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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 報道、記録、文化のために

『ひらやすみ』の基本設定「非血縁の他人が都内の(ボロい)一戸建て相続」って、現実にはうまく行く?税金、他の親族との争い…可能性を教えて

ドラマはじまってますね。NHKONEでも配信中。
www.web.nhk


このおかげで2021年、漫画連載が始まって間もなくの紹介記事が発掘されまれている。ありがとうございます。
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ただ、この時に提示した話が結局いまもまだ曖昧なままだ。ピックアップして抜粋引用

ひらやすみ 実際はいろいろ大変だった(相続は)

どんなファンタジーにも「リアリティ」が必要。一人暮らしの老人が、死後に空く家を「誰かにあげる」…は、相当に実感を持たせるおとぎ話なのだろう

(略)…「知り合った身寄りのない老人と親しく友達付き合いしていたら、その老人が亡くなり、遺産としてぼろい一軒家を贈られた。経済的にはかつかつの生活だけど、これで『住』に関してはどっしりとした基盤ができた。それも東京都内に…」というのは、実に今の世の中では、それなりにリアリティがあり、されどファンタジーであるという絶妙な設定だと思う。(略)……「センスオブワンダー」だと半分は思うよ、この設定。マジで。


「あげる側」からのリアリティも大きい。

(略)……「家」には愛着も大きいだろう。蔵書やコレクションもそうだけど「死んだ後も、今の状態を残してほしい」が一番のニーズであることも多い。「ずっとこの家を、使ってくれる人にこそ譲りたい」は、ナチュラルな感情とも言える。…(略)だから「譲る側」の視点でみても、こういうケースはさもありなん、だと思うのです。


ただこういうのって、法律的にはどうなん?ある意味、詐欺師やヤクザの草刈り場では……

作中では「実際はいろいろあったけど」で済ませてる(笑)。だけど、法律の実際上はどうなんでしょう?結構簡単に「赤の他人に家をあげる」は成立するんでしょうか。
もちろん子や孫がいて、同意しなかったら遺留分だなんだってなるんでしょうけど。
このへん、法律に詳しい人の実務的な解説も知りたいとおもいました。

コメント欄より

キルゴア二等兵
これって相続税とかどのくらいかかるんだろ?」なんてことは、やっぱ考えちゃいけないんですかね。
あと「阿佐ヶ谷駅」から20分だと、おそらく他にもっと近い駅があるような気がします。


gryphon
それな!相続税な!この場合どうなるん?


guestroom
これは、面白い設定ですね。
いろいろ手続きの前に、このケースだと普通に捜査対象になるような気がしますね。
ざっと整理するとこんな感じでしょうか。
①故人は生前に準備した様子から、公正証書など有効な遺言書があったと推察。
②相続した土地の額は、阿佐ヶ谷駅か徒歩20分程度なら坪あたり150〜200万円程度か。
画像から30坪程度とすると、総額で4500〜5000万円の資産が、主人公のものとなる。
(借地の可能性は否定できないけれど、それでもそれ相応の話になる)
③相続はなされたので、他の親族や法定遺留分も解決済。ということは、他に親族が全くいないか、家一軒を他人に残せるくらい財産があったか。
④それでも、没後3ヶ月程度で登記の変更まで完了。
⑤主人公は、遺産相続のことは知らなかったと主張。
⑥主人公は、故人が亡くなる前夜に2人きりで会っていた。

絶対に怪しまれますよね。こうして見ると、和歌山のドンファンと似た構図ですね。
個人的には、都会の空き家問題にもつながるので、この方向の話題を盛り込んでくれること期待します。近所のお節介が告発とかしないかな。



gryphon
あー、ナレーションとか「信頼できない語り手」かもしれない…この設定で、たしかに「実は…」のミステリーも描ける


上の話は「文句、いちゃもん、貶め」ではない。……この部分をファンの「考察」「二次創作」で矛盾なく辻褄合わせたらすごいよね!って言いたいの!!

そこは由緒正しいシャーロキアンくずれ
・初級シャーロキアン……矛盾の多いホームズ物語にツッコミ入れまくる
・上級シャーロキアン…「その矛盾を、奇麗に説明する裏設定」を考える。

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それと同じ。「ヒロト君はどんな『色々あった』手続きをクリアして、あの家を手に入れることができたのか?」ここを極めてリアルに、法的・経済的な面も含めてシミレーションする。


司法の問題や相続実務に詳しい皆さんのお遊びとしてやっていただければ、そしてその考察の一端を教えていただければ幸いです。


ただ法律関係のかたはお堅いですからなぁ。
産湯を使ったそばから六法全書を引いて勉強して人生を送ってきたから漫画なんて「ポンチ絵」扱いでコマを上から読むか下から読むかもわからないだろうし、
そのような現実に無かった出来事を考察しても一銭にもなりません、とメガネをクイッとして一瞥して立ち去るだろうからな(ド偏見)。


まあ、そんな中でごく少数、こんなことに興味を持つ人がいれば幸いです。
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