、前日のエントリを参照してください。



【メモ】戦没者追悼慰霊式 サイパン 上村幸治 現地で取材 逆取材